ウマさんの気ままな行動日記(その2)

趣味の釣り・日帰り温泉・街道歩き・ウォーキング情報等を発信していきたいと思っています。コメント歓迎します。

純和風建物にどこか懐かしさ 鎌先温泉最上屋旅館

2011年12月03日 | 日帰り温泉記録(東北)
2011年12月3日(土)


今回の日帰り温泉は、松田忠徳教授の ”新・日本百名湯”のひとつ、
宮城県白石市の鎌先温泉「最上屋旅館」を訪問した。
鎌先温泉は、古くからの湯治場で、「奥州の薬湯」と呼ばれている。

最上屋旅館」を始め「すずきや旅館」「木村屋旅館」「湯主一條旅館」の鎌先温泉を代表する
4軒の旅館の共同駐車場に車を停める。
共同駐車場と言っても中央が駐車禁止区域で、その周りを4軒の各旅館の駐車場に割り振っているのだ。


駐車場から見た鎌先温泉の街並み。
「最上屋旅館」は、正面建物のちょうど真後ろに当るため、ここからは見えない。
左は「一條旅館」、その奥に「鈴木屋」の看板が見える。


創業550年と云われる「湯主 一條旅館」の前の通りの先に「最上屋旅館」が見えてきた。
「最上屋旅館」の後ろに「木村屋」の看板らしきものが見える。


寛政五年(1793)江戸後期の創業と云われる「最上屋旅館
純和風木造二階建て(一部三階)の建物が、いかにも湯治場の宿の雰囲気を漂わせる。
その佇まいは、癒されるような温かみ、どこか懐かしさのような感覚を覚える。


日本秘湯を守る会」の提灯が下がっている。
この提灯を見ると”本物のお湯の老舗旅館”という安心感のようなものを感じる。


玄関を入り、正面左が受付になる。
(あわてて撮ったのでピンぼけになってしまった)


右側には、二階へ通じる古い階段がある。
手摺りは磨き上がった階段だが、建物にマッチした感じがなかなか良い。


玄関を上がって左側には、こけしや手作りの人形・小物などを並べた売店、


その奥には囲炉裏と火鉢を置いたこじんまりとした休憩処などがあった。
湯上りに休憩するのも良いだろう。


立ち寄り入浴料500円を払うと浴室を案内された。
立ち寄り入浴時間が昼頃に限られている旅館が多い中で、この入浴時間(10:00~18:00)は嬉しい。
受付奥の階段を上って二階に上がり・・・・


その先の廊下を通ってゆくと・・・・


一番奥に浴室があった。


脱衣場は、昔の銭湯のような感じだ。
洗面台はなかった。


浴室への入口は左右二か所ある。
こちらは向かって右側の入口。


ちょうど入浴中で、絶えることない間隔で人が入ってきたため、中は撮ることができなかった。
脱衣場に人がいなくなったところで、ストロボなしでガラス越しに一枚。(これが精いっぱい)


湯船には黄土色をした鉄分を多く含んだ食塩泉の源泉が、絶え間なく流れ込んでいる。
言うまでもなく源泉掛け流しである。
熱くもなく温くもなく自分にはちょうど良い湯加減だ。
長湯は苦手なため、身体を洗った後、湯船には数分浸かっただけで出てきたが、身体がポカポカ暖かく、
いつまでも服を身に着けることが出来なかった。
新・日本百名湯には、”湯上り後、非常に身体が温まるので、病後の回復、また健康保持に最適”とあったが、そのとおりだ。
また、伊達の殿様も来湯した鎌先の湯は、”傷の鎌先”というほど切り傷・火傷や術後の療養などに定評がある、
と紹介されている。

玄関には、ちょうど20名くらい若い女の子の団体が入ってきて、部屋に案内されているところだった。
首都圏から来た女性大生ということだった。
レトロな感じのするこの「最上屋旅館」は、最近はこのような若い人に人気があり、世代交代中、とも紹介されていた。
東北道の白石ICからも近い(約10分)し、また機会があれば訪れてみたい。


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