飄(つむじ風)

純粋な理知をブログに注ぐ。

ホワイトハウスが白くなくなった!!

2008-11-08 15:16:15 | 日本

ブラックハウスが、真のホワイトハウスになった、
と言うなら同感だ!!
しかし、増田先生は、血の気が引いたと言う意味で、
仰っている!!



 そりゃーそうだろう。推し進めていた『新自由主義』が崩壊することを意味するからだ。新自由書義とは、別名、放任主義だ。欲望放任主義だ。弱肉強食主義だ。その成れの果てに金融崩壊がある。つまり、博打経済の崩壊だ。そして、増田先生は、その解決策として、戦争経済があると断言している。これは危険で、とても容認出来ない。当初、言っていた『そろばん片手で経を読む』と言っていた、殊勝な姿勢は化けの皮が剥がれた。そして、マケインが次期大統領にと断言した予測も完全に外れた。時代は、完全に流れが変わったのである。

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 もう、増田先生の予測は、当たらないであろう。悉く外れるであろう。戦争が経済を復活する? そのような偽善は、これからは通らない。その経済とは、戦争屋の経済だ。軍産複合体の経済だ。実体は、破壊に次ぐ破壊で、多くは悲惨の憂き目に遭い、その中で一部の戦争屋の取り巻きが潤い、大衆から多大に掠め取りを行う。そして、危うき命を取り留めた人々、一文無しになった破壊の被害者を、新たな経済の労働者として雇い込むだけの偽善である。


 金持ちが金を使う? 経済の牽引力? それは博打経済の中だけの話であり、大衆には決して直接に廻らない経済である。これも偽善である。こうした偽善が、まかり通った時代は終焉した。否、完全に終焉させなければならない。経済はマネーの多寡ではない。生活の質そのものである。何年か、何十年にかに一度、繰り返すように生命の危険を招く戦争や、失業で路頭に迷う塗炭の苦しみを味わう経済が、本物の経済ではない。間違っている。


 それを恰も、経済の原則のように言うのは偽善である。


 バラク・オバマは勝利演説で、『この世界を破壊しようとする者たち、我々はおまえたちを打ち負かす。そして、平和と安全を求める人々、我々はあなたがたを支援する。To those who would tear this world down - we will defeat you. To those who seek peace and security - we support you. 』と述べている。多くは、テロリストに対する警告と単純に捉えられているであろう。投稿者は、そうは思わない。


 テロリストを創成し、経済を破壊し、戦争に駆り立てる真の黒幕に対する発言だと、悟った。


 ブッシュは、戦争を始める時、『(9.11テロの起こした連中を指して)最後まで追い求める。そして、その報いを必ず受けさせる。』と語った。その連中とは、ワシントンとイスラエルにいる。その言葉を、返す時が、まもなく来る。オバマは、語っている。『私は大統領の最有力候補であったことがなかった。十分な資金や多くの推薦と共に始めたわけではない。最初は資金も支持者も少なかった。我々の選挙戦はワシントンの大会場ではなく、デモインの裏庭やコンコードの居間、チャールストンの玄関先で始まった。I was never the likeliest candidate for this office. We didn't start with much money or many endorsements. Our campaign was not hatched in the halls of Washington - it began in the backyards of Des Moines and the living rooms of Concord and the front porches of Charleston.


 この言葉を聞いた時、単なる修辞とは思えない。オバマややる気である。


 そして、過去の自己中心的なエコノミーという概念で、経済を得く偽善学者・評論家達は退出するであろう。退出させなくてはならない。増田先生、もう、この辺で宗旨替えをして、本然の願いに生きたら如何?


【転載開始】第499(2008年11月06日号)http://chokugen.com/

ホワイトハウスが白くなくなった

アメリカの顔が変わった。

アメリカのリーダーが与え続けてきたホワイトから、与えられ続けてきたブラックに交代したのである。1776年建国から今日までのアメリカは2008年11 月4日をもって終焉したのである。個性無き大衆から選ばれた白紙の黒人大統領は、アメリカが今日まで経験したことの無い経済苦の中で産声をあげた。エリートから大衆へ、持てるものから持たざる者へアメリカのパワーがシフトするかに見える。過去の伝統をすてて「無」を選んだアメリカの国民は何を望み、何をしようとしているのか。”We can do it!”とオバマは叫び、大衆は“Yes, we can do it!”と答える。一夜にしてアメリカを180度変えた大衆の歓喜と沈没寸前の巨艦アメリカにいったい何が待ちうけているのだろうか。これほどのアメリカの「変化」に世界が対面したことがあっただろうか。オバマと個性無き大衆の模索が続くだろう。神よ、アメリカを守りたまえ!

上院選の民主党大勝利で挙国一致

アメリカの国益の観点からマケイン大統領を確信していた私の予想は完全に外れた。

アメリカの国益を守る保険がまったく効かなかったことにアメリカの世紀の終わりを感じざるを得ない。今回の選挙でアメリカの国益上プラスになったことは議会勢力(上院改選50議席)が民主党絶対多数になったことである。議会とExecutive(執行部)が一体となったことで今後必要な財政政策が迅速に施行されることになる。

財政政策による不況対策が待ったなしの状態にある時、挙国一致的政治体制が確立されたことはアメリカには大きなプラスである。

さて、財政政策であるが、たとえオバマ大統領といえども差し迫った経済危機から脱却するための公共投資という名の戦争を避けることは出来ない。イラク派兵早期撤退は公約の内だが、イランとの対応には積極的な発言を残している。オバマ大統領だから戦争に消極的であるという観測は間違いだろう。歴代の民主党政権は戦争にはむしろ積極的であった。

私はアメリカが来年イスラエル・イラン紛争に積極的に関わることに変わりはないと見ている。ホワイトハウスと議会の一枚岩の出現はむしろ中東戦争の準備だったのかも知れない。

不況の深刻化

高額所得者(年収25万ドル以上)に対する増税について、選挙間際になって15万ドルまで課税レベルを下げた。もし中間所得層まで増税を実行するならアメリカ経済の不況の回復はなく、落ちるところまで落ちるだろう。今後ボルカー(元財務長官)が経済政策に影響力をもつことになるなら、なおさら不況は深まることになる。ボルカーは在任中不況に手を打たず、放置して落ちるところまで落として、市場の自律調整機能を利用して景気を浮上させた実績がある。私が、「ニッケイは底を打ったが、オバマなら話は別」と述べたのはボルカーを意識していたからである。大統領選当日11月4日新政権期待で303ドル上げ、オバマ次期大統領が決まった翌日5日は486ドルの急落となった。オバマ次期大統領誕生を待ち構えていたのはブラック・ウエンズデーであった。【転載終了】

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