前ページの <仏滅の日々> の通り宮古市議会建設常任委員会では「鍬ヶ崎の防潮堤を考える会」の陳情に対して「理由が多岐にわたっている」「理由の一部に同意しがたい内容が含まれている」等と、それこそ意味の分からない理由をもって不採択にした。「多岐にわたる」とはどういう事か、なぜそれが不採択の理由になるのか? また「同意しがたい内容」とはなにをさすのか? 説明会要請との関連でそれが不採択の理由になる理由も不可解である(個別の問題で市議会に同意を求めている訳ではないのだ)。これらの事について議員として活発に議論する事もなく、陳情者に問いただす事もなく「なあなあというか、そんな感じ」(傍聴者)で採択されたのである。この委員会のあり方、委員のあり方についてはしっかりと今後も問題にし続けるつもりである。 宮古市議会議員として鍬ヶ崎の防潮堤に無関心すぎる点が非常に気がかり! もう一度陳情書を読んでもらいたいものだ。
議会の決議は重い
一方、10月1日の宮古市9月定例議会本会議では「鍬ヶ崎の防潮堤を考える会」の陳情を建設常任委員会の高橋秀正委員長の報告の通り可決した。本議会における全会一致の決定はそれなりに重いものであり、この事の遺漏なき執行を強く求めるものである。
本会議で報告する高橋委員長(10/1)
【委員長報告】 ここでは「しかし」以下「委員長の良心」をしっかり理解してほしい。
「最後に陳情第5号鍬ヶ崎地区防潮堤建設工事に関する陳情についてでありますがお手元に配布されている報告書の通り不採択とすべきものと決定いたしました。委員会と致しましては岩手県に対して鍬ヶ崎地区防潮堤建設工事における中断、再開等の進捗状況の説明を求めるという陳情の一部の内容には一定の理解を示すものであります。委員会としましては陳情者から内容の説明を受けましたが趣旨や理由が多岐にわたって居り、その理由の一部には同意しがたい内容も含まれておりました。よってこの陳情については全会一致で不採択にすべきものと判断したものであります。しかし、昨年から度々議会に対してこの防潮堤建設に関する鍬ヶ崎地区からの陳情が提出されており不安を抱いている市民が少なからずもいる事もまた事実であります。よって市当局においては、鍬ヶ崎地区区画整理事業などとの一連の工事において岩手県と連携、協力し、ひき続き市民に対する丁寧な説明を行った上で、事業を進める事を望むものであります。以上委員長報告と致します」
以上委員長の本会議における報告のあと前川晶登議長は「委員長の報告の通り決定されました」とした。
【注意】
宮古市当局は議会の決定を受けて岩手県としかるべき連携を行い市民に対するしかるべき説明を行う事になる。陳情者としては注意深く見守らなければならない。