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Pretenderの備忘録

物語の生まれる場所へ

2024-12-09 10:18:35 | 読書
歌舞伎の源流を旅する 木ノ下裕一著 淡交社2024

木ノ下歌舞伎の主宰者が歌舞伎の舞台に地を訪ねて、過去、現在に思いを馳せるエッセイ。菅原伝授手習鑑、道成寺、夏祭浪花鑑、義経千本桜、女殺油地獄、新版歌祭文、東海道四谷怪談、摂州合邦辻、勧進帳と有名作品の地を。

彼の歌舞伎は古典を現代に甦らせるもので、こういう感覚なのかなあと思ったりもした。

この本を手に、旅をしてみたいと思った。
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WEIRD 「現代人」の奇妙な心理 上・下

2024-12-07 00:19:48 | 読書
経済的繁栄、民主制、個人主義の起源 ジョゼフ・ヘンリック著 白揚社2023

ハーバードの教授による壮大な歴史書というか人類学と科学の知見で、文化や政治経済を解き明かす書である。立派な学術書であり、膨大な註がある。
western educated industrized rich democraticという人々が普遍的ではなく、特殊だということを人類進化生物学のアプローチで検証していく。フィールドワークのデータが多数入るし、それを統計手法で相関をみている。上巻では、宗教や結婚、親族等を論じる。下巻では、法、科学や経済発展と宗教を論じる。各国比較もある。文化的な議論でなく、生物学的な議論も多いところが面白い。刺激的な書だ。
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世界は「見えない境界線」でできている

2024-11-25 19:47:22 | 読書
マキシム・サムソン著 かんき出版 2024

地理学者が、境界線を5つの種類に分け、それぞれについて6つの実例を挙げて解説する。五分類が分かりにくいものの、読み進めると実例が非常に面白い。改めて、地理学者のカバレッジの広さが分かる。自然界のもの、環境について人間が決めたもの、集団の縄張り、政治的なもの、文化にかかるもの、様々であり、面白い。
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人事と権力

2024-11-17 19:31:22 | 読書
日銀総裁ポストと中央銀行の独立 軽部謙介著 岩波書店

本書の内容は副題が示している。日銀法改正、安倍政権の黒田総裁とリフレ派、岸田政権における植田総裁誕生まで、日銀内部の権力闘争、財務省の地盤沈下、なんといっても、日銀総裁が政治のイシュートなった安倍政権のリフレ派の動き等、非常に興味深く読むことができた。そして、著者の批判的な視点は、ジャーナリストとしての矜持を感じる。岩波書店から出ているというのも頷ける。なかなか、こうした優れたジャーナリストによる書物は日本ではお目にかかれない。
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武器化する経済

2024-11-08 23:34:58 | 読書
アメリカはいかにして世界経済を脅しの道具にしたのか ヘンリー・ファレル、アブラハム・ニューマン著 日経BP2024

経済力を中心とした米国のパワーを金融情報、クラウド情報、知的制裁それぞれを歴史的にたどり例示して、米国の戦略とそれに対抗する中国、ロシア、イラン等を描いていく。著者は米国の研究者だが、スリリングに様々な状況を描く。
911以降ということを謳っているが、既にもっと前からあったのではないか。80年代にNTTを米国は警戒していたというし、APECで日本とアジアの国がイニシアティブをとろうとした際にも脅しに近い米国からの牽制があったと聞く。日本が円の国際化を米国に阻まれた80年代も該当するだろう。これから日本はどうすべきか、再びのトランプ政権となり、我が国も戦略が必要となる。
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