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2011.6.1~。大津波、宮古市、鍬ヶ崎復興計画。陸中宮古への硬派のオマージュ。
 藤田幸右 管理人

医療費もメガ金額

2016年12月27日 | データ、転載など

チェックなき「膨張」


日本を代表する大新聞の一面トップに週刊誌並みの表現の見出しが現れた。医療費や介護、年金など高齢化社会の国の予算に歯止めがかからず膨張し続けているという警告シリーズの開始である。

 

 

 日本経済新聞(2016.12.19)

 

 膨張する医療費はどこに消えるのか?

 実際は誰が病気をつくっているのか?

 

 

 

新聞記事の冒頭に引用された80歳で亡くなったという男性には一読者として非礼のそしりを免れず後悔の念は尾を引く覚悟で再度ここに引用させていただく。「70以上の病名が並び」「3年半の医療費は約7400万円」「自己負担は約190万円」とある。「残りの大半は税金と現役世代の支援金だ」という意味はよく分からないが介護や年金のことを言っているのであろうか?
註)いや「残りの大半」とは自己負担以外という事で約7200万円ほどという事か?

 

なによりも驚く事は7400万円に達する医療費。男性には特にがんの記述はないがオプジーボやゾーフィゴなどの高価額抗がん剤が思い浮かぶ。薬品だけでなく検査機器、検査機関、治療機器、などの先端検査や治療機器、先端治療は全て高額だ。権利行使だといえ 7400万円もの治療代を深く考えると誰もが哲学者になる。人間とは… 生きるとは…

 

呼応する過剰医療。病名が70を越えるとは、本人ばかりか誰が言われても分からないだろう。一病息災などの格言はこの世界ではとっくにかすんでいる。いや、そうではなく民間療法、家族看護の世界に還るべきではなかろうか? 見直すべきではなろうか? と真剣に思う。

 

治療機器、検査機器メーカー、あらゆる検査機関、病院、医者が競って価額をつり上げ、学者、官庁、政治家が競って病気をつくっているようにしか見えない。どっちがどっちという事ではない、まさにチェックなき膨張だ。

 

保険と名がつく保険、保障、支援、補助なども、しかしそれが患者のためなのか手を差し伸べる機関の自分自身のためなのか分からない。冷静にチェックしてみれば大半が後者のため(利益)だと分かるはずだが…

 

 医療であれ、防潮堤などの災害復興であれ、福島の廃炉・補償問題と同じで、お金だけがメガ金額に膨張して一人歩きを始めている。まさに、チェックなき「膨張」に見える。ついでに言えば「膨張」をいう大新聞のチェック願望自体が往々にして甘いのが現実である。経済紙自体がメガ金額の歯止めなき「追っかけ」屋に終始しているのだ。


直接の利益集団である医療業界、土木建築業界、電力・原発ムラやその補完機関である業法保護官庁、利益誘導政治、など。ほかにジャーナリズムや市民運動など一見無関係に見える分野にも当然チェックのためのチェックを入れる必要が生じている。



(要点のみ…)

 ではチェックを誰が入れるのかは、患者本人、家族など関係者、そして一般市民だと思います。上の方々にも、医療関係者にもチェックを入れる人がいて手をつないでいかなければなりませんが、他人頼みだけではチェックは前に進みません。よく考えて横のつながりをつくりましょう。


忘れてならないのは先端的薬品、先端的医療機器、先端的検査機関にお医者さんが先を越されている場面が多く見えます。先端科学や製品、組織化された病理検査、医療理論、セールス、アフターフォローに先導されているのではないかと思うところが見えます。それはいいとして、そのために患者を置き去りにしてメーカー先導/メーカー落としどころのマニアル診療をされたら困るのです。やはり医療・治療の中心はあくまでも患者を目の前に置くお医者さんだと思います。頑張ってほしいです。






 

 


コメント (2)
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