宮古on Web「宮古伝言板」後のコーケやんブログ

2011.6.1~。大津波、宮古市、鍬ヶ崎復興計画。陸中宮古への硬派のオマージュ。
 藤田幸右 管理人

航路部上下扉体の設置完了

2021年12月28日 | 宮古閉伊川水門

岩手・宮古市

閉伊川水門<半分>完成

12月15日   facebook @KUWAGASAKI より

 

成田宏造
閉伊川水門の航路部に上段扉体(藤原埠頭に置かれていた)が設置完了されました。(2枚重ね)

 藤田幸右
これで航路部は完成ですか? 上段(山側)・下段(海側)扉体がそろって、とりあえず格好いいですね。いい写真です。なんとなくほっとしました。
航路部のある本格的防災水門は日本にこれしかありません。なるべく写真をたくさん見せてください。景観、構造、工事の写真 🙏
 
成田宏造
あとは、衛星回線にて自動閉鎖ができるかですね?

 

 

12月14日、閉伊川水門の航路部上部扉体を据えて扉体二重形が設置完了する。

 

 

 

 

当初計画にはこの「仮排水路」は無かった。2016.8の台風10号による損傷の反省から計画排水流量を増やすことにしてこの排水路を設計した。しかし、この増やした部分の完成後の修復復元工事のために、I 期、II 期の仮締め切り工事に加えてⅢ 期目の仮締め切り工事並びにその復元工事が必要になる。磯鶏防潮堤と閉伊川水門の連結部分の工程が主な工事になる。Ⅲ 期目ということでそのことがはっきりした。その連結基礎部分の設計並びに本工事がそう簡単なものではないことを警告、注目しておく必要がある。2026年完成の思惑がまたまた延期されるのではないか?
なお、サケ遡上のための機能がここ仮排水路にあるかどうかは不明。
 
 

 

 

 

注意 2)トラブルが絶えない河床基礎工事

図面は去る2020.1.25の岩手県の説明会のものである。変更図面について、注目点を述べておく。
防災水門としての閉伊川水門は津波の強い圧力に抗するものであるが、上からの縦⬇︎の圧力ではなく、海側からの横⬅︎の圧倒的な衝撃に曝(さら)されることになる。そのためにこのような基礎設計で良いかどうかが従前からの疑問であった。1323本という過密すぎる基礎杭の打設はかえって基礎岩盤を毀損しはしないか? 支えてもらうべき岩盤に1m以上の根入れは図面で見る限り岩盤の破壊に通じている。岩盤の破壊と岩盤の弱体化をもたらす。最悪の想定では、閉伊川水門全体がただ上から置かれた(設置された)巨大な構造物になっており、津波の横からの衝撃には水平方向に ずれてくる のではないかと懸念される。同じように貯水ダムや河川堤防も横からの圧力を受けるが、津波による横からの圧力は比較にならないほど大きい。県内陸部での工事の経験の蓄積が防潮堤やこのような水門設計に当てはまらないことを認識するべきだ。このことが設計上のコンセプトの基本的な問題点なのです。検証を積み重ねないと大変なことになる。

 

 

 

[関連記事]    扉体  初めての取り付け(閉伊川水門)                   2021.2.14

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コメント
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