すなば たかひろ

「元気で人に優しい鳥取」を取り戻すため、県議になった元新聞記者の挑戦記。みんなで鳥取の未来像を考えましょう!

県議会 議会改革推進会議県外調査1日目

2012年01月16日 | 日記
 議会改革推進会議の県外調査は鹿児島県議会からです。午前7時の汽車で鳥取を出て、鹿児島県議会議会棟に着いたのは午後2時。九州新幹線の速さを感じます。

鳥取県議会の伊藤美都夫議長が「基本条例を基本にしながら、住民との設定を大切にしていると議長会等でお聞きしてきました。鳥取県議会では到達点は見えてないが、一歩一歩進めている。改革の議論を始めて5年になるが、多数決をできるだけ廃して、議論している。今日はしっかり勉強させていただきます」と挨拶をされ、調査は開始です。

 鹿児島県議会は議会基本条例検討・作成委員会で委員長を務めた永田議員が対応していただくきました。
 
「議会基本条例を聞かせてくれてということで鹿児島まで来ていただき、ありがとうございます。議会綱領を見させていただきましたが、高い立場から俯瞰されておられ、このままでも、議会条例になるんじゃないかと思います。私たちも参考になる条例を作ってください」という答礼を受けて調査開始です。

 議会事務局の平田武志局長から県と議会の説明がありました。
 定数は51。金子議長は就任して7年目に入った。自民35、県民連合(民主・社民)7、公明3、共産1,無所属5などなどです。議会基本条例と政策提案力の向上については東條広光議事課長から説明していただきました。



【条例制定の経緯】
H21年8月 日本で始めて議会基本条例を定めた神奈川県議会を視察
H21年12月 議会基本条例検討・作成委員会を設置。委員長は永田議員。
 すべての会派から委員を出して10人で構成。13回の会議を9ヶ月間で開催
H22年9月 本会議で可決

【条例化にあたって議論した事項】
議員間討議 第12条で規定
会期    規定せず
付属機関  第14条で調査機関等の設置
一問一答式の導入 規定
知事の反問権 規定せず

【議会改革の具体的な取り組み】
質問者席の設置
賛否の公表
常任委員会の県内行政視察時に委員長が議会活動を紹介
予算特別委員会における総括予算審査方式の見直し

【制定どう変わったか】
議会改革の集大成として条例を制定した。
議員や議会の役割が説明しやすくなった。

提案力の向上については、議会事務局の加治佐幸子総務課長から説明をいただきました。県議は真剣な表情で、説明を聞いています。



【政策立案推進検討委員会】
会派代表者会議で決定。H19年6月から検討を始めた。
12項目を政策提言、2件の議員提案条例を可決した

【研修会】
全員協議会で勉強会を年1回実施している

【県民との意見交換会】
今年度から始まった。任期中に支庁・地域振興局単位で回る。
実行員会は各会派、若手議員、地元議員で構成。若手の3人がワーキングチーム
H23年10月29日 鹿児島地区 議員26人、県民38人
    11月27日 大隅地区  議員20人、県民90人
議会広報・議会報告をパワーポイントで説明している。
アンケートの評価は上々。有意義だったと投稿もあった。
県民からの意見1件を知事に提案。一般質問も取り上げられた。

【その他の議会改革】
・災害対策協議会を常置。台風などについて対応
・事務局に政務法務・広報班を設置し、1名増員して議員をサポート
・九州広域行政機構への県議会の関わりは、会派代表者会議において議論している。論点整理のために設置した広域行政懇話会に本会議に参加している

その後、80分、分からない部分はじっくり聞き、意見交換もしました。永田議員は飾らしに、回答をいただき、本当に参考になりました。「なぜ条例にしたのか。綱領や申し合わせではいけないのか」「議会と住民、知事との関係」などなど多岐に渡りました。

 最後に議場に案内していただきました。質問者席を議員席の最前列中央に移したのだそうです。でも、本当に立派な議場です。



 議会は建物じゃない。議論の中身だ。そう自分に言い聞かせて、鹿児島県議会を後にしました。明日は6時半に起床して、大分県議会に行きます。
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