飄(つむじ風)

純粋な理知をブログに注ぐ。

『日本史の新しい扉を開く「政権交代」』

2009-09-15 14:10:15 | 植草一秀

おそらく、獄中手記であろう?!
時折お目に掛かる、
植草先生直筆とおぼしきブログ文面!!
選挙後の初『評論』......?!


 政権交代が実現した。せめてもの植草先生への励ましである。いつもより短い。口述筆記であろうか? ご苦労が忍ばれる。


 にもかかわらず、力強く基調を明確にしている。《「国民主権」、「地方主権」、「日米基軸・自主独立」の社会・政治を構築する》と、はっきりしている。一言も、反米とは言っていない。「日米基軸・自主独立」である。


 問題なのは、米国に巣食う闇の権力構造であって、米国そのものではない。米国は、一衣帯水の最も重要な隣国である。ジョセフ・ナイはとうとう来なかった。替わりに、ルースが大使となって着任した。本当に長いルース(留守)であった。


 それだけ、オバマも情勢を把握するには時間がかかる。ぼつぼつ動きが始まるであろう。日本は『密約』を明らかにすると言っている。すでに米国に於いては、『密約』ではない。うろたえているのは、日本の偽善家と似非右翼どもだ。日米関係が壊れるだの、政治に秘密が無くて国益が守れるかだの、ほざいているが、実のところ、秘密の陰で暗躍できなくなってうろたえているに過ぎない。


 まだ、少し早いが、9.11にもメスが入ることを期待する。これは米国の『密約』だ。オバマはそれに手を付けるだろうか。皆保険問題であんまりな謀略が高じてくると、その時、チラチラ刃を見せるかも知れない。これは至って勘に過ぎないが、まともなオバマならそうする。


 これにはビビルだろう。


 次第に、闇は開けつつある。オバマにしろ、民主党にしろ政権を取った証は、それ位でないと意味がない。それは張り巡らされた闇の蜘蛛の糸が、必死で抵抗することは分かり切っている。しかし、それが出来なくては人間ではない。魂を持った人間の使命ではない。


 歴史を動かすのは、人間の魂の発露による。抵抗するのは自我我欲に蝕まれた徒党の集団であることはいつの世も同じだ。なぜなら、優れた魂は少ない。愚かな人間は数多い。教師は少なく、生徒は多いのは世界の必然だ。そのために世界は存在すると言っても良い。


 愚かで低劣な指導者が、排除され、魂の高い指導者が世に立つことが先ずは求められる。そうすれば、自ずと闇は開けて行くであろう。


 植草先生、晴れて出所できたら、活躍の場が広がって待ち受けている。その露払いをしなければならない。


【転載開始】2009年9月14日 (月)

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『日本史の新しい扉を開く「政権交代」』

日本国憲法前文に以下の記述がある。

「国政は国民の厳粛な信託によるものであって、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。」

日本国憲法は国民主権を定めているが、残念ながら、これまでこの規定は「絵に描いた餅」だった。

政権交代が遂に現実のものになった。政権交代の最大の意義は国民主権の実現にある。

これまでの日本政治の実態は「官僚主権」、「中央主権」、「対米隷属」にあった。戦後日本の民主化措置は冷戦開始に伴う「逆コース」によって極めて不完全な状態で終焉してしまった。吉田茂内閣がGHQ・G2と結託して「対米隷属」の日本政治の基礎を築いたと評価できる。

「政」が「官」と「業」と癒着し、ここに「外」と「電」が利権複合体として加わる「悪徳ペンタゴン」構造が築かれ、日本の政治を支配し続けたてきた のが、これまでの実態である。「国民主権」、「地方主権」、「日米基軸・自主独立」の社会・政治を構築する大事業がいよいよ始動する。

「消費税増税を封印」し、「企業献金廃止」、「天下り根絶」、「郵政民営化見直し」、「セーフティーネット構築」が最優先の課題になる。

日本国憲法には「この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によって、これを保持しなければならない」とある。

「政権交代」はスタートであってゴールではない。主権者である国民が自覚と責任をもって、新しい日本の歴史を創ってゆかなければならない。

2009年8月30日執筆【転載終了】


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