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2011.6.1~。大津波、宮古市、鍬ヶ崎復興計画。陸中宮古への硬派のオマージュ。 藤田幸右(ふじたこうすけ) 管理人

石巻の主婦ら震災の絵本

2025年03月01日 | 社会

<ヤフーニュース>

6 歳で止まった娘たちの時計、生きていれば20歳 震災を絵本でつむぐ母親

配信)

 

  娘たちは今年、20歳を迎えるはずだった。
 生きていれば、どんな大人になっていただろう。大学生や社会人として、夢を膨らませていただろうか。
 でも、そんな姿を見ることはできない。
 14年前に津波にのまれ、娘の時計は6歳で止まった。
  あの日、抱きしめることすらできなかった我が子。
 「あの子たちがいたことを知ってほしい」。母親たちは、一冊の絵本に願いを託した。

 

絵本「2人の天使にあったボク」の読み聞かせをする佐藤美香さん
=宮城県石巻市の蛇田公民館で2025年1月26日午前11時7分、玉城達郎撮影

 

高台へ導く2人の少女

 1月下旬、小雪が舞う日曜日。  宮城県石巻市の公民館に、佐藤美香さん(50)の優しい声が響いた。
 集まった親子連れらに向かい、語りかけるように絵本を読み聞かせている。
 <「いってらっしゃい! 5時のかねがなる前に帰ってくるのよ」。海がきれいなまちにすんでいる海(かい)くん。今日も元気にあそびに行きます>
 読んでいるのは絵本「2人の天使にあったボク」。主人公の海くんは、遊びに行った公園で大きな地震に襲われる。
 泣き出した海くんの前に現れたのは、2人の女の子「あいりちゃん」と「はるねちゃん」だった。
 海くんは風に飛ばされた帽子を追いかけようとしたが、引き留められる。
 <2人が海くんのふくを強く引いてはなしません。さかの上へ行こうと言っているようです>   高台へと力強く導いていく2人。数日後、海くんは実際に起きた東日本大震災について知り、津波から命を守ってくれた2人の天使の存在に気づく。
 最後のページを読み終えた佐藤さんは、穏やかな口調で語りかけた。
 「私たち親は、ちゃんとした避難行動を取ってほしかっただけ。その思いを絵本に込めました」

 

震災の遺族と学生らが協力して制作した絵本「2人の天使にあったボク」
=仙台市泉区で2024年3月4日午後3時24分、百武信幸撮影

 

園児5人が命を落とした惨事

 佐藤さんは2011年3月の震災で、石巻市内にあった私立日和(ひより)幼稚園の年長だった長女の愛梨(あいり)ちゃん(当時6歳)を亡くした。
 園は、地元の人たちが「日和山」と呼び、地震があれば大勢が避難する高台にあった。
 震度6弱の揺れに遭遇した直後、園は子どもたちを家に帰そうと送迎バスで低地へ向かい、津波に襲われた。さらに広がった火災に巻き込まれ、愛梨ちゃんら園児5人と職員1人が命を落とした。
 親から見てもしっかり者だった愛娘。震災当日も「大丈夫だよ」と他の子を励ましていたという。

 

 

続く 
https://news.yahoo.co.jp/articles/23454e421aeaff7e4560b0173457ea72df127afe?page=1

 

[関連記事] 鍬ヶ崎の津波絵本「幻燈会の夜」(花坂徹、絵/中川智恵子)

 

 

 

 

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