飄(つむじ風)

純粋な理知をブログに注ぐ。

検察の裏表を知る三井環氏の面白インタビュー

2010-03-02 15:46:56 | 小沢 一郎

『主権者国民レジスタンス戦線』ブログ第36弾!!
検察の裏表を暴露する!
三井環元大阪高検調査部長のインタビュー....。
じわり包囲網を構築せよ!


 小沢叩きは、まだまだ続く。しかし、確実に検察の実体をさらけ出しつつある。これが、成果である。いずれにしても、検察刷新のキーポイントは、世論の喚起に掛かっている。裏金問題にしても、可視化問題にしても、世論喚起無くして実現は難しいとする三井環元大阪高検調査部長は言う。これは正しい。


 皮肉にも、検察捜査は、その世論喚起のためにリーク報道を誘導していたのだ。世論誘導無くして検察捜査は一歩も前に進まなかったからである。そして、その事が検察実態を世間に晒すこととなった。


 そして、その全てを知る、三井環氏のインタビューは面白い。奇しくも裏金問題と検察捜査実態を明らかにする事になった。もしも『小沢叩き』がなかったとしたら、これらはこれほどに表面に出ることはなかったであろう。


 まさしく、糾(あざな)える縄のごとしである。


 一見すると、検察の横暴はその停まるところを知らず、執拗にしているように見える。検察人事も何等変わるところなく、検察官僚の思うがままに事を運んでいるかのようである。

20090127154730


《2010.3.1付 法務省人事
【法務省人事】
谷川恒太 最高検検事(東京地検次席検事)
大鶴基成 東京地検次席検事(最高
検事)
新庄健二 東京高検検事(法科大学院派遣(明治大学))
提供:時事通信社》


 しかし、 大きな違いは、このことによって、今まで関知すらされなかった検察実態が、国民の耳目に触れることとなった。こういう事でもなければ、本ブログに登場する事もなかったであろう。大手マスコミの実態も見向きすらされなかったであろう。


 世の中の不思議はそこにある。世論が喚起されるには、まだまだ、時間がかかると思われる。何せ、過去数十年に亘って、陰に陽に繰り返されてきたことだ。そう簡単に改まるはずもなかろう。根底から刷新されるためには、これまでに悪態を全て、白日の下に晒す必要がある。それには時間がかかるだろう。


 今は、あぶり出しの期間であると考えると良い。問題が大きく、深いほど根こそぎあぶり出すには、少々時間がかかるものだ。又そうでなければ、本当の刷新は出来ないであろう。適当に、お利口さんになってもらっては困るという事情もある。


 そうでなければ、一網打尽に刷新することは出来ない。傾きかけた船も、最初は気付かれない。しかし、重心位置を超えると、たちまちひっくり返る。それを無理して焦ると、反動でえらい混乱を来す場合がある。


 一進一退を繰り返しつつ、やがて、大きな節目を迎えるであろう。それまで、じわりじわりと拡散に次ぐ拡散だ。そう考えている.......。


【転載開始】

「小沢VS検察」その報道は何だったか 私は「検事」と「被疑者」の2つを経験した

新聞やテレビは検察のリーク情報をそのまま報道しているのではないか──。

 1月15日に民主党の石川知裕議員が逮捕されて以降、ネットを中心に検察とマスコミに対する批判が巻き起こった。一方、大手マスコミは検察によるリークの存在を一斉に否定。情報はすべて独自の取材結果によるものだと反論した。検察のリークははたして本当に存在するのか。

 2月26日(金)18時~ 開催される「緊急シンポ!『小沢VS検察』にみる検察と報道のあり方」にも出演が決定している元大阪高検公安部長の三井環氏(警察・検察評論家)に、リークの実態を聞いた。

* *


── 2002年4月22日、三井さんは検察の裏金づくりの実態を告発しようとした直前に逮捕されました。一転して捜査する側から容疑者となってしまったわけですが、そのときにはどのようなことを感じましたか?

 私は「検事」と「被疑者」という2つの経験をしました。リークする捜査側も経験したし、リーク報道をされる被疑者の立場も経験した。檻に入れる方もやったし、檻の中にも入った(笑)。

 だから、両方の考え方がわかります。特に、逮捕される立場になってからは検察とメディアにいろいろな問題点があることがわかりました。


── 事件がおきると、被疑者の情報が一斉に報じられます。今回の事件でも検察しか知り得ない情報が報道されていました。なぜ、検察は捜査情報をリークするのでしょうか?

 捜査に世論の追い風を吹かせるためです。追い風が吹けば、事件がやりやすくなる。被疑者以外の参考人の事情聴取でも、追い風が吹いていると調書がとりやすい。

 具体的に言うと、私が高松地検で次席検事していたときは、私が取材の窓口でしたので、昼間に1時間ほどとって取材を受け、順番に記者と面会していまし た。そのときに捜査情報をリークすれば、その情報に憶測が加わったプラスアルファのものが報道されます。記者によって異なりますが、事実でないことを書く 記者もいます。


──その場合、検察側は注意や抗議をしないのですか?

記事写真

 検察側に不利となる報道でない限り、反応することはありません。そもそも記者クラブの記者が検察に不利になるような記事を書くことはありませんけどね。

 仮に検察にとって不利になるような記事が出た場合は出入り禁止です。だから記者クラブは捜査批判ができません。


──陸山会の政治資金問題では記者クラブ批判が巻き起こりました。一方、大手メディアの記者は、検察と記者の間には緊張関係にあり、リークは存在しないと反論しています。

 検事と記者に緊張関係などありません。ブン屋さん(新聞記者)には厳しいスクープ競争がありますので、できるだけ早く書かないといけない。だから記者クラブの記者は裏付けも取らず、こちらの言ったとおりに書く。

 また、鈴木宗男議員が検察のリーク問題を問いただす質問趣意書を政府に提出しましたが、政府はその事実を否定する答弁書を出しました。政府がリークを認 めてしまえば国家公務員法の守秘義務違反となってしまいますので、法務省の官僚に問いただしたところで返事は「リークはない」と言うに決まっています。

 しかし、実際には検事はリークをしています。さきほど捜査をスムーズに進めるために「風を吹かす」と言いましたが、逆に言えば、風が吹かないと捜査が進まない場合もあるからです。徐々に情報を出していくなどして、私も風を吹かすことをやってきました。


── 具体的にはどのような情報をリークするのですか?

 私個人の経験では、捜査側の考えが被疑者の供述と異なる場合にリークをしていました。たとえば、被疑者が容疑を否認しているときは「あいまいな供述をしている」という情報を流す。「否認している」とは言いません。

 なぜかというと、否認していることが報道されてしまうと、被疑者以外の事件関係者もつられて否認に転じる場合があるからです。ですので、新聞で「容疑者はあいまいな供述をしている」と書かれている場合は、被疑者が否認していると考えた方がいい。


── こういった「リークの技術」は上司や先輩から教育されるものなのですか?

 それはありません。検事によってリークの方法は違うと思う。ようするに、マスコミに風を吹かす方法は自分で考える。記者からの取材も、受けるか受けないかは自分で判断するわけで、上司の指示でやるわけではありません。


── 記者が持っている情報を得るために、捜査情報をリークすることもあるのでしょうか?

 検事としては、記者が独自取材によって得た情報が欲しい場合もあります。一つの情報が事件につながる場合もありますから。だから検事は記者との付き合いも大事にしています。

 私自身も過去にある新聞記者からもらった情報を元に強制捜査をしたものの、何も出てこなくて失敗したこともあります。とは言っても、実際には記者から情報をもらうということはほとんどありません。だいたいがこちら側からの情報提供です。


── メディアのあり方もふくめ検察改革が実現する可能性はあるのでしょうか?

 私の目的は、検察に裏金問題を認めさせ、国民に向かって謝罪してもらうことです。それには国民の声が盛り上がる必要がある。国民の声が盛り上がれば、方 向が変わる可能性があります。裏を返せば、国民が盛り上がらない限り、いくら政権が変わっても裏金問題の解決はできない。取り調べの可視化も同じです。

 相手は法務官僚や検察という巨大権力です。鈴木宗男さんのような政治家が一人で頑張っても、残念ながらどうしようもない。ましてや私一人ではどうしよう もない。だから、みんなが鈴木議員のような人をバックアップしなければならない。日本全体に検察問題追及の風が吹けば、検察の問題がもっと表に出て、状況 が変わるかもしれません。

【転載終了】


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