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雨過天晴

ジャズとホークスとファッションなどなど
興味のあることには片っ端から手を出して
そして時々飽きます

WHO CARES?

2022-06-13 | 音楽
明日から大阪も梅雨に突入しそうな雰囲気です
ツユキライ

そんな嫌なときには素敵な音楽を聴くに限る
今年一番と言えるアルバムを紹介したいと思います
多分グラミー獲るんじゃないかな

イギリスのSSW Rex Orange County (レックス・オレンジ・カウンティ) のメジャー4作目『WHO CARES?


 
1. KEEP IT UP
2. OPEN A WINDOW (Feat. Tyler, The Creator)
3. WORTH IT
4. AMAZING
5. ONE IN A MILLION
6. IF YOU WANT IT
7. 7 AM
8. THE SHADE
9. MAKING TIME
10. SHOOT ME DOWN
11. WHO CARES?

レックス・オレンジ・カウンティ(本名アレクサンダー・オコナー)の存在を全く知らなかったのですが、今年本作がリリースされたことでようやくワタシも知ることができました

もう既に次世代の期待されるミュージシャンとして名が知られており、メジャーデビューとなる3作目のアルバム『Pony』は全米3位、全英5位を記録しています

 
背景から言うと、本作ははオランダのミュージシャン Benny Sings と組んでBenny Sings のアムステルダムのスタジオで数回のセッションを重ねて制作されています

お約束のコロナ禍で、なかなかアムステルダムに渡れなかったみたいですが、渡航後すぐに48時間のレコーディング、その後10日間の共同作業で出来上がった作品というから驚きです

すごく優しいLo-fiポップで、80年代を彷彿とさせるサウンドです
昔からカセットテープで聴いていたような感覚

オープニングの曲が先行シングルとして世に出たのですが、この感覚はたまらないです
スローでやや悲しい曲もあるのですが、それはそれで悲しいだけにとどまらず、最後は励ましてくれる

癒やし、とかではなく寄り添ってくれる優しさにあふれています




本人もスティービー・ワンダーが好きだと言っていますが、ブラックミュージックの要素も多分にあって、素敵なメロディーに心打たれると思います

梅雨の時は読書もしくは音楽で



Music For Saxofone & Bass Guitar More Songs

2022-06-06 | 音楽
一週間が始まりました

週の初めは雨天から
オトナの男なら雨天を楽しむ術を持ち合わせているんでしょうが、永遠のクソガキのワタシとしましては非常に心地悪い
併せて低気圧で体調も悪い
明日梅雨明け宣言してくれないだろうか・・・

さて本格的な梅雨を迎える今月末にライブ参戦
場所は以前コロナで行けなかった味園ユニバース!!
そして演者はポルトガル・リスボンからブルーノ・ペルナーダス 、そしてメインはサム・ゲンデルとサム・ウィルクス !!

ご紹介するのは昨年発売された二人の共演作で『Music for Saxofone & Bass Guitar More Songs


 
  1. Theem Prototype
  2. Welcome Vibe
  3. I Sing High
  4. Cold Pocket
  5. Street Level
  6. SG’s Prius
  7. Flametop Green
  8. Caroline, No
  9. Greetings To Idris More Songs
この二人の”サム”はUSC (南カリフォルニア大学)の卒業生
ゲンデルが卒業した年にウィルクスが入学したそうで、共通の知人(ルイス。コール!!!)を介して2017年から共演しています
来日経験はウィルクスが1度だけ、ゲンデルは4回も来ているそうです

個人的にはウィルクスと言えば2018年に大騒ぎになった『Wilkes』、ゲンデルは『Fresh Bread』を聴きました

 
 
あとゲンデルは今年『Live A Little』をリリースしています
追ってレビューしたいと思います

 
この二人の合作が前作となる『Music for Saxofone & Bass Guita』となります
本作はその続編

 
二人とも様々な楽器を演奏しますが、メインとなる楽器はそれぞれベースとサックス
この2種の楽器にあとはエレクトロのアレンジも加えて展開されます
先に言った通り、あまりジャンルを問わない二人ですが、このシリーズでは個人的にはジャズでありエレクトロでありフォークであり
そしてフリージャズよりは密な空間を感じ、でも即興性はかなり高い
加えてアンビエンスとの評価もあり、やはり分類分けなど不要なんですね
ただある程度要素分けしておかないと言葉で表現できないので・・・



さて来日ライブについて二人曰く
・ほとんど新曲になるかも
・時間をかけて計画を立てているし、工夫を重ねて練っている感じ
・使う楽器、ゲンデルはサックスとウィンケルはベース・ギター
・ただし秘密兵器も用意している
なんだそうです

もうワクワクが止まらんです

オレの味園ユニバース初体験は最高やッた!!!
と言いたいなぁ



Cory Henry @ Billboard Live OSAKA

2022-05-23 | 音楽
ついに
ついに
やってきました、久しぶりのライブハウス
ビルボード大阪

前回行くかどうか迷って結局行かず、そのままコロナ禍に突入
悔やんで悔やんで
やっと会えたよ、コリー・ヘンリー!!


そして今夜のメンバー紹介!!

Cory Henry(vo, key)
Josh Easley(b)
TaRon Lockett(ds)

以前行ったSnarky Puppyのライブではヘンリーは既に辞めていておらず
初めてのコリー・ヘンリーです
いかついジョシュ・イーズリーと、絶対やる奴って分かるタロン・ロケット

始まる前から観客のみなさんもワクワクしているのがわかります



オープナーはなんとピアニカでAuturm Leaves!!
驚かせてくれますね

スティビー・ワンダーのIsn't She Lovelyのカヴァーや70年代のファンキージャズ、80年代のエレクトロポップ的な楽曲がいずれも秀逸、大盛り上がり

個人的にはKool & The Gangの正統な後継者だと思います

イーズリーとロケットとのトリオってのが今回の来日公演の肝でしょうね
小規模構成で各々の音がはっきりと分かる
リズムセクションの2人が凄かった
大柄チョッパーのイーズリーの速弾きはガン見ですよ、ガン見
どうやればそんなに早く弾けるのだ??
そして絶対ヤると思っていたロケットはやはりヤる
超絶ドラミングですよ
やっぱりリズムセクションの動きはライブにハマる
かっこよかったな−

ラストは2週間前にアップしたばかりのこの曲


もちろんアンコールありますよ
観客を煽って
NaaNaaNaa


みんなで歌ってPut Your Hands Up



いやぁー久しぶりのライブハウスは最高だった
大満足

コリーも日本ツアー楽しんでるようです

ロケットは外国人お約束のリアクション笑

帰りはサクッと一杯


いやほんとにいいライブだったなー
いい日だった

音楽に感謝


Blueprint

2022-05-15 | 音楽
本当ならば
昨日は久しぶりに愛車KHS20-Rを呼び起こし、ポタリングに行こうと先週考えていたのですが
我が愛車、しばし所有者に放置されたせいでパンクしておりました
ごめんなさい・・・
今日点検兼ねて自転車屋さんに行こうと思っていましたが、昨晩飲みすぎて、終日寝ていました
本当にごめんなさい・・・

とりあえず綺麗に拭き上げておきました
来週ちゃんとお手入れします

さてワタシに優しいワタシが更にワタシを優しくしてくれるアルバムをチョイスしました
フランク・デュプレー・トリオで『Blueprint


 
  1. Sunrise (Daybreak), Op. 26
  2. No. 1. Prelude: Allegro assai
  3. No. 2. Reverie: Moderato
  4. No. 7. Intermezzo: Allegretto
  5. No. 8. Finale: Prestissimo
  6. Variations, Op. 41
  7. Motive Force, Op. 45
  8. Big Band Sounds, Op. 46
  9. No. 1. Presto
  10. No. 3. Larghetto
  11. No. 4. Allegretto
  12. No. 6. Animato
  13. No. 7. Moderato
  14. No. 8. Allegretto
  15. No. 9. Lento
  16. No. 11. Andante
  17. No. 13. Allegretto
  18. No. 15. Moderato
  19. No. 19. Vivace
  20. No. 23. Moderato
  21. The End of the Rainbow, Op. 112
  22. Paraphrase on 'Blue Bossa', Op. 123
  23. Paraphrase on 'Aquarela do Brasil', Op. 118
Frank Dupree (p)
Meinhard "Obi" Jenne (ds)
Jakob Krupp(b)

本作、楽曲はジャズとクラシックを融合した音楽で知られるウクライナ出身のニコライ・カプースチン
クラシックの楽曲を作曲をするにあたって、ジャズにおけるインプロヴィゼーションも全て楽譜に記載し、あたかも即興で奏でているかのような作品を書き上げています
あくまで聴き手を意識した作曲で知られています
残念なことに2020年に亡くなっています

本作ではドイツ生まれのピアニスト、フランク・デュプレーがカプースチンのピアノ曲をジャズ・トリオ用にアレンジしています
1曲1曲がそれほど長くなく、優しいアレンジ
カプースチンの想いをしっかりと汲んだアルバムに仕上がっています
気構えることなくリラックス
ドラムスが軽快で楽しい曲も盛り込む

「ジャズは小難しい」
「ジャズは大人だ」
「ジャズはオシャレだ」

なんて概念はつまらなくて、ただただ聴いてて楽しい一枚



伊坂幸太郎作品に出てくる死神のように
ただただ音を楽しめますよ

悲しいことにカプースチンが生まれたウクライナに、カプースチンがキャリアを全うしたロシアが攻め込む事態になっています
おそらくカプースチンが生きていたならば心痛めていることでしょう

できるだけ早く事態が解決し、ウクライナの人々に笑顔が戻ることを願ってやみません


Forest Floor

2022-05-12 | 音楽
悲しいニュースとともに雨模様
GW明けとも相まって、少し滅入ってしまいます
昨日の東浜のノーノーでだいぶ救われてます

もう少し気持ちを優しくアゲてくれるアルバムを聴きましょう
スコットランド出身の若手ピアニスト ファーガス・マクリーディーのトリオ3作目となる『Forest Floor


 
  1. Law Hill
  2. The Unfurrowed Field
  3. Morning Moon
  4. Landslide 
  5. Forest Floor
  6. The Ridge 
  7. White Water
  8. Glade
Fergus McCreadie (p)
David BowdenDouble (b)
Stephen Henderson (ds)

マクリーディーは今年25歳
15歳・16歳と2年連続で地元の「U17s Young Scottish Jazz Musician award」を受賞しており、早くから将来を買われていたようです
今回ワタシはいつものお気に入りレーベル巡りをしている中でEditon Recordsからリリースされた本作で知りました
キース・ジャレットに憧れをいだいており、確かに筋が通ったきれいな音使いにその兆候が見受けられます
本作、だいたいタイトルがもう気持ち良い
行ったことはないのですが、スコットランドの自然を表現しているのでしょう
オープナーは少し風の吹く草原を颯爽と駆け抜けていく感じ
ここからもう気持ちを持っていかれます
フォーキーでぬくもりを感じさせる2曲目、静かな夜明けのスローな3曲目と、かなり彼らの持つ感情をありったけぶつけてきます
5曲目のタイトル曲はアルコの深みもあって豊かな森を想像させてくれます
それぞれの楽曲・演奏から背景や彼らの持っているイメージが理解しやすくとても聴き心地が良いんですね


透明感があって、想像をかきたてられる
変にこじらせない真っ直ぐな演奏

Editionはまた素晴らしい素材を担ぎ上げました
いい気分で寝ます


高槻ジャズストリート2022

2022-05-03 | 音楽
GWです

ワタシは暦通りの飛び石連休ですが10連休の方も多いようで
この2年コロナで遊びに行けなかったから人出も多いですね
我が家でもYuさんは急に
「・・・ひまっ!」
と言い出し、妻の実家に一人で遊びに行きました
妻と二人放置されました・・・

ということでワタシも今まで行ったことのない高槻ジャズストリートに行くことにしました
初開催から24年(うち2年コロナで未開催)になるそうなのですが、GWはよくキャンプに行ってたのと、人が多いところが面倒で行ったことありませんでした
しかもなにげに高槻の駅を降りたことがありませんでした

一応事前にスケジュールと場所と演者を調べて挑戦
まずは生涯学習センターで「とびだせジャック(魚谷のぶまさトリオ)」を初鑑賞
ベテラントリオで安定感あり
いいですね
なんかこういうのがいいなー
アルバムでも聴いたことない人を聴けるチャンス

そして続いては本日のメインイベンターの一人山中千尋トリオを桃園小学校のグランドで観る



今日は朝寒かったのにお日様カンカン照り
山中千尋さんはデビューした澤野工房時代から聴いていますがこれまた何気に初ライブ

 
 
 
 
 
遠くからですが山中さんちっちゃいな
可愛らしい
でもピアノのタッチがしっかりしてて
「おぉー山中千尋だー」
と感激しました

ちなみにこの小学校のグランドにはいろいろ出店があって
中でも一番心動かされたのは齊藤酒造さんの「英勲」



大体カップで買っていかれるんですが、ワタシは瓶で買っちゃいました
以後こいつを友にウロウロしています

ここから野見神社に移動
こちらの能舞台が会場になっているのですが、ココが素晴らしかったです



緑に囲まれて普段なら静かな神社なんでしょうね
能舞台は平成28年に改修されたようでとても綺麗です
こちらの野見神社、花手水もされてて、今はひまわりとガーベラでとても華やか




ここでは
Hiromi Suda with 佐野浩一
高瀬裕トリオ with 出口優日
ウィリアムス浩子
の3ステージを観ました
ヴォーカリストの出口、ウィリアムスの両名を立て続けに観られたのは良かった
あまり歌モノ観るのも少ないので
あとウィリアムス浩子さんのステージに出ていたクラリネットの鈴木孝紀さんが良かったな〜

このあとも夜のステージが他の会場であったのですが、いい感じに酔って疲れて
帰りはラーメン引っ掛けて帰りました


石田てっぺいさん

バリカタで
替え玉も


ということで、ワタシの高槻ジャズストリート初体験は素晴らしいものになりました
ボランティアの実行委員会の皆さん、素敵な時間をありがとうございます



Higher

2022-04-17 | 音楽
昨晩友人と飲みに行ったのですが、帰る時はえらく寒かったです
三寒四温と言いますが、体調管理が大変です
でも今日は暖かかったです

暖かくなって気持ちよく聴いているのが、伊達男マイケル・ブーブレの新譜『Higher


  1. I'll Never Not Love You
  2. My Valentine
  3. A Nightingale Sang in Berkeley Square
  4. Make You Feel My Love
  5. Baby I'll Wait
  6. Higher
  7. Crazy (with Willie Nelson)
  8. Bring It On Home to Me
  9. Don't Get Around Much Anymore
  10. Mother
  11. Don't Take Your Love From Me
  12. You're the First, the Last, My Everything
  13. Smile
前作の『Love』が2018年でしたので4年ぶりになりますかね

 

タイトルの由来は、彼が本作をキャリア史上最高の作品に仕上げることができたこと、そして彼が宇宙に対して憧れがあり、タイトル曲の配信を成層圏バルーン撮影を行う団体に依頼し、可能な限り高いところから公開したかったからだそうです
宇宙のロマンに惹かれる人は多いですね

3月末のリリースだったのですが、今月頭には英ビルボードの1位を獲得しています
それもそのはず、楽曲は秀逸な解釈を施したカヴァーと創造性の高いオリジナルが配置され、バックはオーケストラによる演奏

サム・クックの8曲目、バリー・ホワイト12曲目、アデルもカヴァーしたボブ・ディランの4曲目など定番化した名曲の解釈は絶妙
ポール・マッカートニーの2曲目に至ってはポール本人のプロデュースで歌っているそうです
本作からの1stシングルカットとなる オープナーは、妻である女優のルイサナ・ラピラトと共に13年ぶりの共演を果たしています
ヴェラ・リンで知られるブリティッシュスタンダードの2曲目ウィリー・ネルソンとのデュエット曲 の7曲目、彼自身も共作したオリジナルとカヴァーから成るロマンティックな一枚

ラストは満を持しての名曲
豪華なオーケストラとともに極上のスマイルです




Smileってすごく素敵な唄ですよね
ワタシも大好きな曲です

その中でも特別な唄になりそうです

さて、明日からも1週間がんばりますかね


The Parable Of The Poet

2022-04-08 | 音楽
今年の桜もすでに散り始めています

久しぶりに桜をゆっくり眺めながらお弁当とビールで花見ができました
やはり日本人は桜が好きですね
短期間の間に花の盛りと散り際を味わえる
盛者必衰というと少し人間的な現実感が強すぎますが、自然界の中で感じられるところが醍醐味で、日本文化の根底の一部なんだなぁと改めて思った次第です

さて本日はこのパンデミックの中にあっても、その実力を世に知らしめたヴィブラフォニスト ジョエル・ロスの今年の新譜です

 
  1. Prayer
  2. Guilt
  3. Chices
  4. Wall
  5. The Impetus (To Be And Do Better)
  6. Doxology (Hope)
  7. Benedition
Joel Ross (vb)
Immanuel Wilkins (as)
Marquis Hill (tp)
Maria Grand (ts)
Kalia Vandever (tb)
Sean Mason (p)
Rick Rosato (b)
Craig Weinrib (ds)
special guest:
Gabrielle Garo (flu)

名門レーベルBluenoteからの3枚目のリーダー作
前2枚はいずれも評価が高く、もちろん本作への期待も高かったです
それはロスの楽曲やプロデュースのみならず、参加した新進気鋭の若手アーティストの力のおかげでもあります
レーベルメイトのイマニュエル・ウィルキンス、先日リーダー作を紹介したマーキス・ヒル、そして個人的に気になっていたカリア・ヴァンデヴァーなどなど
ゲストのガブリエラ・ガロも含めて8重奏になります

ヴィブラフォンがリーダー作のメインとなると、やはり楽器の特性上なのか
かなり目立って、でもそれはそこを踏まえたものである故、素晴らしい作品
が生まれます
しかし、本作は8重奏ゆえ、それぞれの楽器にいい具合に混じり込み
即興音楽としては悪目立ちすることがありません



今年はなんか年明けからBluenoteが気合い入れた作品をリリースしているように思います
ホントいい作品続出?乱発?



New Gospel Revisited

2022-03-19 | 音楽
せっかく暖かく心地よい日が続いていたのに昨日は急に雨
急遽在宅勤務にしようかとも思いましたが、まあ復帰後間もないのでそんなわがまま言えません
週末は冷えるようですし、まあ寒の戻りってことで我慢します

さて今日は噂には聞いてはいましたが、何故かこれまで触れることのなかった、トランぺッター マーキス・ヒルの最新版で『New Gospel Revisited


 
  1. Intro (Live)
  2. Law & Order (Live)
  3. Walter Speaks (Feat. Walter Smith Iii)
  4. The Believer (Live)
  5. Oracle (Feat. Kendrick Scott)
  6. New Gospel (Live)
  7. Lullaby (Feat. Joel Ross)
  8. Autumn (Live)
  9. New Paths (Live)
  10. A Portrait Of Fola (Live)
  11. Perpetual (Feat. Harish Raghavan)
  12. The Thump (Live)
  13. Farewell (Feat. James Francies)
Marquis Hill(tp)
Walter Smith(ts)
Joel Ross(vib)
James Francies(p)
Harish Raghavan(b)
Kendrick Scott(ds)

・・・なんという顔揃え
ブレイク中のジョエル・ロスを始め、ケンドリック・スコット、ウォルター・スミス3世、ジェイムズ・フランシーズ、ハリシュ・ラガヴァン
メンバーだけ見たらBLUENOTEレーベルかと思うのですが、これが気鋭のレーベルEdition Records
驚き続きです

しかもこの作品が面白いのは、サイドマン5名のソロが奏でられる楽曲以外の8曲は2012年にヒルがリリースした『New Gospel 』の収録曲なんですね

 
なのでタイトルも「Revisited」となるわけです

しかしこの時のメンバーは

Chris Madsen (ts) 
Christopher McBride (as)
Josh Moshier (p) 
Kenneth Oshodi (g)
John Tate (b)
Jeremy Cunningham (ds)

と楽器構成もメンバーも異なります

この10年で知名度を確実に上げてきたヒルですから、サイドにつくメンバーの知名度も上がる訳です笑
サイドマンのソロはそれぞれ当然のように素晴らしいです

そして何よりヒル
トランペットはクリアすぎても面白くない楽器
でもしゃがれすぎるとマイルスや過去の偉人の模倣と受け取られる
ここでヒルの音なんですが、しゃがれの粒度を小さくしてスムーズに流れているような音出し

いい音なんですよ

同世代のトランぺッターとしてアンブローズ・アキンムシーレがいますが、彼のほうがしゃがれ度高く、やや低温度気味
どちらも好きなトランぺッターで、これからの活躍を期待しています

しかしこれだけのサイドマンを集めたライブもすごいなぁ
Edition Records恐るべし




この作品も今年を代表する1枚になることでしょう



Black Radio Ⅲ

2022-03-09 | 音楽
早速今年を代表するようなジャズ盤がリリースされました

ロバート・グラスパー

10年前にリリースされ、音楽シーンを圧倒した『Black Radio』
その最新作で『Black Radio III


 
1. In Tune ft. Amir Sulaiman
2. Black Superhero ft. Killer Mike + BJ The Chicago Kid + Big K.R.I.T.
3. Shine ft. D Smoke + Tiffany Gouche
4. Why We Speak ft. Q-Tip + Esperanza Spalding
5. Over ft. Yebba
6. Better Than I Imagined ft. H.E.R. + Meshell Ndgeocello
7. Everybody Wants To Rule the World ft. Lalah Hathaway + Common
8. Everybody Love ft. Musiq Soulchild + Posdnous
9. It Don’t Matter ft. Gregory Porter + Ledisi
10. Heaven’s Here ft. Ant Clemons
11. Out of My Hands ft Jennifer Hudson
12. Forever ft. PJ Morton + India.Arie
13. Bright Lights (with Ty Dolla $ign)

Black Radio Ⅱから8年ぶり
やはり圧巻なのは参加メンバー
今回はジャズ界からエスペランザ・スポルディング、グレゴリー・ポーターが参加してますし、BJ・ザ・シカゴキッドらR&B、ヒッポホップ界隈の凄腕が参加しています
レギュラーメンバーではデリック・ホッジ、バーニス・トラヴィス・II、クリス・デイヴ、コリー・ヘンリー、テラス・マーティン、キーヨン・ハロルド、マーカス・ストリックランド、クリスチャン・スコットらの名前もクレジットされてます
『Jazz The New Chapter』の柳樂光隆さんがグラスパー界隈の相関図を作られたので参考にされると、その音楽性の広さ・奥深さの理由がわかると思います



10年経っても当時の『Black Radio』のインパクトはやはり大きかったと思います
本作を聴くと当たり前のように感じるクロスオーヴァー要素も、あの頃からメジャーになっていったと思います
この辺の流れは、柳楽さんの『Jazz The New Chapter』シリーズを読むと良くわかります

 
 
 
 
 
 
アミール・スレイマンによるポエトリーリーディングのオープナー
BJ・ザ・シカゴ・キッドの2曲目などはBLM運動の熱を感じます
やはりBLMは現在のブラックミュージックのモチベーションの原点になっていると思いますが、楽曲的には比較的優しく、以前のグラスパー作品でもそうですが心穏やかに聴くことができるのが素晴らしい
個人的には7曲目のTears for Fearsのルール・ザ・ワールドのカヴァーが秀逸すぎてしびれます





今出勤時のヘヴィロテ中
色々大変なオレを助けてくれるグラスパー最高

5月には来日予定で、大阪にも来るらしい
久しぶりに海外の大物来日情報
これは行きたい!!