Tsuki軍団の野望

模型・廃墟・本・毎日のちょっとしたくだらない出来事を紹介するでござる。

東京出張 其の伍 お勉強・・・

2012-01-09 12:54:23 | 日記

さてさて,昨年の話を未だに引きずっているあちきでござる。
12月初旬に行った東京への出張。

写真を撮って遊んでいた訳ではござらん。
ちゃんと,お勉強もしなくてはならないのでござる。



先日から紹介している旧前田侯爵邸(和館)のお隣にあるのが,
日本近代文学館でござる。
本日の午前の部は,此処でお勉強でござる。



今日までだったのでござるが,
通常展として,「近代文学の名作 昭和」が開催されていたのでござる。
様々な書物で,日本の文学を勉強するのもいいのでござるが,
やはり,様々な作家の生の原稿が見たいではないか。


※寒いのと,朝早いのと,小雨が降るのとで,
一般のお客さんはなく,静かな雰囲気だった。

さて,通常展でござるが,年代順に様々な貴重な資料が展示され,
私でも大変分かりやすい内容となっていた。
激動の昭和の流れの中で,時には挫折しそうになりながらも,
必死に自分の文学を追い求めた作家たちの,
生き様が筆の運びから読み取ることができた。



我がボスは,文学に対して大変お詳しいので,
お土産に絵葉書を購入することにした。
この近代文学館の開館にあたっては,
初代館長の高見順氏が尽力されたと云うことだったので,
ボスには,高見順殿の言葉が刻まれた絵葉書を贈ることにした。

あちきは,真ん中の,
「明星」の表紙絵が好きでござる。


※袋の鳩?のスタンプも可愛い。

文学館内部は,写真を撮ることができなかったので,
展示内容を頭の中に焼き付けるのに苦労した。

この後は,東大駒場キャンパスに向かう。



写真は借り物でござるが,綺麗な銀杏の並木道を通ることができた。
大学に入るのは,長崎大学や,シーボルト校での研修以来久しぶり。
ついついサボってしまっていた大学時代を思い出す。
嗚呼,なんて勿体ないことを・・・。

此処には,東大闘争時に,三島由紀夫氏と,
東大全共闘の学生たちとの討論が行われた「900番教室」があるのでござるが,
時間の関係で遠くからしか観ることができなかった。

しかも,観てみたいな・・・と思っていた駒場博物館も,


※美術博物館の展示室は1階,自然科学博物館の展示室は2階。
つまり,文系と理系の融合ね。

差し替え準備中で見学することができなかった。嗚呼,残念。

と,云うことで,次の目的地,松濤美術館に向かう。



此処は,渋谷にある1981年開館の美術館。
白井晟一氏の設計によるもので・・・そうね,
長崎だったら,親和銀行本店や,同大波止支店など設計した人,
と,云えば分かるかな・・・。
中公新書のマークの人かも。

一見,小さく見える美術館でござるが,中は実にゆったりとした空間になっていて,
落ち着いて美術作品を観ることができた。

当日は,「渋谷ユートピア 1900~1945」は開かれており,
明治末から昭和戦前までの渋谷に住んだ美術家や,
渋谷を描いた画家を取り上げた展示会で,
美術家たちのユートピア「美の発信地」であった
かつての渋谷の姿を再発見しようとするものでござった。

油彩画,日本画,彫刻,版画,詩稿,手紙,ポスター,デザイン画,
装幀・挿絵,家具,建築図面など約150点の展示は,
あちきをワクワクさせると同時に,
次の仕事先に果たして間に合うかどうか心配させた。



岸田劉生の「道路と土手と塀」でござるが,
実物の空の色が輝くように青くてついつい見入ってしまった。



本当に時間が無くなってしまったので,図録で復習することに。
我妻K元帥の母君にもお土産として購入する。

さて,午後の後半からは,
此処からNHK方面,もっと先か・・・で,お仕事。
大変,偉い先生のお話とあって,
聞き逃さないように注意。

難しいお話を簡単に話される先生で,
時間はかなりオーバーしたものの,とてもためになった。
やっぱ,頭のいい人の話は違うね~。
明日からの仕事に生かせるか・・・。生かそう。

会場を出ると辺りは真っ暗,
自由時間になったので,ミニカー屋さんに入ってみるも,
その価格にビックリ・・・後日報告か?

さて,次の日はラッシュに巻き込まれる前に羽田に移動。



ディスカバリーミュージアム」でござるよ。

 羽田の第2旅客ターミナルビル増築部3Fにオープンした,
 日本初の空港内美術館でござる。

ラウンジ風のお洒落なミュージアム。
しかも,中の展示物はとても素晴らしいのでござる。

この日は,「忠臣蔵展」が開催されていて,
貴重な武具,美術品,
それから,あちきが一番いいなと思った展示品は,「お手紙」。
あちきへの戒めになったでござるよ。



入り口カウンター近くには,
なああんと,芳賀一洋氏の作品が飾られていたのでござる。
ドールハウス作家?ミニチュア作家?模型作家?
う~ん,全部。
あちは,廃墟も古い建物もミニチュアも模型も好きなので,
この展示はホームランでござった。



「和漢洋文房具」の看板。
そう,ここは,伊東屋さんでござる。
明治37年開業の銀座の老舗でござるね。





細部まで再現されているこの作品,
まさに,神の手でござるよ。



お勉強も終わって,無事飛行機へ。
この日は全然揺れなかったので嬉しかったな・・・。

しかし,後日の出張のまとめ・・・これが大変になるのでござる。



Diorama Photo Club
ゆるゆる模型軍団 Yuru Yuru Mokei Corps

コメント (2)
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