おはようございます。柳原です。
全仏オープンも終盤に入ってきて、ますます盛り上がってきましたね。
僕はWOWWOWに加入しているので、良い試合をたくさん観れていますが、
観れなくてウズウズしている人も多いのではないでしょうか。
全試合でなくても、少しは民放でもやって欲しいものですよね。
でも視聴率が取れないのかな・・・
ちなみに僕はグランドスラムのときのみWOWWOWに加入しています。
グランドスラム以外のシーズンはガオラでマスターズシリーズを観ています。
どちらも有料ですが、その面白さから言ったらとても安いと個人的には思います。
もちろん勉強にもなりますしね。
どちらの会社の回し者ではありませんが、
加入を迷っている方には是非オススメしますよ。笑
さて本題ですが、昨夜(日本時間)はQFでナダルとソダーリングが対戦しました。
ソダーリングは直近の全仏オープン2年連続準優勝。
しかも2年前に4回戦でナダルを破ったことは記憶に新しいですよね。
ナダルは、現在ランキング1位ですし、説明はいらないでしょう。
この二人が対戦し、結果はナダルがストレートで勝ったわけですが、
実は僕はソダーリングが勝つと予想していました。
今大会、ソダーリングが非常に良いプレーをしていたこともありますが、
対するナダルの調子がかなりイマイチに見えたからです。
ボールにいつものような威力がないですし、
浅く入りがちで、相手選手に叩かれ続けるシーンがたくさんありました。
ミスも多く、特に気になったのが、
一番得意なパスでもサイドアウトしてしまうことがたくさんある点でした。
不調の原因はおそらく精神的なもので、
ジョコビッチの存在が影響しているのではないかと僕は思います。
ご存知の通り、今シーズンはジョコビッチが絶好調で、まだ一回も負けていません。
ナダルも3大会連続して決勝でジョコビッチに負けていて、かなり焦っているように見えます。
今大会の結果次第ではランキング1位の座も交代します。
追われる立場というのは、精神的にとてもつらいのですね。
そんな理由でソダーリングが勝つのではないかと予想していたのですが、見事に外れました。
まぁ、僕の予想なんてこんなものです。笑
この日のナダルは序盤からボールの勢いが違いました。
しっかりと回転がかかっていて、変化しながら跳ねているように見えます。
そして相手コートの深くに突き刺さる。
完璧とまでは言いませんが、強いときのナダルの感じで、
かなり調子が戻っているように見えました。
なぜこのように前日までとは別人になれたのでしょうか?
放送中、紹介されていた話ですが、
今大会4回戦までのナダルを見て、記者たちが
「どうしてそんなに不調なのか?」
というような質問を執拗なまでにしていたそうです。
それに嫌気をさしたナダルが以下のように答えたそうです。
「不調だというが、僕はこの大会まで4大会連続で決勝に進んでいる。
この大会でも既に4回も勝っている(4回戦を勝ち抜いてきた)。
それに僕はランキング一位だが、いつもランキング一位のプレーをする義務はない。
これまで全仏に5回優勝しているからと言って、今大会を優勝する義務はない。」
」
また記者団が、
「今の調子で今大会を優勝できるのか?」
という質問をしたところ、
「正直なところ自信はない。
優勝できるレベルのプレーをできていないんだ。」
と答えたそうです。
これを聞いて解説者が、
「普通選手はこういうコメントをしないんですがねぇ」
と言っていました。
おそらく選手としては、弱気過ぎるという意味なんだと思います。
でも僕は逆に、このコメントの中にナダルの本当の強さを感じました。
まず自分の不安や弱さを隠さず出せるという点です。
確かに普通の選手なら、弱気なコメントはあまりしないのかもしれません。
でも強がっている人より、弱さを認めれる人のほうが強いと思うんですよね。
不安や弱さを持っているのに、それを隠し続けるのには限界があります。
自分を騙すことになるので、短期間ではうまく機能しても、
長いスパンで見ると精神的なバランスを崩しやすいように思います。
また「義務はない」というコメントも非常に重要だと思います。
基本的には、何かを行動する原動力となるエネルギーは二種類ありますが、
ひとつは、”義務(must)”で、もうひとつが”したい(want)"というもの。
mustで行動していると疲れるんですよね。
”ランキング一位だから負けては行けない。”
”第1シードだから優勝しなければならない。”
等。
ナダルでなくても、どのレベルでも起こることだと思います。
こうなるとテニスが楽しくなくなってしまうんですよね。
僕自身も経験があるのでよくわかります。
ジュニアや大学時代は、
”スポーツ推薦で入ったから良いプレーをしなければならない”
”奨学金をもらっているから勝たなければならない”
”少なくともシードは守らなければならない”
などと感じていました。
今でもあるのが、
”コーチをいう職業をしているから、みっともないプレーはできない”
”雑誌で連載をしているのだから、一般の人に負けてはいけない”
等々。
義務感でプレーレベルが高くなるならまだ救われますが、
僕の経験上、逆にレベルが下がることが多いのですね。
それに対して、wantは疲れない。
自分がしたいからするのであって、
それ以上でもそれ以下でもないからです。
”ただ単に自分のプレーをする。”
”テニスを楽しむ。”
僕の場合はこのほうがプレーがハツラツとして、
発想も独創的になりプレーレベルが上がります。
そして最も本質的な問題は、
プレーのレベルが上がるのか下がるのかとか、
勝つのか負けるのかと言ったことではありません。
テニスをしているその一瞬一瞬で、
”自分自身が輝いているかどうか”
この一点が最も本質的なポイントなのだと思います。
原動力がwantであるからこそ、
命を輝かせることができるんですね。
ナダルが精神的に立ち直れたのも、
wantという原点、ただ単に自分のプレーをするという原点に
戻れたからじゃないかと僕は考えています。
ナダルが精神的にとても強いのは、
他の選手とは違う人生観があるからなんですね。
我々も是非参考にしたいですね。
最後に僕の大会予想を書いておきます。
たぶんまた外れるでしょう。笑
決勝はナダルVSジョコビッチ。
ジョコビッチのセットカウント2-0、もしくは2-1からナダルの逆転勝利。
現在のプレーのレベルはジョコビッチのほうが上ですが、
体力でナダルが勝り、逆転する。
個人的希望の決勝戦は、ナダルVSフェデラー。
フェデラーのサーブが冴え渡り、ナダルを下す!
決勝の前に今日のQFでモンフィスに勝ち、
SFでジョコビッチに勝たなければなりませんが。
対ジョコビッチでもサーブがかなり入らなければ
苦しいだろうなと思います。
でもまた、神業を連発するゾーンに入ったフェデラーを見たいですよね。
それでは引き続き全仏オープンを楽しんでいきましょう。
PS.今週末土曜日4日(土)18時から「ボレーの達人を目指す練習会」を行います。
まだまだ空きがありますので、興味のある方は是非ご参加ください。
http://yanaharatennis.com/practice.html
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★練習会
①6月4日(土)18時~20時 「ボレーの達人を目指す練習会」
②6月18日(土)14時~16時 「楽にスイングが加速されるフォアハンドストローク練習会」
http://yanaharatennis.com/practice.html
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★DVD教材「フェデラーと武道の達人の共通点から学ぶテニス上達の極意!」
http://yanaharatennis.com/tips.html
(サンプル動画が見れます)
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6月中にご入会された方には、以下の内容をお伝えしています。
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全仏オープンも終盤に入ってきて、ますます盛り上がってきましたね。
僕はWOWWOWに加入しているので、良い試合をたくさん観れていますが、
観れなくてウズウズしている人も多いのではないでしょうか。
全試合でなくても、少しは民放でもやって欲しいものですよね。
でも視聴率が取れないのかな・・・
ちなみに僕はグランドスラムのときのみWOWWOWに加入しています。
グランドスラム以外のシーズンはガオラでマスターズシリーズを観ています。
どちらも有料ですが、その面白さから言ったらとても安いと個人的には思います。
もちろん勉強にもなりますしね。
どちらの会社の回し者ではありませんが、
加入を迷っている方には是非オススメしますよ。笑
さて本題ですが、昨夜(日本時間)はQFでナダルとソダーリングが対戦しました。
ソダーリングは直近の全仏オープン2年連続準優勝。
しかも2年前に4回戦でナダルを破ったことは記憶に新しいですよね。
ナダルは、現在ランキング1位ですし、説明はいらないでしょう。
この二人が対戦し、結果はナダルがストレートで勝ったわけですが、
実は僕はソダーリングが勝つと予想していました。
今大会、ソダーリングが非常に良いプレーをしていたこともありますが、
対するナダルの調子がかなりイマイチに見えたからです。
ボールにいつものような威力がないですし、
浅く入りがちで、相手選手に叩かれ続けるシーンがたくさんありました。
ミスも多く、特に気になったのが、
一番得意なパスでもサイドアウトしてしまうことがたくさんある点でした。
不調の原因はおそらく精神的なもので、
ジョコビッチの存在が影響しているのではないかと僕は思います。
ご存知の通り、今シーズンはジョコビッチが絶好調で、まだ一回も負けていません。
ナダルも3大会連続して決勝でジョコビッチに負けていて、かなり焦っているように見えます。
今大会の結果次第ではランキング1位の座も交代します。
追われる立場というのは、精神的にとてもつらいのですね。
そんな理由でソダーリングが勝つのではないかと予想していたのですが、見事に外れました。
まぁ、僕の予想なんてこんなものです。笑
この日のナダルは序盤からボールの勢いが違いました。
しっかりと回転がかかっていて、変化しながら跳ねているように見えます。
そして相手コートの深くに突き刺さる。
完璧とまでは言いませんが、強いときのナダルの感じで、
かなり調子が戻っているように見えました。
なぜこのように前日までとは別人になれたのでしょうか?
放送中、紹介されていた話ですが、
今大会4回戦までのナダルを見て、記者たちが
「どうしてそんなに不調なのか?」
というような質問を執拗なまでにしていたそうです。
それに嫌気をさしたナダルが以下のように答えたそうです。
「不調だというが、僕はこの大会まで4大会連続で決勝に進んでいる。
この大会でも既に4回も勝っている(4回戦を勝ち抜いてきた)。
それに僕はランキング一位だが、いつもランキング一位のプレーをする義務はない。
これまで全仏に5回優勝しているからと言って、今大会を優勝する義務はない。」
」
また記者団が、
「今の調子で今大会を優勝できるのか?」
という質問をしたところ、
「正直なところ自信はない。
優勝できるレベルのプレーをできていないんだ。」
と答えたそうです。
これを聞いて解説者が、
「普通選手はこういうコメントをしないんですがねぇ」
と言っていました。
おそらく選手としては、弱気過ぎるという意味なんだと思います。
でも僕は逆に、このコメントの中にナダルの本当の強さを感じました。
まず自分の不安や弱さを隠さず出せるという点です。
確かに普通の選手なら、弱気なコメントはあまりしないのかもしれません。
でも強がっている人より、弱さを認めれる人のほうが強いと思うんですよね。
不安や弱さを持っているのに、それを隠し続けるのには限界があります。
自分を騙すことになるので、短期間ではうまく機能しても、
長いスパンで見ると精神的なバランスを崩しやすいように思います。
また「義務はない」というコメントも非常に重要だと思います。
基本的には、何かを行動する原動力となるエネルギーは二種類ありますが、
ひとつは、”義務(must)”で、もうひとつが”したい(want)"というもの。
mustで行動していると疲れるんですよね。
”ランキング一位だから負けては行けない。”
”第1シードだから優勝しなければならない。”
等。
ナダルでなくても、どのレベルでも起こることだと思います。
こうなるとテニスが楽しくなくなってしまうんですよね。
僕自身も経験があるのでよくわかります。
ジュニアや大学時代は、
”スポーツ推薦で入ったから良いプレーをしなければならない”
”奨学金をもらっているから勝たなければならない”
”少なくともシードは守らなければならない”
などと感じていました。
今でもあるのが、
”コーチをいう職業をしているから、みっともないプレーはできない”
”雑誌で連載をしているのだから、一般の人に負けてはいけない”
等々。
義務感でプレーレベルが高くなるならまだ救われますが、
僕の経験上、逆にレベルが下がることが多いのですね。
それに対して、wantは疲れない。
自分がしたいからするのであって、
それ以上でもそれ以下でもないからです。
”ただ単に自分のプレーをする。”
”テニスを楽しむ。”
僕の場合はこのほうがプレーがハツラツとして、
発想も独創的になりプレーレベルが上がります。
そして最も本質的な問題は、
プレーのレベルが上がるのか下がるのかとか、
勝つのか負けるのかと言ったことではありません。
テニスをしているその一瞬一瞬で、
”自分自身が輝いているかどうか”
この一点が最も本質的なポイントなのだと思います。
原動力がwantであるからこそ、
命を輝かせることができるんですね。
ナダルが精神的に立ち直れたのも、
wantという原点、ただ単に自分のプレーをするという原点に
戻れたからじゃないかと僕は考えています。
ナダルが精神的にとても強いのは、
他の選手とは違う人生観があるからなんですね。
我々も是非参考にしたいですね。
最後に僕の大会予想を書いておきます。
たぶんまた外れるでしょう。笑
決勝はナダルVSジョコビッチ。
ジョコビッチのセットカウント2-0、もしくは2-1からナダルの逆転勝利。
現在のプレーのレベルはジョコビッチのほうが上ですが、
体力でナダルが勝り、逆転する。
個人的希望の決勝戦は、ナダルVSフェデラー。
フェデラーのサーブが冴え渡り、ナダルを下す!
決勝の前に今日のQFでモンフィスに勝ち、
SFでジョコビッチに勝たなければなりませんが。
対ジョコビッチでもサーブがかなり入らなければ
苦しいだろうなと思います。
でもまた、神業を連発するゾーンに入ったフェデラーを見たいですよね。
それでは引き続き全仏オープンを楽しんでいきましょう。
PS.今週末土曜日4日(土)18時から「ボレーの達人を目指す練習会」を行います。
まだまだ空きがありますので、興味のある方は是非ご参加ください。
http://yanaharatennis.com/practice.html
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★練習会
①6月4日(土)18時~20時 「ボレーの達人を目指す練習会」
②6月18日(土)14時~16時 「楽にスイングが加速されるフォアハンドストローク練習会」
http://yanaharatennis.com/practice.html
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柳原が武道教室など様々なところで学んできた知識を元にしながら、
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①「相手コートでキックするバックハンドストロークを打つ方法!」
②「バックボレーで軸を作り、威力と安定性を得る方法!」
詳しくはこちらをご覧ください。(↓)
http://yanaharatennis.com/kenkyumem.html
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