相棒

シニアになって初めてイイ事があった。

映画の割引だ。

夫婦シニア割引というのがあって、夫婦の内どちらかが５０歳以上なら、いつでも１０００円で見られるというものだ。

５０歳以上という年齢を証明できるもの（免許証など）があればよく、夫婦である事の証明は要らない。

だから不倫カップルでも、内縁の夫婦関係でも大丈夫だ。

もっと言えば、いきずりの関係でも可である。笑

とにかく映画好きのカップルならとっても嬉しい割引制度だ。

というわけで、連休のまっ最中に「相棒」を観てきた。

まあまあだったというのが、正直な感想だ。

正規料金の１８００円だったら、ちょっと不満が残るけど、１０００円なら許すって感じ。

まあ、TVシリーズのファンの為の映画って言っても過言じゃないと思う。

私もつい１ヶ月前にTVシリーズの虜になったばかりなのだ。

慇懃無礼な杉下右京警部の魅力にすっかり参ってます。笑

我が家でも全員見るので、右京風の喋り方がちょっとしたマイブームになってるくらいだ。

相手役の亀山薫巡査部長との掛け合いも面白いし、毎回のストーリーも中々でしたよ。

犯人が分っていて、心理的に犯人を追い詰めていく刑事コロンボ風のスタイルがあったり、純粋に推理が楽しめる時があったり、一ひねりあるストーリーが意外に面白かった。

テレビ朝日というと土曜ワイドに代表されるように、見初めて１０分で犯人が分る安っぽい推理＆サスペンスドラマというイメージがあったが、そのイメージは見事に裏切られたワケです。

そんな過去のTVシリーズを毎日のように垂れ流ししてる再放送で私はハマッタ口なのだ。

テレビ朝日の映画宣伝の戦略にまんまとやられたワケだ。

当然その流れから映画館まで観に行っちゃったわけです、ハイ。

ストーリーだけでなく、ファンなら見逃せないお決まりのシーンが色々用意されていて、楽しめる。

映画の方はテロ犯人を追い詰めていくスジ立てでだが、映画の割りにはスケールが小さくて迫力不足は否めない。

でも、そういうアクション映画じゃないので、そっち方面は期待してはダメだ。

犯人と知恵を競い合ってテロを防ごうとする心理戦が面白いし、それと平行して犯人の特定に全力を捧げて展開する推理も中々テンポがよく見ごたえがありました。

ネタバレを防ぐ意味でこれ以上の解説はやめておこう。

ある映画評論家が犯人の動機が弱い云々という批評をしていたが、「相棒」ファンなら、それを差し引いても余るくらいの魅力が詰まってる映画と言えよう。

結論から言うと、テレビシリーズが面白かったと言う人は是非見るべきだとお勧めします！