思い入れ「れいわ新選組」総括
2019 夏
参議院選挙をかく戦えり!
(5)オムニバス追加 ー「れいわ」の立候補者
岩手県山田町
何々の大人と言うとき、それは7月参議院選挙でれいわ新選組の9人の公認候補者を山本太郎氏が推薦紹介した言葉であった。はて? ◯◯は? 立派な大人であったか、利口な大人であったか? しっかりした大人であったか、もののわかった大人であったか? … 候補者の顔ぶれを必死に思い出してもすーっとアタマには浮かんでこない(筆者の事ですよ)…しょうがないなあ…
答:「本気の大人」であった。
この問題は何も美辞麗句ではなかった。山本太郎氏がそれまでの参議院議員活動の中でもっとも気にかかり、嫌な思いをした言葉であった。まわりに「本気」の議員はいなかったという事。驚くほどいなかったと思う。与党にはもちろん、野党にも「本気だなあ…」と思われる同僚議員はいなかった。自分では「普通に」天皇陛下に直そし、一人で牛歩し、喪服や数珠を議場に持ち込んだ。なにより政治課題には本気で情報収集して、分析し、正直に言葉を選んで質問した。委員会で同意を求めて奮闘したが与党からは苦笑され、議長からは再三注意を受けた、おなじ野党議員からはとくべつ援護を受ける事はなかった。彼にとっては批判精神のない、とりすました与党・野党・同僚議員の議員活動は終始不思議な事、思考停止と見まごう本気度の感じられない国会議員の風景であった。のではなかっただろうか?!
── いま、FTAの国会審議進行に現役時と同じスタンスで野党に対して憤っている! 「本気」とはこういうものだ。
つくった言葉ではなく身から滲(にじ)み出た言葉と言っていい、だからむしろ単純な平易な言葉なのである。われわれ支持者もとっさに分からないくらい平易な言葉であったが、これこそが彼にとって良識の府の候補者選びのあるべき最重要基準であったのである。「本気」「本気の大人」をもう一度しっかりアタマに叩き込んでおこう。反面教師としてわたし自身は、枝野、福山、玉木、原口、安住、野田、岡田、馬淵、小池、小沢、又市、等々…各氏をアタマに思い浮かべている…。いずれも国会で立ち回り、多弁な割には本気度がいつも分からない面々、往々にしてこちらが裏切られる方々である…
── 前ページ(4)の消費税に対する各党の公約を見ればその事はよくわかるはずだ。
※ アタマに叩き込んでおこうと書いたが一番には山本太郎その人に言いたい。再び、よろしくお願いしたい。先きの参議院選挙の人選では見事にこの基準が力を発揮した。今また候補者募集をかけているが、いつでもこの原点パンチにかえってほしいものだ。
※ それから、「れいわ」支持者のみなさんは自分の事をすでに「本気の大人」と自認しているはずである。「れいわ」流に候補者と支持者はコンセプトが同じだからである。ただし、そういうわけで「本気の大人」は字面(じずら)で思うほど簡単な事ではない。「大人」も「本気」も、本尊の山本氏自身が来る選挙に向けて、再び今(人選中という意味で)発展途上なのである。支援する方も、謙虚に自分自身の発展途上を認識してほしいものだ。
(2)クイズ 2:「◯◯◯で無縁者」とは? …とても難解…
このクイズはやすとみ歩氏の候補者絞り込みのコンセプトである。個人的意見と断っているが、(「れいわ」の立候補者としては)現役政治家を取り込むよりは「◯◯◯で無縁者」というラインを維持して新人候補を出していく方が効果的であろう、と言っている。やすとみ流「無縁者」とは宗教、民俗学からの言葉であるが、なんの事はない日本人が昔から馴染んできたあの無縁仏の「無縁」の意味を広く理解すればさえよいのである。政治の世界で不都合をひき起こしているのは逆に古くさい有縁の人びとであると言いたい……
で 、答は:「当事者で無縁者」であった。
無縁者と同時に、選挙候補者は「当事者」であるべきだ、と言っている。一見矛盾するような言葉の配列であるが、「無縁者」で「当事者」とはどんな人なのであろうか? 縁、絆、組織、団体など社会集団の中に居て、しかし、そこに拘泥(こうでい)せず、そこから離れて孤立しているスタンドアローンの人のように見える。… 私の理解ではプロフェッショナルという事ではないだろうか、と思う。縁や組織の中にありながら独得の何かに秀でているプロフェッショナルな当事者。
「当事者で無縁者」とは既存の組織や団体でそれを構成するだけのプロフェッショナルではなく、掘り起こさなければなかなか分からない実力を備えたエキスパートの人というべき存在であろう。やすとみ氏は「無縁のパワー」とも言ってそのような新人候補者にこだわっている。2019年7月参議院に「れいわ」から立候補した人々といえば話が分かりやすい。 そうではなかったですか? そうでしたよね?!
参院選の「れいわ」候補者はプロフェッショナルのラインナップでした。山本太郎本人は政治指導者として、ほかの9人も、大学教授、経済学者、拉致問題専門家、女性就業者、小企業実業家、環境問題専門家、野党政治家、難病当事者(二名)がそれぞれの分野のエキスパート・プロフェッショナルとして固く鮮やかな個性を発揮した。それぞれ独立して、なお「ゆる〜くつながって」(はすいけ氏)選挙を戦った。十分に有権者の信用を勝ち取った。来るべき衆議院選挙の立候補者選びも( チョー困難な事は分かる…)このラインナップで、この選別コンセプトでお願いしたい。
※ 忘れてならないのは、先きの選挙戦でのスタッフがまた立候補者と表裏一体でシンクロした「当事者で無縁者」たちではなかったか?!ということ。これが「れいわ」の躍進を下支えしたパワーであったと確信する。またの選挙では、このスタッフたちが蓄積された能力をふたたび発揮する。
※ いずれにしても「当事者で無縁者」は「本気の大人」とよく呼応して、両軸になって「れいわ」の候補者の人選を進めたものである。意味するところは新鮮で大きかった。これ以上の意識されていないいろいろな基軸があったはずである。これからも基軸は増え変更されて行く。しっかり見届けたい。
☆
── いまは、言葉だけで書いているが、これらの派生コンセプト(政治)は、選挙スローガン「消費税は廃止」(政治)と同じ比重で「れいわ」を性格づけていた。「れいわ」の候補者にはどんな人材がふさわしいのか!? 支持者みんなで過去の参議院選挙を一層深堀りして次に備えよう。
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ー臨戦体制ー なんといっても選挙は立候補者である。選挙区、比例区と複雑な選挙区、そして選挙資金、地元向け公約、何より人選。党の幹部、エントリー個人にとっても今が一番緊張する時期であろう。「れいわ」の基準は特別に厳しい。なのに取り立てて特徴もない人選に滑ることもある。あれ?山本太郎チルドレン候補者?と思われる顔ぶれもある。人事のことに正解がある訳ではないが2019夏参議院選挙を盛り上げた候補者人選の基準があったのではなかったか?!それは「◯◯の大人」であり「◯◯◯で無縁者」であった。われわれサポーターもふたたびそこを共有しなければならない。いつでもこの原点パンチにかえるべきだ。(20205.23)