グローバルスタンダードだって聞いてるんですが…

2016年06月07日 | マニュアルメディシンの話

私の治療のベースは「マニュアルメディシン:徒手医学」にあります。

これは神経筋骨格系に生じた障害(整形外科的な疾患の中で慢性期に入ったものが主たる対象です)を

徒手で行う科学的根拠をもとになされる医学的な介入を指し、

カイロプラクティックやオステオパシー、あんまマッサージ指圧といった

「手」で行われる医行為全般を包括する概念なんです。

この「包括的な」ってのがいいですよね。

変に「流派」毎の垣根を作らない感じ⁉

様々な先人たちの知恵を平らかな眼で見つめ、

良いものは良いものとして受け入れる姿勢というか…

それがいいなって思うんです。

 

私がこれに出会った時には師匠から

「日本ではマイナーだけど、これがグローバルスタンダードなんだよ!」

と聞かされました。

こん時きゃもう、びっくりしましたね(*´Д`)

幕末の侍が初めて黒船を観た時ぐらいの衝撃でした。

 

でも、海外の方の治療をしていると

どうもそうでもないのかもしれないな…

と思うんですよね。

 

今回に始まったことではないのですが、

海外の方の治療をするときまって

「これは気功か⁉(筋膜リリースやポジショナルリリースを掛けた時)」

「これが日本の整体か⁉(スラストテクニックやスイッチバック、FRATを掛けた時)」

と驚かれるんですよ。

 

今回の香港では

「これはブードゥーマジックか⁉」

なんて言われる始末(^^;)

これには私も大笑いでした。

 

しかし、「ブードゥー」って「ゾンビ」とかのあれでしょう!?

いろいろ言われてきましたが、呪術の類といわれたのは初めてでしたね。

ちょうどポジショナルリリースとスイッチバックを掛けていた時だったんですが、

きっと怪しげに見えたんでしょうね(^^;)

それでも皆さん、介入直後の変化に驚いてくれるんです。

外人さんってリアクション大きいですから、嬉しいですよね(^^)

こうした時に

「これは君たちの国から学んだ技術だよ。(スイッチバックやFRATは違いますが、そこに行き着くベースはやはり徒手医学です)」

というと決まって

「こんなの見たことないよ!?」

と反ってくるんです。

私たち専門家の中ではグローバルスタンダードなのかもしれませんが

全世界的には、仮に本場でも少数派なのかもしれませんね。

 

そう言えば、格闘技界でも似たようなことがありましたね。

日本発祥の「柔術」がブラジルに渡って「JYUJITU」になって日本に帰ってきて広まったのは

ご存知の方も多いと思います。

 

むぅ…( ̄ー ̄)

徒手医学もそうなったら面白いかもしれませんね。

がんばろう。

 

○マッサージ・鍼灸・整体治療の専門院|とよたま手技治療院|東京・練馬区
http://toyotama.net 


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