飄(つむじ風)

純粋な理知をブログに注ぐ。

不思議な少年!! その51

2009-07-23 14:21:03 | 物語

イエス、信仰の第三称号を授けらる!!


 信仰の本質をかいま見る。


 イエスが荒野で、40日間サタンによって試されたと、聖書にはある。それは物語としては、面白い。だが、そのしは試みは具体的には知られていない。その意味で、兄弟団の試みは具体的であり、又、その試みの本質的意味を理解しやすい。実際の所どうであったのか検証する術はない。


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<宮城隆史氏撮影の皆既日食、今回のものではない:記事に無関係


 ところが、想われるのである。信仰の本質について、これほど端的に語られている文献は非常に少ない。あたかもその場に居合わせたように感じられる。


 所詮、神とは姿はなく、捕まえること出来る得ない。しかし、感じることは出来る。あるいは仰ぎ見ることは出来る。信仰とは、そのように覚束なきものではあるが故に、多くの人々は迷うのである。

 野心王(king Ambition)とは、面白い表現だ。おそらく、自己顕示欲の意味だと解釈する。

 その迷いは、多くの欲望(自己顕示欲)によって、ぐらつく。その戦いは厳しいものである。イエスですら、40日間戦い抜いたと言うから、推して知るべしと言うべきだろう。


 しかし、イエスは勝利した。何故か。? 永遠のいのちを見失わなかったからである。これこそ、信仰の本質を見る。すべての欲望は、一時の陽炎に過ぎない。永遠のいのちはすべてを包含しているから、一時の喜びは永遠の満足とはならない。信じ仰ぎ見ると言うことは、神になることではないが、神に近づくことである。それは低級な自我との戦いでもある。低級な自我との妥協は、信仰ではなく、堕落である。


 

 人々に信仰を伝えることは難しい。ともすれば、低級な自我の満足のために、人の上に立つ自己顕示欲を満足させる行為を信仰と錯覚することもある。ここから迷信と盲信が始まる。


 心すべき事だ。 


 

イエス兄弟団の第三テストに合格し、信仰の第三称号を授けらる。


 ロゴスは七日間待った。それから「ほまれの間(the Hall of Fame)」に通された。そこは室内の造作の備え付けが金銀のランプで照らされ、天井、装飾、家財道具、壁の色彩など、どれもこれも青色と黄金色、棚には名流の典籍を一杯ならべ、絵画、彫像は天下の逸品であった。

 

イエスはその雅致(がち=風流な趣)ある気品と思想の表現に心奪われてうっとりした。彼は聖典を読み、記号、象形文字などの意味をさぐって見た。

 

 彼が深い思いに耽っていると、一人の僧侶が近よって来て言った、

 「この場所の壮観をご覧なさい。兄弟、あなたは非常に幸福だ。まだあなたのように若くて、これほど高い名声を博した人は地上稀れだ。

 さて、もしあなたが到底人々の理解できないかくれたものをさがして一生を棒にふろうとしないなら、あなたは末代までも名声が残る立派な思想界の一学派の創立者であろう。それは、あなたの哲学はプラトン以上に深く、教訓はソクラテス以上に一般の人々に喜ばれるからだ。

 何故このような古色蒼然たる洞窟のなかで神秘な光明を求めるか。ここを出て人々と共に歩み、人々と共に考えれば、人々はあなたを尊敬しよう。

 要するにこのようなうす気味わるい秘伝は作り話で、あなたのメシヤ希望は一時のつまらない妄想過ぎないいだろう。おすすめしたいことは、不確かな事柄を打ち捨てて、確かな名声に達する道を選ぶことだ。」


 それから、この僧侶は、実は悪魔の変装であったから、不信仰の魔女(siren)の歌を歌った。イエスは十分ゆっくりこの僧侶の言ったことを黙想した。


 闘争は苦しかった。野心王(king Ambition)は頑強な敵であったから。四十日間、高級な自我と低級な自我が四つに組んだ。やっと戦いが勝利に終わった。


 

 信仰は堂々と勝利を博した。不信仰は敗北した。野心は顔をかくして逃げた。


イエスは言った、

 「富貴、地上の名声は、ただ一時の虚飾(かざり)だ。この地上の短き命数がかぞえあげられれば、人間のしばしの虚飾は、骨と一緒に葬り去られるだろう。

 然り、人間が利己的に自分のために行うことは、生命の貸方欄には何の記入ともならない。人間がほかの者のために行う善事は頑丈な梯子となり、これを登って行けば、魂は消えることなき、神自身の富貴、権力、名声に達する。

 わたしに人々の貧乏と愛の行為を義務と思う自覚、わが神の嘉納(かのう=目上の者が喜んで贈り物・進言などを受け入れること)を与えて呉れ、それでわたしは滴足だ。」


 それから彼は天に眼を注いで言った、

 「わが父神よ、わたしは今のこの時を感謝いたします。わたしはあなた自身の栄光を願いません。寧ろ甘んじてあなたの宮の門番となり、わが同胞兄弟に奉仕したいのです。」


 再びイエスは聖師の前に立つように命ぜられた。再び言葉はなく、聖師はイエスの両手に信仰と記された巻物を渡した。

 イエスはうやうやしく頭を垂れ、感謝して立ち去った。


 


【宝瓶宮福音書:栗原 基訳】

             

  第十一部 エジプトでのイエスの生活と行動 

 

第五十章 イエス兄弟団の第三テストに合格し、信仰の第三称号を授けらる。


1)ロゴスは七日間待った。それから「ほまれの間(the Hall of Fame)」に通された。そこは室内の造作の備え付けが金銀のランプで照らされ、

2)天井、装飾、家財道具、壁の色彩など、どれもこれも青色と黄金色、

3)棚には名流の典籍を一杯ならべ、絵画、彫像は天下の逸品であった、

4)イエスはその雅致(がち=風流な趣)ある気品と思想の表現に心奪われてうっとりした。彼は聖典を読み、記号、象形文字などの意味をさぐって見た。

5)彼が深い思いに耽っていると、一人の僧侶が近よって来て言った、

6)「この場所の壮観をご覧なさい。兄弟、あなたは非常に幸福だ。まだあなたのように若くて、これほど高い名声を博した人は地上稀れだ。

7)さて、もしあなたが到底人々の理解できないかくれたものをさがして一生を棒にふろうとしないなら、あなたは末代までも名声が残る立派な思想界の一学派の創立者であろう。

8)それは、あなたの哲学はプラトン以上に深く、教訓はソクラテス以上に一般の人々に喜ばれるからだ。

9)何故このような古色蒼然たる洞窟のなかで神秘な光明を求めるか。ここを出て人々と共に歩み、人々と共に考えれば、人々はあなたを尊敬しよう。

10)要するにこのようなうす気味わるい秘伝は作り話で、あなたのメシヤ希望は一時のつまらない妄想過ぎないいだろう。

11)おすすめしたいことは、不確かな事柄を打ち捨てて、確かな名声に達する道を選ぶことだ。」

12)それから、この僧侶は、実は悪魔の変装であったから、不信仰の魔女(siren)の歌を歌った。イエスは十分ゆっくりこの僧侶の言ったことを黙想した。

13)闘争は苦しかった。野心王(king Ambition)は頑強な敵であったから。

14)四十日間、高級な自我と低級な自我が四つに組んだ。やっと戦いが勝利に終わった。

15)信仰は堂々と勝利を博した。不信仰は敗北した。野心は顔をかくして逃げた。イエスは言った、

16)「富貴、地上の名声は、ただ一時の虚飾(かざり)だ。

17)この地上の短き命数がかぞえあげられれば、人間のしばしの虚飾は、骨と一緒に葬り去られるだろう。

18)然り、人間が利己的に自分のために行うことは、生命の貸方欄には何の記入ともならない。

19)人間がほかの者のために行う善事は頑丈な梯子となり、これを登って行けば、魂は消えることなき、神自身の富貴、権力、名声に達する。

20)わたしに人々の貧乏と愛の行為を義務と思う自覚、わが神の嘉納(かのう=目上の者が喜んで贈り物・進言などを受け入れること)を与えて呉れ、それでわたしは滴足だ。」

21)それから彼は天に眼を注いで言った、

22)「わが父神よ、わたしは今のこの時を感謝いたします。わたしはあなた自身の栄光を願いません。寧ろ甘んじてあなたの宮の門番となり、わが同胞兄弟に奉仕したいのです。」

23)再びイエスは聖師の前に立つように命ぜられた。再び言葉はなく、聖師はイエスの両手に信仰と記された巻物を渡した。

24)イエスはうやうやしく頭を垂れ、感謝して立ち去った。


 

【原文:The Aquarian Gospel of Jesus by Levi H. Dowling  

SECTION XI<o:p></o:p>

CAPH<o:p></o:p>

Life and Works of Jesus in Egypt<o:p></o:p>

<o:p> </o:p>

CHAPTER 50<o:p></o:p>

Jesus passes the third brotherhood test, and receives the third degree, FAITH. <o:p></o:p>

THE Logos waited seven days, and then was taken to the Hall of Fame, a chamber rich in furnishings, and lighted up with gold and silver lamps.
2) The colors of its ceilings, decorations, furnishings and walls were blue and gold.
3) Its shelves were filled with books of master minds; the paintings and the statues were the works of highest art.
4) And Jesus was entranced with all this elegance and these manifests of thought. He read the sacred books, and sought the meanings of the symbols and the hieroglyphs.
5) And when he was absorbed in deepest thought, a priest approached and said,
6) Behold the glory of this place! my brother, you are highly blest. Few men of earth, so young, have reached such heights of fame.
7) Now, if you do not waste your life in search for hidden things that men can never comprehend, you may be founder of a school of thought that will insure you endless fame;
8) For your philosophy is deeper far than that of Plato, and your teachings please the common people more than those of Socrates.
9) Why seek for mystic light within these antiquated dens? Go forth and walk with men, and think with men, and they will honor you.
10) And, after all, these weird initiations may be myths, and your Messiah hopes but base illusions of the hour.
11) I would advise you to renounce uncertain things and choose the course that leads to certain fame.

12) And thus the priest, a demon in disguise, sung siren songs of unbelief; and Jesus meditated long and well on what he said.
13) The conflict was a bitter one, for king Ambition is a sturdy foe to fight.
14) For forty days the higher wrestled with the lower self, and then the fight was won.
15) Faith rose triumphant; unbelief was not. Ambition covered up his face and fled away, and Jesus said,
16) The wealth, the honor, and the fame of earth are but the baubles of an hour.
17) When this short span of earthly life has all been measured out, man's bursting baubles will be buried with his bones,
18) Yea, what a man does for his selfish self will make no markings on the credit side of life.
19) The good that men for other men shall do becomes a ladder strong on which the soul may climb to wealth, and power and fame of God's own kind, that cannot pass away.
20) Give me the poverty of men, the consciousness of duty done in love, the approbation of my God, and I will be content.
21) And then he lifted up his eyes to heaven and said,
22) My Father-God, I thank thee for this hour. I ask not for the glory of myself; I fain would be a keeper of thy temple gates, and serve my brother man.
23) Again was Jesus called to stand before the hierophant; again no word was said, but in his hands the master placed a scroll on which was written, FAITH.
24) And Jesus bowed his head in humble thanks; then went his way.
<o:p></o:p>

.【続く】


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
拝啓 沖縄在住のゴウと申します。 (ゴウ)
2009-07-23 23:38:40
拝啓 沖縄在住のゴウと申します。
いつも貴殿のサイト興味深く拝見させていただいております。
さて今回日食写真を使用されてる宮城隆史氏に関してですが
沖縄においてすこぶる評判が悪く詐欺まがいの事や写真においても合成行為を行いサイト荒らしで有名な御仁であります。
氏の名前で検索かけていただければすぐに判ると思いますが
かの様な人物の画像を使用されているのを貴殿のサイトのファン キリスト者として
非常に残念に思います

<返事>
ゴウ 様
コメント有り難うございました。

 内容については、確認致します。状況は、日食の写真を探していましたが、今年の日食の適当なものが間に合わず、予て、とあるサイトで掲載の写真を拝見しており、活用させて頂きました。
 宮城隆史氏については、深く知らず、ご指摘を考慮し、確認検証を致します。結論はその後と言うことで、悪しからず。飄平
驚くなかれ (3NK)
2009-07-24 12:59:23
驚くなかれ

イスキリ
イエスのこと。イエスは磔では気を失っただけで、その後日本に逃げてきたと知らされた。(イエス世界史編参照)日本にやってきたイエスの別名で、石大工でもあったので石切の仕事もしていて、大阪の石切で最期を迎えた。
生駒山にイスキリの墓と言ってきたのは、細長い自然石だったが、イスキリはイシジンだったので、墓石がイスキリの遺体でもあるようです。
http://sora.ishikami.jp/jiten/index.php?id=20010614214931

以上が真実の情報のようです。

青森の五戸の新郷のキリストの墓は、弟の墓
太平洋岸をナンカして逢坂へ、石切神社へ80歳で
お墓は、近くの生駒山、宝山寺の13重石塔です。

お知らせ : http://sora.ishikami.jp/diary/index.php?id=20040526223040
2004年5月26日(水)  イエス(イスキリ)の墓。
 
 以前より数回、イスキリ (=イエス) の墓があると伝えられました。
先日は舟形の山にあるとのことでしたが、どこか分かりませんでしたが、たまたま生駒山を見ていて、13重石塔というのがあり聞くと、それがそうだと伝えてきました。
一番最初のイメージは  “山の中に細長い石” でしたので、そのようなものではとても見付からないと思っていましたが、読者の方が最近気になると言われていたところでした。
イスキリは僧侶にイシキとして降りて、作って貰ったそうです。

■イシジン、2009年4月24日追記
http://sora.ishikami.jp/jiten/index.php?id=20081006070508
↑の沖縄在住のゴウと申します。と宮城隆史氏の誹謗... (中山)
2009-08-10 02:33:07
↑の沖縄在住のゴウと申します。と宮城隆史氏の誹謗中傷批判罵りは虚偽です。ゴウ自身が2ちゃんねるの掲示板で宮城さん個人的に恨み妬みがあるので、正義の使者を演じてあちこちに罵りを書き込み工作し、宮城さんを落とし入れようとしているのは明白です。日食合成写真は、世界中誰でも、各誌編集部、広告会社、旅行会社などだれでも今の時代していますから、問題ありません。

これを一個人を指摘してわざわざ書き込みするのが、宮城さんへの個人的妬み・恨みのある証拠です。

もう一つ、ゴウ(自称)=2チャンネラー自身が誹謗中傷批判を掲示板に書き込みしたのを、わざと検索させる様に勧誘しているのも、その証拠です。

振り込め詐欺師の正義の者を演じる手口と同じですので、
管理人さん騙されない様にご注意下さい。

<返事>
中山 様
 貴重なコメント有り難うございました。

 その後、検証してみましたが、言われているような証拠も見出せず、何より、当該写真を紹介している方は、人品優れた方なので、そのままにしておりました。今回のコメント情報で、得心しました。有り難うございました。

 尚、コメントは流れの記録として、残しておきます。いろいろ言われてくる方はありますが、こちらで確認できないことに流されないように致します。今後とも、ご指導・ご鞭撻をよろしくお願いします。今般のこと、大変感謝しています。飄平
飄平様 (天使の怒り!!)
2009-09-22 11:55:01
飄平様

はじめまして。
宮城氏が撮影した写真について、今疑惑が持ち上がっています。どのように宮城氏について、「人品優れた方」と判断した事情は分かりませんが、「火の無い所に煙は立たぬ」と言いますから十分ご注意された方がよろしいかと思います。

「天文雑誌「星ナビ」2009年10月号の表紙画像について」
http://www.astroarts.co.jp/news/2009/09/18hoshinavi_cover/index-j.shtml

<返事>
天使の怒り
 コメント拝見しました。
 「人品優れた方」といのは、この写真をサイト上で引用された方のことです。宮城氏のことではありません。同氏のことは直接に知りません。紹介サイト(星ナビ)の記事は読みました。
 引用した写真は、単に記事の差し込み写真です。評価をどうこうするものでありません。真贋に関わる立場でもありません。
 当方に氏のご批判を仰られるのは、お門違いです。事実であれそうでないであれ、誹謗中傷となります。今後、この件に関しては、書き込みを拒絶します。
 もし、事実であると仰るならば、貴殿自身がその証拠と根拠を提示して、宮城氏自身に抗議すべきです。当方であれ、誰であれ、第三者に仰るのは誹謗中傷、不特定多数にするなら、名誉毀損罪、特定の利害関係者にするなら、信用毀損による業務妨害と言うことになりますよ。事実であれ、何であれです。
 当方は、特定の利害関係は皆無ですが、本コメントをコメントを公開すれば、名誉毀損罪を構成しないとも限りませんから、念のため申し伝えた上で、公開します。以後、管理者以外の第三者のご批判は、拒絶します。飄平
 

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