飄(つむじ風)

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不思議な少年!! その17

2009-04-14 12:06:00 | 物語

イエスの幼少時代と初期の教育!!

マリヤその子を教える!


 イエスの幼年期の事情は、聖書からほとんど窺えない。あるのはルカによる福音書第二章にあるイエス12歳の時、エルサレムで祭司に律法について教える行ぐらいである。

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 さて、その真偽は各自に委ねるにしても、7歳のイエスの本領発揮はまことに美わしい。愛は施すことに真価を発揮する。その事を、幼きイエスは実践している。自然に発露されていることが、読む者を感動させる。


 事実であったろう事は、容易に察せられる。


 この書は聖書ではない。少なくとも教義を流布せんとした書ではない。根拠はともかくとしても、事実を顕したものに過ぎない。アカシックレコードに記録された事実である。


 ヨセフの家庭はナザレのマーミオン通りにあった。ここでマリヤはその子にエリフとサロメの教訓を授けた。そしてイエスは吠陀(ヴェダ)の讃歌とアベスタ経典(ゾロアスター教)を愛したが、何より好んだのは、ダビデの詩篇とソロモンの辛辣な言葉を読むことであった。ユダヤの予言書は彼の愛読書であったが、七歳に達した時には、書中の言葉をすべて暗諦してしまったから、読書する必要がなくなった。


 童子(おさなご)イエスの祖父母ヨアキム夫妻は、孫のために祝宴を開き、近親一同を招待した。そしてイエスは来客の前に立って言った、


 「わたしは夢を見た、夢で砂浜の海岸に立っていた。海は浪が高く、嵐が深淵(ふかみ)で狂っていた。誰かが上からわたしに杖を与えてくれた.、わたしはその杖を取って砂に触れた。すると砂粒が悉く生き物となった。浜辺はみんな美と歌のかたまりとなった。わたしは足許の海水に手を触れた。そうすると、海水が樹木、花卉、吟鳥となり、みんな神を讃美した。すると、わたしは誰かと話した。話した人が誰か分からないが、わたしは死はないと言うその声を聞いた。」


 祖母アンナはこの孫を可愛がり、手をイエスの頭において言う、


 「わたしはおまえが海辺にたってているのを見た。おまえが砂と波に手触れるのを見た。わたしはそれが生き物となったのを見て、夢の意味が分わった。人生の海は浪高く、嵐は烈しい。人々はみななまけもので、ぼんやりで、のびのびして、浜の死んだ真砂のよう.である。


 おまえの杖は真理よ。これで大勢の人に触れると、人々はみんな聖なる光と生命(いのち)の使者になる。おまえが生命(いのち)の海の浪に触れると、騒ぎが止み、風そのものが歌となる。死はない。真理の杖は乾ききった骨を変じて生き物となし、よどんだ池の水から世にも美わしい花を咲かせ、不調音この上もないものを調和の讃歌とするから。」


 ヨアキムは言った。「今日おまえは人生行路の七度目の一里塚を通って、七歳となる。この日の記念に、何でもほしいものをおまえにやりりたいから、一番ほしいと思うものを選んでごらん。」


 イエスは」言った。


 「何の贈物もほしくない。わたしはこのままで結構。この日に沢山の子供たちを喜ばせることが出来たら、これに越した喜びはない。今ナザレには飢えた男の子や女の子がどっさり居る。みんな一緒にこの御馳走をたべ、今日の喜びを共にしたいでしょうよ。あなたがわたしに下さる一番の贈物は、わ.たしがこれから出ていって貧しい子供たちをさがし、ここで一緒に食事してよろしいと言って下さることなのです。」


 ヨアキムは言つた、


 「結構だ、出て行って貧しい男の子や女の子をさがしてここに連れて来るがよい。これからみんなに十分なだけのたべものを用意をしよう。」


 イエスは待てずにすぐ走って行った。町の見すぽらしい小屋やあばらやに入り、無駄な言葉も言わず、到るところですぐ自分の用向きを告げた。すると時を移さず、百六十名のぼろを身につけた男女の子どもたちが、うれしそうにぞろぞろとマーミオン通りにやって来た。


 子供のお客さんはやって来た。食堂はイエスのお客さんで一杯になった。そしてイエスと母は給仕を手伝った。食事は一同に十分でみんな喜んでたべた。これでイエスの誕生祝いの贈物は正義の冠であった。


【宝瓶宮福音書:栗原 基訳】


第五部 イエスの幼少時代と初期の教育

第十六章 ヨセフの家庭。マリヤその子を教える。イエスの祖父母彼のために祝宴を開く。イエスの夢。祖母の判断。誕生の贈物。

1)ヨセフの家庭はナザレのマーミオン通りにあった。ここでマリヤはその子にエリフとサロメの教訓を授けた。

2)そしてイエスは吠陀(ヴェダ)の讃歌とアベスタ経典(ゾロアスター教)を愛したが、何より好んだのは、ダビデの詩篇とソロモンの辛辣な言葉を読むことであった。

3)ユダヤの予言書は彼の愛読書であったが、七歳に達した時には、書中の言葉をすべて暗諦してしまったから、読書する必要がなくなった。

4)童子(おさなご)イエスの祖父母ヨアキム夫妻は、孫のために祝宴を開き、近親一同を招待した。

5)そしてイエスは来客の前に立って言った、「わたしは夢を見た、夢で砂浜の海岸に立っていた。

6)海は浪が高く、嵐が深淵(ふかみ)で狂っていた。

7)誰かが上からわたしに杖を与えてくれた.、わたしはその杖を取って砂に触れた。すると砂粒が悉く生き物となった。浜辺はみんな美と歌のかたまりとなった。

8)わたしは足許の海水に手を触れた。そうすると、海水が樹木、花卉、吟鳥となり、みんな神を讃美した。

9)すると、わたしは誰かと話した。話した人が誰か分からないが、わたしは死はないと言うその声を聞いた。」

10)祖母アンナはこの孫を可愛がり、手をイエスの頭において言う、「わたしはおまえが海辺にたってているのを見た。おまえが砂と波に手触れるのを見た。わたしはそれが生き物となったのを見て、夢の意味が分わった。

11)人生の海は浪高く、嵐は烈しい。人々はみななまけもので、ぼんやりで、のびのびして、浜の死んだ真砂のよう.である。

12)おまえの杖は真理よ。これで大勢の人に触れると、人々はみんな聖なる光と生命(いのち)の使者になる。

13)おまえが生命(いのち)の海の浪に触れると、騒ぎが止み、風そのものが歌となる。

14)死はない。真理の杖は乾ききった骨を変じて生き物となし、よどんだ池の水から世にも美わしい花を咲かせ、不調音この上もないものを調和の讃歌とするから。」

15)ヨアキムは言った。「今日おまえは人生行路の七度目の一里塚を通って、七歳となる。この日の記念に、何でもほしいものをおまえにやりりたいから、一番ほしいと思うものを選んでごらん。」

16)イエスは」言った。「何の贈物もほしくない。わたしはこのままで結構。この日に沢山の子供たちを喜ばせることが出来たら、これに越した喜びはない。

17)今ナザレには飢えた男の子や女の子がどっさり居る。みんな一緒にこの御馳走をたべ、今日の喜びを共にしたいでしょうよ。

18)あなたがわたしに下さる一番の贈物は、わ.たしがこれから出ていって貧しい子供たちをさがし、ここで一緒に食事してよろしいと言って下さることなのです。」

19)ヨアキムは言つた、「結構だ、出て行って貧しい男の子や女の子をさがしてここに連れて来るがよい。これからみんなに十分なだけのたべものを用意をしよう。」

20)イエスは待てずにすぐ走って行った。町の見すぽらしい小屋やあばらやに入り、無駄な言葉も言わず、到るところですぐ自分の用向きを告げた。

21)すると時を移さず、百六十名のぼろを身につけた男女の子どもたちが、うれしそうにぞろぞろとマーミオン通りにやって来た。

22)子供のお客さんはやって来た。食堂はイエスのお客さんで一杯になった。そしてイエスと母は給仕を手伝った。

23)食事は一同に十分でみんな喜んでたべた。これでイエスの誕生祝いの贈物は正義の冠であった。

 

【原文:The Aquarian Gospel of Jesus by Levi H. Dowling  

  SECTION V<o:p></o:p>

HE<o:p></o:p>

Childhood and Early Education of Jesus<o:p></o:p>

<o:p></o:p>

CHAPTER 16 <o:p></o:p>

The home of Joseph. Mary teaches her son. Jesus' seventh birthday.
Jesus tells about his dream; his grandmother's interpretation. His birthday gift.
<o:p></o:p>

THE home of Joseph was on Marmion Way in Nazareth; here Mary taught her son the lessons of Elihu and Salome.
2) And Jesus greatly loved the Vedic hymns and the Avesta; but more than all he loved to read the Psalms of David and the pungent words of Solomon.
3) The Jewish books of prophecy were his delight; and when he reached his seventh year he needed not the books to read, for he had fixed in memory every word.
4) Joachim and his wife, grandparents of child Jesus, made a feast in honor of the child, and all their near of kin were guests.
5) And Jesus stood before the guests and said,
I had a dream, and in my dream I stood before a sea, upon a sandy beach.
6) The waves upon the sea were high; a storm was raging on the deep.
7) Someone above gave me a wand. I took the wand and touched the sand, and every grain of sand became a living thing; the beach was all a mass of beauty and of song.
8) I touched the waters at my feet, and they were changed to trees, and flowers, and singing birds, and every thing was praising God.
9) And someone spoke, I did not see the one who spoke, I heard the voice, which said,
There is no death.
 
10) Grandmother Anna loved the child; she laid her hand on Jesus' head and said,
I saw you stand beside the sea; I saw you touch the sand and waves; I saw them turn to living things and then I knew the meaning of the dream.
11) The sea of life rolls high; the storms are great. The multitude of men are idle, listless, waiting, like dead sand upon the beach.
12) Your wand is truth. With this you touch the multitudes, and every man becomes a messenger of holy light and life.
13) You touch the waves upon the sea of life; their turmoils cease; the very winds become a song of praise.
14) There is no death, because the wand of truth can change the driest bones to living things, and bring the loveliest flowers from stagnant ponds, and turn the most discordant notes to harmony and praise.

15) Joachim said,
My son, today you pass the seventh milestone of your way of life, for you are seven years of age, and we will give to you, as a remembrance of this day, whatever you desire; choose that which will afford you most delight.
16) And Jesus said,
I do not want a gift, for I am satisfied. If I could make a multitude of children glad upon this day I would be greatly pleased.
17) Now, there are many hungry boys and girls in Nazareth who would be pleased to eat with us this feast and share with us the pleasures of this day.
18) The richest gift that you can give to me is your permission to go out and find these needy ones and bring them here that they may feast with us.
19) Joachim said,
'Tis well; go out and find the needy boys and girls and bring them here; we will prepare enough for all.
20) And Jesus did not wait; he ran; he entered every dingy hut and cabin of the town; he did not waste his words; he told his mission everywhere.
21) And in a little time one hundred and three-score of happy, ragged boys and girls were following him up Marmion Way.
22) The guests made way; the banquet hall was filled with Jesus' guests, and Jesus and his mother helped to serve.
23) And there was food enough for all, and all were glad; and so the birthday gift of Jesus was a crown of righteousness.

【続く】


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