花咲爺さんの独り言

昔は花を咲かせた事もあったのか? 自慢話ばかりするお爺さんです。歳に似合わず山登りや庭園鉄道、カメラいじりが大好きです。

四半世紀前の想い出 -その4- (ロンドンー3)

2013年02月20日 18時28分00秒 | 旅の想い出
2日目のロンドンは、行程表では午前中ショッピング(自由行動)になっていましたが、添乗員さんの計らいで、バッキンガム宮殿の衛兵の交代式を見学する事になりました。

衛兵のパレード(交代式)は午前11時半だと言うので、市内の観光地を幾つか廻りました。





今では何処が何処だったかハッキリしません。街角ではかっこいいロンドンのお巡りさんが、必ずペアで巡回していました。



ここが衛兵の交代式が行われるバッキンガム宮殿前の広場です。( この写真、初日の市内見学の時にも使いましたが、本当は2日目に撮った物でした。)



宮殿前には1時間前に到着したものの、すでに沢山の観光客で埋まっていました。フェンスの中で何かが行われているらしいのですが、残念な事に背の低い日本人には全く覗けませんでした。しかしその時若い外人の女性が『写真を撮ってあげましょう』と言ってくれ、連れの男性に肩車されて写真を撮ってくれました。その写真がこれです。当時はデジタルカメラではなかったので、撮った映像を直ぐには確認できず、帰国後初めて確認できましたが、それは宮殿内の衛兵が、交代の準備のたに整列したところでした。思いがけない所で思いがけない外人さんの気遣いに接し、ジ~ンと来るものがありました。



午前11時半、いよいよパレードが始まりました。ワンちゃんが先導役で、先ずは音楽隊の行進です。目の前をいろいろな楽器を手にした隊員が進んで行きました。







次は小銃を持った隊員たちが進みます。これを見て直ぐに連想するのは「オモチャの兵隊のマーチ」でした。そのモデルとなった本物に、こんなに身近に接している自分が嘘のようでした。



この一連のパレードの写真をご覧になって、大方の方は既にお気付きでしょう。そうです私たちの居る場所は宮殿の正門前で、かつ観衆が人一人前に居ない(邪魔が何一つ無い)場所なんです。こんな恵まれた場所で心待ちにしていたパレードが見られるなんて夢のまた夢でした。何故そんな事ができたのか、実は警備のお巡りさんが人ごみの中でうろうろしている私たちを見つけ、人ごみをかき分けて前に出してくれたのです。もちろん周囲の外人さんたちもそれに協力的でした。
後で考えてみたら、多分背の低い家内を見て気の毒に思ってくれたのでしょう。私一人ではこんな好意を受ける事は無かったでしょう。家内のお陰です。 






パレードも終わり、昼食も済ませたら後は次の目的地パリに向けての移動です。カンタベリー郊外をバスで走りぬけ一路ドーバーの港に向かいました。



ドーバーの港が見えてきました。ホバークラフトの発着には海に面した広くフラットな土地が必要で、一般の船舶とはちょっと離れた所が乗り場だったような記憶があります。


いざホバークラフトに乗船です。ホバークラフトは予想以上にでっかい物でした。前後左右にある4基のプロペラが推進用です。



この写真は絵葉書です。中央が車両、左右が乗客のスペースになっています。浮上する為には設置面積が広く必要な為、とても幅の広い形をしています。



一般的にホバークラフトは騒音や揺れがひどいと言われていましたが、それ程感じませんでした。それよりも時代の最先端の乗り物に乗れる興奮の方が大きかったのでしょう。
出航するとまもなく客室乗務員が免税品を売りにやって来ました。もうここは一国の支配が及ばぬ公海上なのです。ただ、まだ旅は長いのでみやげ物などは買いませんでしたが、ビールかスコッチを飲んだような気がします。
この英仏海峡(俗にドーバー海峡)のホバークラフトは2000年10月に廃業になった様で、この記事を見て乗りたいと思われても後の祭りです。 念のため申し添えておきます。残念ですね。(笑)

3回にわたってお伝えしてきた「ロンドン」もこれで終わりです。いよいよ次回からは「パリ」に移ります。拙い写真や文章ですが、またお付き合い頂けたら幸いです。コメントも歓迎します。

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2 コメント

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鉛の兵隊 (F'Track)
2013-02-21 00:20:01
鉛の兵隊は今でも真っ赤な服に黒い熊の毛皮の帽子をかぶって家のどこかにしまってあると思います。かなりの数を。バッキンガム宮殿の衛兵後退をあのようなベストポジションで観覧できるなんて何とラッキーな事でしょう。それははっきりと普段の行いの結果です。そうでなければ警察官が前の方に誘導してくれるなんて普通ではありえません。もちろん奥様のオオラの方が強かったのは明らかでしょう。

ドーバー海峡をホバークラフトで渡れたなんて何と素晴らしい事なのでしょうか。航空機でひとっ飛びしか経験した事のない私には夢物語です。ところでロンドンの街中はいかがでしたか。私達の行った時期はちょうどクリスマスイブだったので、街中は華やいでおり買い物にあちらこちらと巡りました。ただロンドンの道路上に散らばった大量のゴミが汚なかったのと、買った商品を包む包装紙ともいえない簡素な体裁にはびっくりしてしまいました。かなり高価な物を買っても日本の駄菓子屋で入れてくれる白い紙袋にさっと入れて渡されたのでした。デパート内でもその基本はあまり変わらなかったように記憶しています。もちろん現在は大分改善されているでしょうしクリスマス時期だったのがいけなかったのかもしれません。
旅の思い出は人それぞれです。きっと花咲爺さんご夫婦は素晴らしい体験を沢山なさった事でしょう。
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Re:鉛の兵隊 (花咲爺さん)
2013-02-21 10:45:14
宮殿警備の警察官といい、肩車で写真を撮ってくれた女性といい、国境を越えて人間の情に触れた貴重な体験をしました。四半世紀も経つと記憶も薄れる中で、このような出来事だけは何時までも頭の中に残っています。
ドーバー海峡をホバークラフトで渡った時も、客室乗務員のお嬢さんとツーショットで写真を撮りましたが、女王殿下とのツーショットより、もっとニヤケテいたので写真を載せるのはやめました。(笑)

F'Trackさんはロンドンでいろいろ買い物などされたようですが、私たちは2日目の午前中に予定されていた「自由時間」が「衛兵の交代式」見物に振り変わったので、全く買い物の経験が出来ませんでした。出来る物なら2~3時間でも街を自由にぶらつけたら、街の普段の雰囲気が味わえた事でしょう。
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