「人の内に実を結ぶ」 マルコによる福音書 4章1~20節
種が芽を出して豊かに実るためには、土と水と太陽の光が必要不可欠です。聖書は、土を人間が耕して良い畑にするように求めています。たとえ話は、人が土を耕し、種を蒔く存在であることを教えています。種は、人間の心の内で実を結び、豊かな恵みとなってその人を満たす神さまのみ言葉のことです。
神さまのみ言葉は、カラスがすぐ来て食べてしまうような道端であっても、土の薄い石地で芽が出てもすぐ枯れてしまうような場所であっても、茨が覆い尽くすような場所であっても、分け隔てなく平等に蒔かれます。み言葉を自分の心の内に受け入れるかどうかは、その人に全て委ねられているのです。
人間に求められていることは、努力を惜しまず土を耕し、心の内を良い畑にするということです。実を結ぶための水や太陽の光は、全部神さまが保証してくださいます。そうしてよく耕された良い畑に蒔かれた種は、その人の内に大きく根を張って百倍の実を結び、豊かな恵みをもたらすのです。