今度は、監督に目を向けてみよう。
昔はよく映画を見たもんだが、二十歳を過ぎてからは、あまり観なくなくなった。
アメリカ映画のアクションやSF物が主流になっって、ぼくが感動するような作品が少なくなったような気がする。
それに、映画ばかり観て、妄想にふけっている時間と余裕もなくなったからだ。
パトリス・ルコントを知ったのは、「髪結いの亭主」だ。
今までにない衝撃を受けた。
男と女の愛をどのように表現するか。星の数ほどあるに違いない。
結論があるようでない、男と女のエロスと精神の混在。それを、どろどろとしたものでなく、美しく捕らえようとしているところが好きだ。
究極のところ、ロマンチストなんだろう。
「橋の上の女」もしかり、いつもきれいな女優をさがしてくるなぁ。