飄(つむじ風)

純粋な理知をブログに注ぐ。

魂の法則 その⑰ 淫乱と色欲

2013-06-19 07:34:00 | 魂の法則

一般に宗教の世界ではタブーとされる色情。
その本源は、黙殺しようとしても出来ない?!
生殖の本能であると同時に、
エネルギーの交換でもあるのだ!
最も我欲に流されやすい罠でもある!!

 

 内容については、文意に沿って、心を静めて読めば分かるであろう。深くはコメントしないが、避けて通ることが出来ない問題である。

 一般に宗教人は、ことごとく避けて通るが、心の中は、おおらかな世俗人より、鬱積したものを秘めている。俗に、先生と警察官と坊主は、○○べーが多いと言われる。日頃、我慢を強いられるからである。

 勿論、断定するつもりはないが、色情と淫乱・色欲は区別されなくてはなるまい。又、色情狂ともなれば、苦しみの極致であろう。

 

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 話は変わって、前回の悲しみについて、興味あるコメントを頂戴した。コメントの引用はしないが、確かに、悲しみが攻撃欲の一形態とするには違和感を持たれる方も多いであろうと、同感する。

 同悲同苦と言う言葉がある。同胞の悲しみを共有し、苦しみを共有すると言う意味であるが、感受性の高い魂の一側面を表したものであろう。それ自体は崇高な感情である。

 それでも、悲しみ=苦しみであることに変わりがない。悲しみは、自己に対する憐憫の情から発生する。頼りにし、依存していた人を失うと、自己憐憫に陥る。

 つまり、自己に対し悲しむのであって、その対象に対してではない。

 他者に対する憐憫はそれと異にしている。他者に対するかなしみは、哀しみの方だ。

 そう考えると、大切なものを失った自己に対する怒りが、根底にあるように思えるのである。怒り=攻撃とも思えるので、外に向かえば、攻撃欲となり、内に籠もれば、悲しみとなると納得した。

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 又、人から攻撃、あるいは非難されても悲しむ。直ちに反撃できようものなら、攻撃欲の発散になろうが、それをしない場合、悲しみとして魂の内に向かうのであろう。そして、メンタルを曇らせ、霊光の放出を妨げるのである。

 

 しかし、面白いテーマである。

 

 尚、全文を読むには、日本語サイト:http://tamashiinohousoku.blogspot.com.esで、ダウンロードできる。

 

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題名: 「魂の法則」
スペイン語原題: “LAS LEYES ESPIRITUALES”
著者: Vicent Guillem Primo ヴィセント ギリェム・プリモ
邦訳: 小坂 真理
知的財産権登録番号 V-2095-08 (Valencia, España)
Copyright © 2008 Vicent Guillem Primo
Japanese Translation Copyright © 2013 Mari Kosaka
ホームページ: http://lasleyesespirituales.blogspot.com.es/
日本語サイト:http://tamashiinohousoku.blogspot.com.es
メールアドレス:tamashiinohousoku@gmail.com

 

Photohttp://creativecommons.org/licenses/by-nc-nd/3.0/deed.es_ES

 

「魂の法則」 by Vicent Guillem is licensed under aCreative Commons Reconocimiento-NoComercial-SinObraDerivada 3.0 Unported License. Creado a partir de la obra enhttp://lasleyesespirituales.blogspot.com.es/.
本書に修正を加えず営利目的にしない条件で、現在利用可能な全ての媒体によって、本書全体またはその一部の複製を許可するものとする。

 

【本文転載その⑰開始】

淫乱と色欲

 セックスへの依存は、虚栄心の顕れでも自尊心の顕れでもある。

 だが、人がセックスを常習するようになる原因は、それぞれの場合で異なる。そのため、見栄っ張りな者に特有の淫乱と、自尊心の強い者と尊大な者の特徴である色欲という、二つの表現形態に区別してみよう。

 淫 乱とは、セックスの悦びへ過度に傾倒することだ。虚栄心の強い者のセックスへの依存は、他者から認められたいという欲求と関係している。つまり、セックス を通して人から認められたり、称賛されたりちやほやされることを期待しているのだ。彼らは、自分自身を満たす手段として性的快楽に溺れるが、他者の欲求を 配慮することがほとんどない。しばしばセックスを利用して人を独占し、意のままにしたり優位に立とうとする。

 感覚が飽和しあきあきしてしまうと、性欲をメンタルに駆り立てる手段として新しい刺激を探す。それは、パートナーを頻繁に変えることであったり、サディズムとマゾヒズムなどの堕落した性様式に訴えたり、他の人達をその意に反して乱交に巻き込んだりといったものだ。

 一方、自尊心が強い人のセックスの常習は、愛せる人がいないことを認められないとか、特定の人への愛情を抑圧したり認めようとしないなどの、愛情の空虚感や欲求に起因している。

 つ まり、自尊心の強い者が本当に必要としているのは、愛され愛すことなのだが、自分の愛情欲を認識せずに抑圧してしまうことが、安全弁のように、セックスへ と逃避させてしまうのだ。要は、愛の欠如をセックスで補っているのだ。そのために過度の性欲があるが、虚無感は、性的なものではなく感情的なものなので、 性関係では満たすことができずに満足できない。

 そこで、益々セックスを求めるようになる。そうすることで、この空虚感を癒そうとするのだが、上手く行かずに、前述のような堕落した様式に至る場合もある。

*色欲はどう克服するのですか。

 色欲に関しては、セックスによって満たそうとしている内面の虚無感は愛情の欠如によるもので、愛情だけがそれを満たすことができると認めることが、それを克服する唯一の方法だ。

*淫乱はどう克服しますか。

 それが虚栄心の反映したものだと認識して、それでは絶対に幸せになれないことに気づくのだ。

 残念だが淫乱のケースの大半は、若さや肉体美や性力などの衰えが顕れ、性的魅力を失ったり、体が精神的な性欲に応じられなくなった時に、自然に消滅するのだ。肉体の衰えにより、自分の取り巻き連中は消え、それまでの人生の主要な刺激剤も失われる。

 こ うして人は、便宜上の虚しい関係を築きながら、無意味な人生を送ってしまったという、厳しい現実に直面するのだ。肉体的な魅力だけで寄って来る人達に囲ま れていたが、魅力が失われるや、その人達は魔法のように消え失せるのだ。その人の我欲にも関わらず、本当に愛してくれた何人かが残ってくれるかもしれない が、彼らに注意を払ったことなどほとんどなかった筈だ。

 虚栄心を 満足させるために使用した外見美という武器が失われてしまうと、真相にずっと近い新たな局面と対峙しなければならない。そこでは、人を惹き付けるために は、自分の内面から何か美しいものを引き出さねばならないのだ。こうして、便宜上の関係と気持ちの通う関係との違いを評価できるようになり、後者を尊重す ることを学ぶだろう。

*でしたら、美しく魅力的な人達だけが淫乱なのですか。

 そうではないが、その多くが淫乱の深みに陥り易い。

 魅 力がないその他の見栄っ張りな人達は、そうしたいと思っても、欲しいものを手に入れる餌としては、肉体的な魅力を利用できないからだ。そういう場合は、虚 栄心が羨望を呼び起こし、自分が持たない美貌を獲得したいという叶え難い欲望にかられ、体重を落としたり、整形手術を何度も受けようとする考えに取りつか れ、自分をより魅力的に見せようとする。

 肉体的に魅力的なのに、完全な肉体を持とうとする執念に捉われてしまう人は多く、それは「ナルシシズム」または「肉体信仰」と呼ばれる虚栄心の具現形態の一つである。

*ナルシシズムまたは「肉体信仰」がどういうものなのか、もう少し広く説明いただけますか。

 それは、今言ったように、虚栄心の表現形態の一つであり、自己の肉体美が望み得る最大の価値を持つものとして傑出するものだ。

 自分の体で満足できずに「完全な肉体」を求めることは、脅迫観念へと変わる。これは精神的な病気であり、食べることを止めたり、あらゆ
る種類の痩身サプリ・強壮剤・興奮剤などを摂ったり、自分の命を危険にさらすことさえいとわず、様々な人工物をインプラントするといった、常軌を逸脱した行動を取る。

 ナルシシズムに感化されてしまった人は、絶対に自分の体で納得しない。時間とエネルギー、意志とお金の全てを、肉体の改善へと費やしてしまう。肉体自体が自分自身だと思い込んでいるのだが、実際には、物質界で動くために使用する衣服に過ぎない。

 い つかは理想的な肉体を手にして幸せになれるのだ、という偽りの幻想を抱いている。そして幻想を利用して儲けている、エステ産業や化粧業界や消費主義によっ て、その信念が益々強まっていく。だが、その幻想は我欲が仕掛けた罠に過ぎず、それでは幸福にはなれない。幸福は、愛を育むことでしか獲得できないのだ。 そのため、不満はどんどん膨張する。

 そして、体内時計が老年へと 向かって情け容赦なく進んで行くにつれて、あんなにも一生懸命になって得られた成果が、老化という自然現象に台なしにされていくように思える。人生はこう して過ぎていき、かつては美しかった肉体を完全に去る時が来て、非情にも自然の腐敗プロセスが宣告される。

 魂は霊界に戻ると、今や墓の中で朽ちた自分自身ではなかった肉体を美しくしようと無駄に時間と努力を費やしたことに気づき、魂という永続する本当の自分を改善することにはほとんど努力しなかったことに気づく。

 しかし、手遅れなことなどない。魂の命は存続するので、再び生まれ変わって、着ている肉体を自分だと思い込んで無駄にしてしまった人生でやらなかった事を、もう一度やり直せるのだ。

*こういう見方をすると、肉体美は魂の進歩にとっては障害だと言ってもいいですね。

 私の話から、美しさはそれ自体がネガティブな特性なのだと思わないで欲しい。その反対に、魂が進化していくにつれて内面の美に呼応して、魂が宿る肉体はより完全により美しくなるのだ。そして実際に、君たちよりも霊的に進化している物質界では、そうなっているのだ。

 し かし、進化の乏しい魂たちが支配する後進的な世界では、確かに諸刃の剣となる。虚栄の段階から抜け出せない進化の乏しい魂にとっては、肉体的な魅力は虚栄 心の奔放を許す武器となり、そのために使用される。気紛れ・下品・不躾・横柄に振舞っても、自分の肉体美が欲しいものを与えてくれると知っているのだ。それは、称賛してくれる者やちやほやしてくれる人達だ。目も眩む体の美しさで欲しいものが手に入るのなら、なぜ善い人になる努力をする必要があろうか?

 …こうしていつしか老年になり、自分の唯一の魅力を失い、独り取り残されて、自分のモラルの貧しさに失望する。美しく魅力的な外見を維持することばかりにかまけていて、内面を改善しようと努めたことが一度もなかったからだ。

*ナルシシズムはどう克服しますか。

 自分は肉体ではないので、肉体にそれほど煩わされるべきではないと認識するのだ。人が幸せになるためには、自分自身を、つまり自分の内面を耕さねばならないのだ。

 肉 体美という罠に陥った多くの魂がそのことを知っている。そのため、自分の体ばかりを眺めて人生をそれ以上浪費したくないので、直ぐ後の転生ではありがたみ の少ない肉体を選ぶのである。我欲を克服して人間として改善したいので、美しい肉体を持つことが誘惑の原因となるのであれば、現状では持たない方を選ぶの だ。

*それでは自尊心の強い者は「肉体信仰」に陥らない、つまり、自分の体に不満を覚えたり、魅力的で美しくなりたい、と熱烈に願いはしないのですか。

 もちろん願いはするが、見栄っ張りな者とは違う要因でそうするのだ。

 気位の高い者は、称賛の的となるよりも、愛されることを求めているのだが、もっと美しくなればもっと愛してもらえる、と間違って信じ込んでしまうのだ。

 自尊心の強い者がハンサムな場合は、周りの人達は自分を好きでそばにいるのではなく肉体やその他の魅力に惹かれているからで、飽きたりもっと素敵な人に出会えば簡単に捨てられてしまう、と知ってしまうと失望する。

*僕たちは、本当は魂であって肉体ではないのに、どうして自分の魂を意識せず、身体ばかりを自分と同一視するのでしょうか。

 それが君たちの世界が教えることだからだ。 魂は存在せず、人とはその体であると教えている。君たちの快楽主義の世の中では、評価される資質とは物的なもの(肉体美・富・権力)で、内的な資質(感受性・慈悲深さ・謙虚さ・慎み深さ)は軽視されるのだ。

 霊 界では、それと全く逆だ。全ての霊的な資質が評価される。中でも謙虚さは最も評価される資質の一つだが、外的な資質は、魂個有のものではないので、何の価 値もない。外的な資質は、劇の作品が変われば俳優の衣装替えがされるように、ある人生から他の人生で変化するので、状況的な付随物だと考えられている。人 は、今生では外見的に美しくても、次の転生では醜いかもしれないし、今回は金持ちでも、次回は貧しいかもしれないのだ。

 魂 は、肉体から離れている間は、その違いが明確に分かっていて、霊性の改善のためにこの世にやって来ると知っている。しかし肉体に宿ると、身体との一体感や 過去の忘却や、転生先の文化の影響などで、霊的に改善する目的意識の低い魂は、自分を完全に肉体と同一視してしまう。そして、魂が顕現するということに は、個人的に経験したことも他者の経験も、頭から否定するのだ。

*魂の顕現とは何を意味するのですか。

 魂 の存在とその能力を示す全てのものだ。それらは例えば、肉体を持たない存在たちとの交信、幽体離脱、自他の気持ちを直感すること、五感以外での超感知など だ。このような体験をした多くの人が、頭がおかしいと見なされる。だから、自分の霊感に自信のあるかなり進歩した魂でなければ、自分が気が狂っていて精神 療法が必要だと信じ込むに至るだろう。【本文転載その⑰終了→その⑱に続く】


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