イヌの全自動洗濯機

世の中には珍しいものや驚くものが沢山あるが、その頂点に立つものが現れたようだ。
マンガか何かで見たことがある様な気がするが、それが現実に機械として登場してくるとは本当に驚きだ。

よく行く近所のホームセンターで設置工事をしている時から実は興味深く見ていた。
新しいものや珍しいものには必ずと言っていいほど、私のアンテナが大きく反応し、首を突っ込まずにはいられない。
完成前から店員を捕まえてはアレは何ができるの？、とか値段がいくらだとか？質問攻めにしていた。

完成してから、行く機会があるものの、機械が稼動している様子がなく、いつも閑散としているのだ。
誰かがやってるのを見てからと思っていたが、もう我慢が出来ずに、とうとう昨日、わが愛犬を連れて行ってきた。

仕組みは極めて簡単で、ホントに大きな洗濯機のイメージの大型機械にイヌを入れて、フタを閉めてスイッチポンでいい。
全自動でリンス入りシャンプーで洗犬・浸透時間（何もしない時間）・すすぎ・乾燥の４つの工程を経て３５分かかる。

洗濯機といっても、ドラムがぐるぐる廻るわけではない。どちらかというと車の洗車工程に似ている。体をこするブラシはなくあらゆる角度から浴びるシャワーで代用している。
そのシャワーを浴びているときはガラス窓越しに見えていた姿が消えていくほどの水量だった。

『イヤーこの犬はおとなしい方ですよ。』と店員。通常は機械に入れた時点で発狂せんばかりに、泣き叫び暴れるそうだ。
そして、シャワーが噴出したときにピークに達して、１～２分すれば慣れてスッカリおとなしくなるという。

ウチの愛犬『みかん』も、不安そうな顔をしていたが、案の定シャワーが吹き出すと、驚いて立ち上がり、ガラス窓を空しくかいていた。
まさしく、出してくれ～と言わんばかりに。その姿がユーモラスでつい笑ってしまった。

そして、後からも笑い声がするので、振り向くともう一枚のガラス越しに黒山の人だかりが出来ていた。
ペット館の前に設置された機械なので、来る人は犬好きの人も沢山いるのだろう。
皆さん本当に興味津々といった表情で見ていた。

ウチの犬のデモンストレーション効果が出て、次の客が早速試していた。大きなゴールデンレトリーバが次の生贄に・・・。

店員が言うには、この装置はアメリカ製で日本にはジョイフル本田にしかないとのこと。
料金は１回１５００円、店員が付き添うので、洗濯中は買い物をしていても構わないとのこと。

機械での乾燥がどうしても動物保護のために、熱を強くする訳にいかないので、不十分。
工程終了後、備え付けのドライヤーで追加乾燥しなくてはならない。それを含めると小一時間かかってしまう。

使用後の感想としては、ウチの様に外で飼ってる犬を冬季に洗う場合にはいいかもしれない。
家の中の風呂場に連れてきて洗って乾燥することを考えるとこの機械を使った方がいいと思えた。

こだわりの生活