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2011.6.1~。大津波、宮古市、鍬ヶ崎復興計画。陸中宮古への硬派のオマージュ。
 藤田幸右 管理人

避難者交流会=大槌町

2016年06月29日 | どうなる復興計画

「戻りたいけど」思い交錯 大槌町が内陸避難者交流会

(web 岩手日報 2016/06/27)


 大槌町は26日、花巻市湯本の花巻温泉ホテル紅葉館で、震災後に内陸部で避難生活をしている同町出身者の交流会「おおつち心結(しんゆう)祭」を初めて開いた。人口減への危機感を背景に、継続的な情報発信などを通じ内陸避難者のつなぎ止めを目指す同町。交流会の参加者は久しぶりの再会を喜びつつ、5年という時間経過や生活の利便性の差から多くが現地での生活再建に慎重で、町の思いとのずれをあらためて浮き彫りにした。

 

 交流会は町の復興状況を知ってもらうほか、同町で住宅再建を検討する人の支援、同町出身者との継続的な交流が目的。同市など6市2町から118人が参加した。2部構成で行われ、1部では小型無人機「ドローン」で空撮された現在の町の様子を見て、思いがこみ上げ、涙を流す女性も。2部では同町の伝統芸能向川原虎舞やあんど娘による人形劇が披露され、参加者から歓声が上がった。

 

 参加者の笑顔の影で、大槌町をめぐる状況は厳しさが続く。震災後、同町から町外に避難した住民は4月1日時点で3083人おり、うち県内の内陸に避難したのは1233人。人口は1万5千人台から1万2千人台まで落ち込んでいる。

 

 町側も避難者が内陸から沿岸に戻るのが年々難しくなっている現状を踏まえ、人口減対策としてこれ以上の町外流出超過の食い止めや現金支給によるUIターン推進などに力点を置く。平野公三町長は「震災から5年が経ち、内陸で住宅再建した人も多い。今後もいろいろな形で交流を継続しつながりを大切にしていきたい」と話すにとどめる。

 

写真=震災から5年が経過した大槌町の様子を撮影したビデオを見て、涙ぐむ参加者=26日、花巻市・花巻温泉

 

 

 

 

 

 


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