飄(つむじ風)

純粋な理知をブログに注ぐ。

テスラの底力-自動車帝国アメリカの底力-

2009-04-16 09:37:57 | 新技術

GMが消えていくかも知れないが、
新たに勃興する新世代カー、
そして、Carメーカー!!
アメリカの正常の萌芽!!  


 知る人は知るが、アメリカで電気自動車がこれまで登場しなかった理由は、石油メジャーの悪質な妨害による。カリフォルニアでは数千台あるいは数万台が、店頭から消えてスクラップにされた。これは隠れた有名な話である。


 それも金融崩壊が、形勢を逆転させたケースであろう。


 強欲な勢力は自滅しかけている。新たな勢力が台頭する。自然は新陳代謝する。産業も同じである。この車ははっきり言って素晴らしい。少々高いが、台頭するだろう。杞憂することはない。古き、悪しきものは退場し、新たな萌芽を準備する。


 大きな歴史の大河は、人間の強欲を超えて滔々と流れる。


Photo

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【転載開始】トヨタ「プリウス」の未来の対抗馬?
電気自動車革命を牽引するテスラの底力

3月に発表された電気自動車「モデルS」は、テスラ・モーターズにとって初めての量産車。価格は日本円にして約574万円

http://diamond.jp/series/beyond_valley/10040/?page=3  

「発表から2週間で、すでに711台の注文を受けました」

 カリフォルニアの電気自動車メーカー、テスラ・モーターズのCEO(最高経営責任者)、イーロン・マスクは数日前、関係者へのメールにこう書いた。
 
 彼が指しているのは、テスラが3月末に発表した「モデルS」。初めての大量生産型で、高速道路も走行可能な電気自動車である。価格は5万7400ドル(約574万円)だが、電気自動車への税優遇措置で4万9900ドル(約499万円)になる。

 デトロイトの米自動車メーカーが軒並み存続の危機に直面している中、アメリカの期待を一身に受けている存在が、このテスラだ。創業したのは 2003年。ほんの6年前だが、すでにスポーツカータイプの「ロードスター」を生産。こちらは価格10万9000ドル(約1100万円)とかなり高価だ が、これまでに1200台以上の注文を受け、現在1週間25台のペースで生産している。すでに200台が路上を走り、予約は今年秋までいっぱいだ。

 3.9秒で時速60マイル(96.6キロ)まで加速するロードスターは、グーグルの創設者らシリコンバレーの億万長者起業家やハリウッドのセレブの間で、新しい「グリーン・ステータス」車として人気を集めている。

 だが、テスラが電気自動車戦争のメジャーなプレーヤーとして位置づけられたのは、何よりもこの「モデルS」の発表があったからに他ならない。モデ ルSは将来、トヨタ自動車のハイブリッド車「プリウス」のライバルとなるポテンシャルすら備えていると一部業界関係者は評価している。

 では、モデルSとはどんな車か。

心臓部の電池技術はラインセンス販売していく。大元のリチウム電池自体は日本製だという。

 スポーツカーのロードスターとは趣を異にして、モデルSは「ファミリー・セダン」だ。大人5人と、後部のハッチバック部分に子供2人が座ることが できる。大きなトランクルームは前部にある。時速60マイルへの加速にかかるのは6秒。ごく普通の家庭用コンセントから充電可能で、一度の充電にかかる時 間は45分。これで最高300マイル(約483キロ)の走行が可能だ。

 ファミリー・セダンで500万円という価格は確かに高いが、CEOのマスクが強調するのはその燃費の良さだ。プリウスのおよそ2倍。370キロを 走っても電気代が500円程度で済むと言い、これを加味するとさらにお得感は増し、レクサスやメルセデス、アウディといった高級車を買う客の目を必ずやひ くことができると自信を見せている。

 3Gネットワークに接続し、車内には大小のスクリーンが備え付けられ、地図やメールを確認できる。2011年後半に生産を開始するが、レンタカーにも対応したいとしている。

ダイムラーへの
技術供与も決定

 テスラの強みは、その電池技術である。ラップトップ・コンピュータや携帯電話などに使われるごく普通のリチウム電池セルを約8000個用いて、効 率性、冷却化、安全性などの点で優れた設計を施すことで、価格を抑え、エネルギー保存を高める。汎用化された技術を利用して高性能を実現するのは、「グー グルのサーバー技術と同じ」とマスクは説明する。ちなみに、使われているリチウム電池のメーカー名は明かされていないが、日本製だという。

 テスラは、この電池技術をライセンス化して他の自動車メーカーに供給することもビジネスモデルとしており、すでにドイツのダイムラー社の小型電気自動車スマートカーへ提供することが決まっている。

 ただ、明るい話ばかりではない。テスラは実は昨年、破産の危機に見舞われた。価格10万9000ドルのロードスターの製造のために14万ドルのコ ストがかかり財政難に陥り、セダンの生産開始を1年以上遅らせた上、デトロイトの事務所を閉じた。全従業員の4分の1にあたる90人近くを解雇した後、私 財7000万ドルを同社に投資してきたイーロン・マスクがCEOに就任した。

 マスクは、今年半ばには黒字に転じる見通しと語っている。モデルSを予約した電気自動車ファンが先払いに応じている模様だが、現在エネルギー省に 申請した3億5000万ドルの公的融資の“合否”の返事を待っている状態だ。業界では、モデルSの製造開始はこの融資が受けられるか否かにかかっていると 見られており、万が一、“否”ともなれば、経営危機に再び陥らないとも限らない。

 また、ごく普通の家族カーにしては高い値札のつくモデルSが期待ほどに売れるかどうかは、誰にも予想がつかない。電気自動車は、日本だけでなく、ヨーロッパからも大手メーカー各社が進出を狙う熾烈な市場だ。

 とはいえ、テスラは電気自動車のパイオニアとしての道を突き進むしかない。すでにロサンゼルスとシリコンバレーにショールームをオープン。今年中 にシカゴとロンドンにも進出を計画している。マスクによると、すでに日本でも個人輸入されたロードスターが数台走っている。日本にも来年進出する計画だ。

 ちなみに、マスクは、電子支払い技術ペイパルを共同創業した後、同社をイーベイに売却して巨万の富を得た。電気自動車や宇宙技術に以前から関心を 持ち、テスラに加えて、一般人の宇宙旅行を実現する「スペースX」を創業、同社のCEOにも就いている。アメリカの電気自動車競争を牽引するのは、実はこ うした異才たちだ。ビッグスリーの凋落にだけ目を奪われていると、米国自動車産業の地殻変動を見逃すことになる。【転載終了】


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