2016年2月11日 東海道のてくてく歩き、9回目は原から富士まで約16Kmを歩きます。6名の参加です。 今回のルートは常に富士山を仰ぎ見ながら歩くという絶好のビューコースです。 国道1号線は殆ど通らず裏道となる生活道路を歩くのでお店が少なく食事場所に苦労しそうです。ですが天気も良いので富士山を見ながら歩けると思います。
原駅に9時過ぎに集合、富士の霊水が湧き出る高嶋酒造の前を通り右手に雪を冠った富士山を見ながら歩きます。史跡としてはあまり見るべきものはありませんがJR東田子の浦駅近くから街道を離れ海岸に出て松林と「田子の浦」の駿河湾の景色を楽しみました。 JR吉原駅手前にある毘沙門天妙法寺はさらりと見ただけですが立派なお寺です。今度の日曜日から祭礼という事で屋台の準備で大忙しという雰囲気です。 製紙工場団地の中を通り「左富士」が見える場所では確かに道が北東に曲り富士山が左手に見えます。その先の平家越えには源平合戦で平家の大軍が水鳥の羽音を源氏の襲来と間違え敗走したといわれる碑があります。 岳南鉄道の踏切を渡ると江戸末期の吉原宿の中心で大きなアーケードがある商店街になりますが、余り人がおらずシャッターが閉まっている店が多いです。富士市街はずれの三度橋を渡り市街を通って富士駅に到着です。 終日雪を冠った雄大な富士山を見ながら歩くことができ満足して今回の街道歩き終了です。
<原宿> … 東海道第十三宿、日本橋から三十二里(124.2km) この一帯は富士の白雪が融け、地下水となって湧き出す浮島ケ原という湿地帯であった 富士山は原から次の吉原にかけて最も近くなる
原…[朝之富士] 無骨に描いた愛鷹山、その向こうに朝焼けにほんのり染まる富士を広重は枠の外に描きその大きさと優美さを表した 供を従えた女連れは、忠臣蔵八段目「道行旅路の嫁入」に見立てたものという
原駅出発 / 高嶋酒造前の湧水
富士山がいつも傍に / 原一本松の一里塚碑
/ 三社宮・浅間神社 / JR東海道線を渡る
/ 富士市に入る
六王子神社 / 東田子の浦駅
田子の浦松林 / 田子の浦海岸 / 原の「浮島ケ原」成因説明
手指し道標 / 淡島神社 / 愛鷹神社
<吉原宿> … 東海道第十四宿、日本橋から三十五里(135.9km) 吉原宿は高潮で宿場を二度も移転させられたうえ、川の氾濫に悩まされ続けた しかし水に恵まれた吉原は現在、江戸時代の「駿河半紙」をもとに、明治以降製紙業が地場産業として発展した
吉原…[左富士] 西に向かっていた東海道が一瞬、北東へ向かうため、常に右手にあった富士が左側になりこの様な珍しい風景が生まれた 松並木を行く馬に乗る三人の少年 これは三宝荒神という乗り方 画面を縦に分割する松の木と道の斜線がダイナミックな構図となっている
日本製紙工場前
左富士神社前 / 左富士神社 / 名勝 左富士
平家越え … 平家軍が水鳥の羽音に驚き遁走した
/ 岳南鉄道・吉原本町駅
吉原宿・西木戸跡 / 青嶋八幡宮神社 参道 / 三度橋へ向かう
本市場の一里塚(日本橋から三十五里目)
=おわり=