世田谷パブリックシアター
原作 宮崎駿
脚本 井上桂
演出 一色隆司
出演 内野聖陽、風間俊介、溝端淳平、ベンガル 他
平和を訴える内容だろうが、悪人がいないので、戦争でも人間の本質は優しいと美化してしまうリスクはあるだろう。それは原作者の本意ではなかろう。
船のセットと、スクリーンを使って、映像を映し出す。オペラも新作歌舞伎も、最近の演出には多いスタイルだ。
役者も、内野、ベンガルに若手は、風間と溝端と骨太の演技だ。しかし、風間は結構身長が低いんだろうな。
しかしこの作品は舞台化に向くかなと思う。映像にした方が良いかと思う。映像だと海のシーンとか金がかかるかもしれないが。スクリーンに映し出された海の迫力は映画の方が良いだろうと思った。また戯曲に拘る内容でもないだろう。
そして、タイトル。最貧前線、どうもイメージがわかないし、内容とマッチしているとも思えないんだけど。