膝の痛みのセルフケア

2008年05月23日 | Weblog
膝がいたいとき

テニスボールとストレッチポールがあるといろいろと重宝するものです。

今回から、珍しくシリーズで

「膝のトラブル」のセルフケア

についてご紹介したいと思います。

さて、第一回は

「曲がりにくい膝」

え?

痛みの話じゃない!?

ま、焦らずお付き合いください。



膝を曲げるとき、脛の骨は内に回りますので

膝が曲がりにくい時には、脛を外へ回す筋肉が

固くなっていることが多多あります。


で、その「外へ回す筋肉」なんですが

面白いことに腿の裏にあったりします。

ハムって聞いたことありませんか?

あの腿の裏にある筋肉です。

内側の半膜様筋・半腱様筋と、外側の大腿二頭筋をまとめて

ハムストリングスなんていうんです。


お歳暮なんかに登場する「ハム」はこの筋肉なんです。

豚さんのね…



膝の曲がりにくさでは、真ん中より外半分の大腿二頭筋が悪さします。

これが固く縮むと、膝を曲げるときの

脛の内回りが出来なくなりますから

膝の曲がりが悪くなるんです。

この大腿二頭筋(特に短頭)のトラブル

さまざまな膝の痛みの背景にけっこうな割合で診られるものなんです。

なのでこの部分のケアは、けっこう大事なんですよ。



まずは、この映像のエクササイズをお試しください。

ん!?

横向いてる…


ま、ご愛嬌ということでご勘弁ください。。。



イスの座面と腿の間にテニスボールを挟みます。

場所は腿裏の中ほど(やや膝より)の外側。

「いたい」所を見つけたら多くの場合そこがポイントとなります。

10回ほど膝の曲げ伸ばしを繰り返したあと

しゃがみ易くなっていれば「うまくいった」という事になります。


ただし、全てのエクササイズに共通していえる事なのですが、

炎症を起こしている時のエクササイズはNGです。

やってはいけない。


ズキズキと拍動性の痛みがあるときや、腫れや熱感があるときは

炎症による痛みの可能性がありますからご注意ください。

ちなみに炎症であればエクササイズよりもまず「安静とアイシング」です。

(↑ついでに、セオリーどうりにいえば圧迫・挙上)


エクササイズ中に痛みが増す場合はもちろん中止してくださいね。

無理は禁物です。

で、この時点で整形外科に行っていない方は、

しっかり病院で診てもらって頂きたいものです。


どうしようか迷ったら…


ご来院、お待ち申し上げます




※このエクササイズによるケガ・事故に関しましては
当院では責任を負いかねますのであらかじめご了承ください。

追記(6/3)

大腿二頭筋に故障(トリガーポイント)を作ると、↓のような
範囲に痛みを感じます。
(×)印の部分を目安にテニスボールを当てて見ましょう。
「じーん」と響くところがあれば、響が半減するまでエクササイズを
試してみてください。


トリガーポイントマニュアル・フリップチャートより引用


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