Cosmos Factory

伊那谷の境界域から見えること、思ったことを遺します

電車の混む日

2007-07-28 10:10:39 | ひとから学ぶ
 今まであまり意識していなかったが、だいたいウィークデーの電車内の様子はそれほど変化のないものだと思っていた。朝の通勤時間帯は、わたしが乗る駅では乗客があまり乗っていないから、おおかた定位置に座ることができる。いつもの場所に人が座っていたとしても、その前後は空いているから、少し違う程度なのだ。先ごろおばさんたちがあい向かいに座席を占拠していて、いつも通りにいかないときがあったが、それでも定位置とそれほどの変化ではなかった。電車で通い始めた6月以降、定位置から大きく(といっても左側か右側という違い程度だが)場所を変えざるを得なかったのは1度だけである。そのときも特別違った雰囲気の乗客がいたわけではなく、通勤者風の人影が多かっただけのことだ。そのときはそれほど意識しなかったのだが、この水曜日、同じようにいつになく乗客が多かった。定位置は空いていたものの、その前後の席がすでに満席なのだ。

 ふだんから、こうして公共交通機関を使えば無駄なエネルギーを使わないのに、という意見をしているのに、いざ電車がいっぱいだったりすると「なんで」ということになる。ようは空いている方がわたしにとってはありがたいということになる。

 なぜこの日乗客が多いのだろう、と初めて考えてみたのだが、それはすぐに解明した。ふだん乗らない人が乗っているからだ。それはどういう人たちかと考えると、公務員、とくに県の職員だったりする。県の人たちとは、飲み会というと金曜日にはあまりやらない。なぜかといえば、単身赴任のような人たちが多いから、翌日が休日という金曜日には飲み会をしないのだ。とするとまったくのウィークデーが飲み会の対象日となり、とくに「ノー残業デー」なんて日を設けている水曜日は、飲み会を設定しやすい日になる。わたしも長野に暮らしていた際、金曜日に飲み会をやるなんていう話を聞くと、絶対に誘いにはのらなかった。仕事で仕方なく飲み会になるときは、もちろんアルコールは飲まずに、ウーロン茶三昧だった。まあ、そんな時に飲めない人の気分がわかって、それもよし、と思ったものだ。

 さて、電車が飲み会のためにだけに使われているとしたら、わたしのようにふだん利用している者には情けない話になる。「あの人また今日も遅くに電車に乗るけれど、毎日毎日よくお酒飲む人だこと」なんて言われているかもしれない。このことに気がついて、またいろいろ策を考えなくてはならなくなった。案の定、この日の夜遅い電車は、いつになく乗客が多い。それもいつものなら高校生なのに、そうではない。サラリーマンだ。そしておおかたが飲み会帰りという感じである。そこで思うのは、水曜日はまだ飲み会の一次会が終わるころの電車に乗ればもっとも空いているに違いない。まあ高校生は多くなるだろうが、飲み会のあとの集団に紛れることを思えば、その方が良策というものだ。いずれにしても、飲み会の日だけに電車が使われるのは、そうした利用をしていないものには、気に入らない話である。

追記 実はこの日のあとも木曜日も金曜日もふだんになく混雑していた。どうもこの暑さで、飲み会が増えている、そんな感じ。景気がよいということかもしれない。
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