気まぐれ五線紙 K-pop

 My Favorite CD Collection ( 284 Artists )

Younha ( ユナ ) - 2

2007-04-10 | Pop
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【 2008.10.15 / 2集 】
これも、江南COEX MALLのEvan Recordsで買って来たCDの中の1枚である。なもので、その分なんやかやと、ここへの掲載が遅くなってしまった。ユナ、期待の2集だっただけに早く聴きたかったのだが。リリースは8月28日だ。
この2集「Someday」、期待が高かっただけに、試聴は軽く確認する程度で、出来るだけ聴かないようにし、昨日ジャケットを開封した。

まず、ジャケットだが、インナーの写真のページをめくっていって、思わず笑ってしまった(失礼)。装いは色々なんだが、これは写真家の腕の無さと思うが、写真が作り出すイメージがどれも同じ印象を受ける。今回のコンセプトからすると、フェミニンルックとボーイッシュルックの対照的構成ということのようであるから、せめて2色は作り出して欲しかったが。まあ、そもそも、私的、お父さんとしては、この衣装いまいちかな。あまりこのコに合っていないような ・・・ 。だいたい、ユナは表情に豊かさが無いし。

まあ、そんなことはユナの音楽にはあまり関係の無いことで、私としてはどちらでもいい。
つまりサウンドであるが、かなりいい。アルバムとしては、いままでのユナの中に新しい大人の宝石を紛れ込ませた、って印象だ。
事務所側が言うには、1集にくらべ2集は、しっかりした構成とサウンド、多様な楽曲で完成度を高めた、ポップ・バラード、モダン・ロック、プログレッシブ・ロック、エレクトロニカ、ジャズなど多彩なジャンルを収録、ということだが、それらをそのまま信じていいと思う。
いままでのユナに、時折り大人のユナの姿を見せ、歌の巧さも一段とアップした、なかなかのアルバムである。
アルバムへのスタッフも最高のメンバーらしい。私としてはあまりよく分かっていないので詳細は避けるが、国内だけでなくアメリカ最高のセションメンバーが参加しているそうだ。
また、音楽的にもレベルはかなり高いと思う。

2曲目(15曲目)「기억:記憶」が、1集のユナと違い、なかなか聴かせてくれる。いい。
(2曲目がRap Mix Ver.で15曲目がOriginal Mix Ver.となっていて比較がむずかしい)
3曲目の「Hero」がなんともかっこいい。聴きながら叩くパソコンのキーボードへの指が思わず止まってしまう。
短い(1分56秒)が1曲だけピアノを弾いている。11曲目「For Catharina」で、自作自演のピアノ曲だ。
12曲目の「미워하다:憎い」が構成としては、調、ピッチとも合わせたようで、1曲のように連続して聞こえるが、この12曲目のピアノを弾いているのは彼女ではない。
で、自作としては、いちおう2曲ということになるか。(ちょっと期待はずれ)
このアルバム、彼女の声色を生かしたアルバムになっていると思うが、とくに13曲目の「My Song And...」声色がとてもきれいで、J-popも含め(おそらく)いままでに無い彼女の声色でないかと思う。きれいだ。

そして、数字の方も好調だったようで、いまとなっては古いデータとなったが、オフラインのアルバム販売量集計サイト「ハンターチャート」によると、9月28日リリースされたこのアルバムは、8月29日から9月4日までの週間販売量1位を記録し、Mnetの「ヒットするかこのアルバム」というコーナーでは、BIG BANGの34万件、ソテジの19万件を抜き、9月4日午前中までに約47万5000件のアクセス数を記録したようである。

ユナ、今年ちょうど20歳になったばかり。まだまだ、完全にはカットされ、磨かれていない宝石のようで、3集、4集と楽しみなアーティストである。


【 2007.11.28 / 1.5集 】
このアルバムは基本的にはJ-popである。J-popユンナの韓国語リメイク版である。アルバムのベースが日本盤「Go ! Younha」(日本語版1集)のようで、この1.5集の13曲(実質)中、9曲が「Go ! Younha」からのリメイクである。他3曲は日本のシングル、OTS(?)などからの韓国語訳のようだ。
3曲目(15曲目)の「첫눈에:一目で」の1曲だけが例外で、オリジナル曲になっている。
「ほうき星」もそうだが、「タッチ」なんかを、韓国語で聴くのも、聴きなれるとけっこういいもんである。(どちらかと言うと韓国語版の方が好きかもだ)
最初、J-popの韓国語版ということで、どうかな、と思っていたが、2週間ほど会社の行き帰りにずっと聴いているが、まだ飽きない。なぜかいい。

彼女の音はこの1.5集に限らず、CD録音よりステージ(ライブ)の方がいいように思う。やはり、ライブの方が感情がより高まるのだろうか。一般的に実力有るアーティストたちはそのようだが、彼女の場合とくにCDだと、なんか、きれいに、うまく歌ってる感じになり、少し物足りなさを感じてしまう。
私が彼女に魅力を感じるもっとも大きな要因のひとつに声色がある。彼女の声って、10代とは思えないほど落ち着いた深さが有り、そこに説得力がある。それでいて、その若さから来るのだろう、落ち着きの中にも透き通ったすがすがしさが有り、彼女の声を聴いていると、この歳のおじさんが聴いていても、けっこう癒される。
ところが、彼女でいつも気になるのが、その表情だ。そう考えてしまうのは私だけで、私の考え過ぎなんだろうが、なんだか、その表情に暗さ(影)を感じてしまう。それとも、単に彼女がそういう顔なのだろうか!?
(なんか、我が娘のように余計なことをいろいろ心配してしまう)

しかし、彼女、たしかにうまい。声を軽く出てくる感じで、聴いてて気持ちがいい。アーティストになるべくして生れてきたようにさえ思えてくる。
今年はいろいろ賞をもらったようだし、まだ19歳。将来がほんと、楽しみなコだ。


【 2007.04.10 / 1集 】
エッ、うそっ、うまい。CDで1曲目の「Delete」を聴いた瞬間、驚いた。試聴はしていたが、実際のCDの音はずいぶん予想と違った。うまいだけでない、いままでの「ユンナ」のイメージとぜんぜん違う。その声色は大人の「Younha(ユナ)」だ。このコは思っていた以上に天才かも知れない。
この1曲目の衝撃は大きかった。

3曲目「비밀번호486:パスワード486」で、いままでのユンナを感じさせる。この曲が活動曲になっているようだ。
(念のため: この曲に限らず、このアルバムでのピアノは彼女ではないようだ)
J-popを聴き込んでいない私が言ってはいけないかも知れないが、彼女のように二つの国でリリースをするアーティストを聴くと、J-popとK-popの違いがよく分る。Younhaに関して言うなら別人のように聴こえる。同一人物とは到底思えない。ずいぶんな年齢差も感じる。
それはともかく、彼女はとにかくうまい。じつは、最初、彼女に対し好みの範疇として、そんなに期待はしていなかった。していなかっただけに 、この1集を聴いた時のそのギャップの大きさに、なおさら聴き入ってしまう。

ところで残念なことに、ファーストアルバムは歌手「Younha」のアルバムとなっている。自作曲は6曲目「오늘만:今日だけ」だけで、アルバムの曲づくりにはあまり参加していないようだ(させてくれなかった?)。しかも、その「오늘만:今日だけ」はバラードである。

BOAと比較する評も見かけるが、たしかにデビューなど、今までの経過とか、曲想も似ているかも知れないが、どちらがどうというのでなく、まったく違うように思う。
彼女の日本でのデビュー曲は、2004年9月にリリースしたシングル「ゆびきり」なのだが、これはフジテレビの「東京湾景」の挿入歌に使われた。が、まったく私の記憶に無い。じつは、このドラマは1話から最後までかなり真剣に観ていたのだが ・・・ 。
(もう1曲挿入されているようだが曲名が分らない) ・・・ PS(11/28) もう1曲は「If」
そして、2005年6月の「ほうき星」、9月の「タッチ 夢の続き」は有名だ。私でもテレビでは何度も聴いている。

彼女は、中学校の頃から日本に興味があったようで、日本でデビューをするのが夢だったようである。最初は日本のテレビドラマに興味を持ち、やがて日本の音楽にも興味を持ったらしく、独学で日本語を勉強してようだ。これは、タモリのミュージックステーションの中で彼女が語っているのだが、そのミュージックステーションとかの音楽番組のVTRを(日本の?)友達に送ってもらって日本語の勉強をしたらしい。若さもあるんだろうが、なんかすごい。日本のテレビでの会話を聞いていても、ほとんど完璧な日本語になっている。IQが高そう。

ところで、윤하の発音はユナが近いので、日本でもユナと言うべきだと思うが、日本での彼女の名前は、間に「ン」が入る。1文字づつ日本語に変えるであれば、ユンハと言うべきと思うが ・・・ 。このあたりが、いつも中途半端に感じる。
しかし、最近の日本の雑誌、ネット上の彼女の名前を見ていると、「ユナ」の表記がぼちぼち見られるようになった。いい傾向だ。ので、ここでの表記も本来の「ユナ」としたい。

私のこれまでのJ-popの彼女に対するイメージは、元気いっぱいの、才能あふれる、かわいい女の子、といったもので、音楽的好みとしてはあまり範疇ではなく、彼女の才能、能力を考えるとチェックせざるを得ないアーティストの一人かな、というぐらいにしかとらえていなかった。
しかしいま、1集のりりースを受け取って、彼女に対するものは期待に変わった。



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