TULIP DIARY

届くといいな やさしい風に乗って

この世でいちばん大事な「カネ」の話

2010年09月01日 | 読書日記
この世でいちばん大事な「カネ」の話 西原理恵子 著 理論社
極貧生活を送っていたマンガ家西原さんのエッセイ。
ドラマの原作本。最下位には最下位の戦い方があるというのが最も
印象に残った本だった。このセリフはドラマでもよく使われている。
極貧だったけど、パワー一杯の生き方をされてきた著者のエッセイは
いつも力強いものが根底には流れていたのに気が付いた。ゲゲゲの
鬼太郎の水木さんも極貧生活を送って来られて成功した人の一人。
この西原さんも極貧生活を乗り越えて成功した人の一人になるのだろう。
このお二人の本を読んで気付いたことは貧乏は必ずしも不幸ではなく
気が付いていないだけで案外幸せな日々だったりするのだ
ということだった。戦後まもない混乱期の昭和の時代の写真集を見ると
今の日本人の表情よりもずっとなぜかみんな明るい表情の人が
多いのでも納得できそうだ。後書きに書かれていたように西原さん曰く、
どんなに煮詰まってつらいときでも働いていれば出口って見えるもの、
働くことが希望になる、働くことが生きることだと。

コメント
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