飄(つむじ風)

純粋な理知をブログに注ぐ。

資本主義経済の終焉!!⑭

2009-01-01 10:38:38 | 日本

労働者派遣法は、
やっぱり、即刻、廃止すべき!!
ピンハネ業、現代の奴隷制度と本質的に同じである!!


 未曾有の経済恐慌を目前にして、過半の派遣労働者は、無惨にもこの寒空の巷に、放り出された。悲惨である。しかし、ここに来て、初めて天下の悪法の実態が見えてくる。派遣労働者の実態を、天下に知らしめることが出来る。派遣労働制度は、現代の奴隷制度である。


 労働者派遣法は、労働を商品管理するピンハネ業法である。派遣先企業は、役務仕入れとして、消費税が減額される。派遣業者は課税売り上げである。その為、派遣先企業は、消費税を大幅に節減出来る。これまで労働集約産業に於いては、消費税の負担はかなりの負担となっていた。言うまでもなく、消費税は所得にかかるのではなく、売り上げにかかるからである。即ち、赤字でも納入する必要がある。


 労働賃金は、仕入れではない。従って仕入れ消費税減額対象とはならない。これが馬鹿にならないほど大きいのである。ちょっとしたサービス業、役務産業は相当な所得利益も一瞬で吹っ飛んでしまう。これが、同じ労働コストならば、そっくりそのまま労働コスト×5%は消費税減額になるのである。


 方や、派遣労働者は、派遣先の労働コストは即賃金ではない。それから派遣業者の利益と派遣コストを差し引いたものが支払われる。同じ労働で、7割から5割となる。一体、誰のための制度なのか考えたら分かる。


 しかも商品であるから、売れなくなる(不況)と売り上げ(派遣)は直ちにストップ(解雇)する。当然である。別の売り先(派遣先)を探すか、無ければ在庫調整(派遣元社員解雇)される。派遣先によっては、雇用保険があるかも知れないが、別に厚生福利は派遣先に依っている場合が多いであろうから、過剰在庫商品のように廃棄されてお終いである。


 このような不条理なことが許されて良いのだろうか。


 労働は商品ではない。人間の血肉の通う聖なる活動である。


 派遣労働者諸君! 目覚めよ! こんな悪行に取り込まれてはならない。人身売買に身を委ねてはならない。法はそれを認めたかも知れないが、身を委ねることをしてはならない。断固拒絶しよう。そうすれば、制度自体崩壊する。


 誰しも、労働はその意欲と貢献する喜びを伴って行われるものである。賃金の過多だけではない。選択は制限されるであろうが、少なくとも、自らの意思と対象を見極めよう。自ら対象を選べ。そして、安易な妥協をするな。雇い主と労働者は、少なくとも信頼関係をもって与しなくてはならない。


 翻って、国家はこの悪法で、歳入を大幅に減じた。


 本来、支払い労働コストに一定の所得税が課せられる。いわゆる給与所得課税である。これが、実質は派遣元から支払われる賃金であるから、7割から5割となる。さらに本来、歳入となるべき消費税は、仕入れ減額となり、労働コスト×5%が減る。


 一体、何が良くなるのであろう。国家もマイナス、労働者はピンハネによる直接マイナス。合わせて、みなし税であるところの、社会保険、国民健康保険も同じくマイナスになる。現在の、歳入減少、保険の未払い、減収はここに原因がある。


 一度、精査してみるが良かろう。間違いない。


 これに対して、潤ったのは、血も涙もない派遣先企業とピンハネ業者(派遣元)だけである。こんな事を、断じて許してはならない。


【転載開始】

『支援村』に失業者130人 日比谷公園 炊き出しや労働相談

2009年1月1日 朝刊http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2009010102000071.html

年越し派遣村で、そばの炊き出しに列をつくる人たち=31日夜、東京都千代田区の日比谷公園で

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 突然の契約打ち切りで職や住まいを失った派遣労働者や路上生活者らを炊き出しなどで支援する「年越し派遣村」が三十一日、東京都千代田区の日比谷公園で始まった。 

 労働組合など約二十団体の主催で、ハローワークや福祉事務所が相談業務を再開する一月五日まで開設。食事の提供のほか、弁護士による労働相談や生活相談(四日まで)を実施し、宿泊場所の紹介もしている。

 午前十時からの開村式では、村長の湯浅誠・特定非営利活動法人「自立生活サポートセンター・もやい」事務局長が「人間でないかのように企業が職を奪い、住まいも奪う。許されるわけがない。怒りを多くの人と共有し、世に問わなければならない」と話した。

 夕食にはもち入りの年越しそばが振る舞われ、集まった約百三十人は冷え込む公園内で湯気をたてたそばをすすり、暖をとっていた。

 来場者には中国地方や東海地方の工場で派遣契約を打ち切られ、職探しのために上京した人も。三重県亀山市のシャープ亀山工場を雇い止めになった派 遣労働者の男性(29)は「二十七日に寮を退去させられ、友達を頼って上京したが居候できず、ここに来た。労働相談で融資制度を受けられることを知り、来 年は何とか都内に住居を確保して正社員になりたい」と、うつむきながら話していた。【転載終了】


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