飄(つむじ風)

純粋な理知をブログに注ぐ。

不思議な少年!! その41

2009-05-21 14:43:50 | 物語

イエス、マギ教徒を教える!!


 瞑想の目的と方法。


 智恵はどこから来るのか。光明は? そして、静寂とは? その秘技を分かり易く教える。秘技ではあるが、人間の魂の奥深く誰にもその場所はあるという。それを見出し、掘り出すのは自分である。それは、清らかさと意志によって道をつける必要がある。

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こういう季節その③記事には無関係>


 その有様は、具体的で、想像するに難くない。だが、窓を開けることは簡単ではない。注意すべきは、魔境を通り抜ける必要がある。それには強い清らかな意志を必要とする。

 生兵法は怪我の元である。幾たび、その魔境で道を外す、生臭禅が横行しているか。


 素人は、投稿者も含めて、神を見出す必要はない。神の示す道を懸命に生きることが大切である。 


 

イエス、マギ教徒を教える。瞑想とこれに入る方法を告げる。カスパーその智恵を激称す。イエス、ザイラスの森で教える。



 さてイエスは朝早く起き出でて、再び教えまた病気をいやした。すると、何か不思議な光が照りわたり、何か強い霊が彼を取りかこんだようであった。

 ひとりのマギ僧がこれを認め、密かに彼の智恵はどこから来るか、この光は何の意味かを尋ねた。


 イエス、「魂が神と逢う静寂がある。そこが智恵の泉である。そこに入る者は光に照らされて、智恵、愛、力で満たされる。」

 マギ憎、「この静寂、この光明ということについて教えて下さい。わたくしは行ってそこに留まりたい。」

 イエス、「静寂は一定の場所に限られていません。石垣や岩山に取りかこまれている所でもなく、人間の剣で守られてもおりません。人々は四六時中、神と交わる秘密の場所を身につけています。
 山の頂上であろうと、深い谷間にいようと、市場だろうと、静かな家庭だろうと、どこに居ようと構わない。人々はすぐいつでも戸を開け放って静寂を見出し、神の家を見出す。静寂は魂の中にあるのです。われわれがひとたびこの境涯(きょうがい)に入れば、街の騒音や人々の言葉、思想に妨げられないことは、ひとり深い谷間や山道に居る以上です。

 世の重荷で身がいたく押しつけられている時など、遁れ出て静寂な場所を求めて、祈祷、瞑想するに勝ったことはない。

 静寂は魂の王国で、肉眼では見えない。ひとたび静寂境に入れば、幻影(まぼろし)が心の前にしばしちらつくが、やがて意志に屈服し、主たる魂が語れば消えてしまいます。この魂の静寂境を求めようとすれば、自分でその道を整えなければならない。心の清き者のみがここに入ることができます。

 一切の緊張、一切の仕事のわずらい、一切の恐怖、一切の疑惑と煩悶(はんもん)を捨てなければならない。人の意志が神の意志に吸収されねばならない。そうすれば神聖意識に入るでしょう。

 聖所のなかにあって、生ける宮に神のろうそくの光が燃えているのを見るでしょう。その燃えるろうそくを見ながら、あなたの頭脳を奥深く見なさい。みんな燦然(さんぜん)たる光輝を放っているでしょう。

 頭の上から足のうらまで、からだじゅうにろうそくが置かれ、今にも愛の燃える松明で点火するばかりになって居ります。そしてろうそくがみな点火するのを見たら、気をつけて見なさい。現の目を開けば、智恵の泉が非幣な勢いで懇々(こんこん)と流れて来るのを見ます。あなたはこれを飲んでそこに居りなさい。

 その時幕は開き、あなたは至聖所に居る。そこには神の契約の箱が安置され、その蓋は恵みの座である。恐れずに聖盤(せいばん)を挙げなさい。律法の牌(はい)が箱のなかに秘蔵されて居ります。これを取ってよく読みなさい。それにはいつも人々に必要な一切の教訓と戒律が記されて居ります。

 

箱のなかには予言の魔杖(まじょう)があって、あなたの手にとられるのを待つばかり。これが現在、未来、過去の一切のかくれた意味を解く鍵である。

 それから、見よ、生命のかくれたパンなるマナがあります。これを食べる者は決して死なない。


 天人ケルビムが一切の魂のためにこの宝の箱を守って来た。望む者は誰でもなかに入って、自分のものを見出せます。」


 カスパーはこのヘブライ教師の語るのを聞き終わると、叫んで言った、「見よ、神々の智恵が人々に来た!」


 イエスはそこを立ち去って、ザイラスの聖林に行き、そこに集まっている群集に教え、また病人をいやした。

 


【宝瓶宮福音書:栗原 基訳】

             

             第八部 ペルシャでのイエスの生活と行動 

第四十章 イエス、マギ教徒を教える。瞑想とこれに入る方法を告げる。カスパーその智恵を激称す。イエス、ザイラスの森で教える。


1)さてイエスは朝早く起き出でて、再び教えまた病気をいやした。すると、何か不思議な光が照りわたり、何か強い霊が彼を取りかこんだようであった。

2)ひとりのマギ僧がこれを認め、密かに彼の智恵はどこから来るか、この光は何の意味かを尋ねた。

3)イエス、「魂が神と逢う静寂がある。そこが智恵の泉である。そこに入る者は光に照らされて、智恵、愛、力で満たされる。」

4)マギ憎、「この静寂、この光明ということについて教えて下さい。わたくしは行ってそこに留まりたい。」

5)イエス、「静寂は一定の場所に限られていません。石垣や岩山に取りかこまれている所でもなく、人間の剣で守られてもおりません。

6)人々は四六時中、神と交わる秘密の場所を身につけています。

7)山の頂上であろうと、深い谷間にいようと、市場だろうと、静かな家庭だろうと、どこに居ようと構わない。人々はすぐいつでも戸を開け放って静寂を見出し、神の家を見出す。静寂は魂の中にあるのです。

8)われわれがひとたびこの境涯(きょうがい)に入れば、街の騒音や人々の言葉、思想に妨げられないことは、ひとり深い谷間や山道に居る以上です。

9)世の重荷で身がいたく押しつけられている時など、遁れ出て静寂な場所を求めて、祈祷、瞑想するに勝ったことはない。

10)静寂は魂の王国で、肉眼では見えない。

11)ひとたび静寂境に入れば、幻影(まぼろし)が心の前にしばしちらつくが、やがて意志に屈服し、主たる魂が語れば消えてしまいます。

12)この魂の静寂境を求めようとすれば、自分でその道を整えなければならない。心の清き者のみがここに入ることができます。

13)一切の緊張、一切の仕事のわずらい、一切の恐怖、一切の疑惑と煩悶(はんもん)を捨てなければならない。

14)人の意志が神の意志に吸収されねばならない。そうすれば神聖意識に入るでしょう。

15)聖所のなかにあって、生ける宮に神のろうそくの光が燃えているのを見るでしょう。

16)その燃えるろうそくを見ながら、あなたの頭脳を奥深く見なさい。みんな燦然(さんぜん)たる光輝を放っているでしょう。

17)頭の上から足のうらまで、からだじゅうにろうそくが置かれ、今にも愛の燃える松明で点火するばかりになって居ります。

18)そしてろうそくがみな点火するのを見たら、気をつけて見なさい。現の目を開けば、智恵の泉が非幣な勢いで懇々(こんこん)と流れて来るのを見ます。あなたはこれを飲んでそこに居りなさい。

19)その時幕は開き、あなたは至聖所に居る。そこには神の契約の箱が安置され、その蓋は恵みの座である。

20)恐れずに聖盤(せいばん)を挙げなさい。律法の牌(はい)が箱のなかに秘蔵されて居ります。

21)これを取ってよく読みなさい。それにはいつも人々に必要な一切の教訓と戒律が記されて居ります。

22)箱のなかには予言の魔杖(まじょう)があって、あなたの手にとられるのを待つばかり。これが現在、未来、過去の一切のかくれた意味を解く鍵である。

23)それから、見よ、生命のかくれたパンなるマナがあります。これを食べる者は決して死なない。

24)天人ケルビムが一切の魂のためにこの宝の箱を守って来た。望む者は誰でもなかに入って、自分のものを見出せます。」

25)カスパーはこのヘブライ教師の語るのを聞き終わると、叫んで言った、「見よ、神々の智恵が人々に来た!」

26)イエスはそこを立ち去って、ザイラスの聖林に行き、そこに集まっている群集に教え、また病人をいやした。

 

【原文:The Aquarian Gospel of Jesus by Levi H. Dowling  

SECTION VIII<o:p></o:p>

CHETH<o:p></o:p>

Life and Works of Jesus in Persia<o:p></o:p>

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CHAPTER 40<o:p></o:p>

Jesus teaches the magians. Explains the Silence and how to enter it.
Reveals the mystery of the Ark of the Covenant
Kaspar extols the wisdom of Jesus. Jesus teaches in the groves of Cyrus.
<o:p></o:p>

NOW, in the early morning Jesus came again to teach and heal. A light not comprehended shown about, as though some mighty spirit overshadowed him.
2) A magus noted this and asked him privately to tell from whence his wisdom came, and what the meaning of the light.
3) And Jesus said,
There is a Silence where the soul may meet its God, and there the fount of wisdom is, and all who enter are immersed in light, and filled with wisdom, love and power.
4) The magus said,
Tell me about this Silence and this light, that I may go and there abide.
5)And Jesus said,
The Silence is not circumscribed; is not a place closed in with wall, or rocky steeps, nor guarded by the sword of man.
6) Men carry with them all the time the secret place where they might meet their God.
7) It matters not where men abide, on mountain top, in deepest vale, in marts of trade, or in the quiet home; they may at once, at any time, fling wide the door, and find the Silence, find the house of God; it is within the soul.
8) One may not be so much disturbed by noise of business, and the words and thoughts of men if he goes all alone into the valley or the mountain pass.
9) And when life's heavy load is pressing hard, it is far better to go out and seek a quiet place to pray and meditate.
10) The Silence is the kingdom of the soul, which is not seen by human eyes.
11) When in the Silence, phantom forms mat flit before the mind; but they are all subservient to the will; the master soul may speak and they are gone.
12) If you would find this Silence of the soul you must yourself prepare the way. None but the pure in heart may enter here.
13) And you must lay aside all tenseness of the mind, all business cares, all fears, all doubts and troubled thoughts.
14) Your human will must be absorbed by the divine; then you will come into a consciousness of holiness.
15) You are in the Holy Place, and you will see upon a living shrine the candle of the Lord aflame.
16) And when you see it burning there, look deep into the temple of your brain, and you will see it all aglow.
17) In every part, from head to foot, are candles all in place, just waiting to be lighted by the flaming torch of love.
18) And when you see the candles all aflame, just look, and you will see, with eyes of soul, the waters of the fount of wisdom rushing on; and you may drink, and there abide.
19) And then the curtains part, and you are in the Holiest of All, where rests the Ark of God, whose covering is the Mercy Seat.
20) Fear not to lift the sacred board; the Tables of the Law are in the Ark concealed.
21) Take them and read them well; for they contain all precepts and commands that men will ever need.
22) And in the Ark, the magic wand of prophecy lies waiting for your hand; it is the key to all the hidden meanings of the present, future, past.
23) And then, behold the manna there, the hidden bread of life; and he who eats shall never die.
24) The cherubim have guarded well for every soul this treasure box, and whosoever will may enter in and find his own.
25) Now Kaspar heard the Hebrew master speak and he exclaimed,
Behold, the wisdom of the gods has come to men!
26) And Jesus went his way, and in the sacred groves of Cyrus, where the multitudes were met, he taught and healed the sick.

<o:p></o:p>【続く】


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