さて、新入大学院生の皆さん、ラボはよさそうですか。
大学院生の研究生活の9割以上を占めるラボ生活。その生活の滑り出しが悪いと話になりません。修士の場合、割と真面目に学位に直結するので特に気合い入れて頑張ってください。2年はあなたが思っているよりも短いですよ。
さて、数度のラボ変更(卒研前、卒研前→卒研、修士→博士)を経ていろいろなラボや、いろいろな先輩後輩を見てきました。その中でたびたび相談にあがる「ラボで干される、あるいは干されたかもしれない」といった相談について解説していこうと思います。
おそらく今年入ったばかりの人はまだ干される手順には入っていないでしょう。いや、早いラボだともう干してるかも。
干す、というのは特定の人だけ指導をしない、論文執筆を遅らせる、実験をさせない、推薦状を渡さないといったことです。
結論から申し上げますね。
前提として「干す」なんてかっこいい言い方してますけど、普通にダメなことだし、学位にも直結するのでそんなラボにいる価値はありません。逃げてください。以上です。
上にあげたような行為は全て、ハラスメントになります。おそらく証拠を揃えて学生支援の部署などに相談に行けばあっという間に解決することでしょう。まぁ学生支援を入れると余計にゴタゴタするケースも多いんですが。その辺のノウハウについては、私は困難をゴリ押し力づくで解決している脳筋人間なので、あまり持ち合わせていません。すみません。
ちなみに指導教官から干される場合、はっきり見切りがつけられるけど、直属のポスドクや院生から干されたらどうすりゃいいのという話もあります。その場合まず、指導教員がその事実を認知しているかどうかが極めて重要になってきます。なんせ、完全に指導を院生やポスドクにお任せの場合、実態を認知していない場合がありますから。
ただ、個人的にはこれを確認することも、改善を要求することもリスクではあると思います。少なくとも今後アカデミアで生きていきたいのであれば(特にその研究室の分野で生きていきたいのであれば)なるべく衝突は避けたほうがいいに決まっています。故、撤退が勝ちです。
そもそも「干されている」時点で指導を受けられる環境でないのはすでに自覚済みでしょう。あとは「自分が無能なのか、環境が悪いのか」ということになると思います。こればかりは学部生や修士生には判断が非常に難しい話です。ただ博士になって干された場合、それまでの修士の時と比べてどうかで判断は可能です。(博士になってから研究室を変えて干された人を何人か知っています)まあ、博士までやってくる人はそんな無能ってことはないですよ、基本。
人間、あうあわないは指導者と言えどあるので、あわなきゃ変えることもできるわけです。だから「あ、自分干されたな」と思ったらあまり心配しないで研究室を変えていいと思います。そんなことよりもアカデミアは「やけどする前にかわせ」です。逃げ癖が付くとかどうでもいいので、あわなけりゃかわしましょう。もうメンタルが持たんとなったら逃げましょう。限界大学院生からは以上です。
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