大臀筋とハムストリングスの話

2011年08月05日 | コンディショニングの話
大臀筋は反対側の広背筋とタッグを組んで、

骨盤や腰骨を後ろから支えています。


図版引用:アナトミートレインセカンドエディション

お尻の筋肉の働きが弱いと、

骨盤(仙腸関節)や腰骨(腰椎)の支えも弱くなります。

また、タッグを組んでいる広背筋にしわ寄せが行って(緩んだ大臀筋分も緊張して)

肩関節に悪さをしたりします。(広背筋は腰から腕をつないでいます)



大臀筋には子分がいます。

ハムストリングです。

どちらも股関節を後ろに伸ばす働きがありますが、

大臀筋が弱いと、これまた子分が肩代りしてがんばったりします。

そうしてハムストリングの故障が増えたりします。

多くは膝関節の後面や股関節前面に痛みが出たりします。



現在の私たちの生活を見渡してみると、

座る時間や中腰の姿勢が長く、大臀筋はあまり使われません。

走ったり、階段を登ったりといった

大臀筋をしっかりと使うような機会もあまりありません。

なので、大臀筋は弱くなりがちです。

腰や膝の故障を予防するためにも

「大臀筋をしっかり使う」

習慣が欲しいところです。


なに、むずかしく考えることはないのです。

駅の階段を歩いて登るとか、

ウォーキングのコースにアップダウンのあるところを選ぶとか、

たまには公園ののぼり某を登るとか(←あんまし一般的ではないですね)、

日常にほんの少し工夫をするだけでも

ずいぶん違うものです。


老いは脚からなんていいますが、

足腰をしっかり鍛えて、

いつまでも元気にいたいものですね。

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