春

GITANES嗜好者復帰は、周りに喫煙者がいなくなってから。
それとは無関係に・・・。


会社の花壇に水を遣ろうとしたら、ミツバチが３，４匹
忙しなく熱心に働いていた。
おお、すまんすまんと、彼らに遠慮しながら水を遣る。


自宅ではアジサイがぐんぐん大きくなり、
「去年もやりましたけど、今年はもっとばーんとやりまっせ！」
と、勢力範囲を拡大している（小ぶりな植木鉢のものを植えた
だけなのに）。
モミジの枝にはワサワサと芽が吹き、笹はまた至るところに
生えようと虎視眈々と狙っているようだ。



会社の花壇の土の上に、「カネのなる木」の鉢植えを放置していたら、
自分で鉢を（根の力で）叩き割り、自分で花壇に根付いてしまった。
挙句の果てにほとんど世話をしないのに、花を咲かせた。
「カネ」こそ実らないが、たいしたもんだ。



よく車で通る桜並木も空が霞むほど賑やかになってきた。



春だからだ。

減らす気などない組織

GITANESの本数が減らなかったのは個人の勝手だけど。
それとは無関係に・・・。


どの道路を通っても工事中ばかりのシーズンになった。
相変わらず年度末になるとこの光景はまったく変わらない。


そしてまた昨日は、事務所に役人（市の外郭団体職員）が
４人ぞろぞろとやってきた（１月５日にもやってきたヤツらだ）。
そのうちの誰かが担当交代になり、そのあいさつだ　とのこと。

じゃあそいつだけが来れば済むではないか。

たった数秒の、それもあいさつだけのことなのに
年輩・準年輩・中堅・若手の４人の男がぞろぞろニヤニヤ
事務所に入ってくる様は醜悪以外のナニモノでもない。
財政状況がこの上なく苦しいと言われている中で、
まったくなんとかしようなんて思っていない証拠である。


１人で何役も担え・と言われ続けている我々からすると、
数秒のあいさつのためだけに４人でやってくるバカどもは
なにか清々しささえ感じられるほどの滑稽さである。

その緩んだ顔に乾杯。

２０

GITANESとともに、という訳にはいかない。
それとは無関係に・・・。

社会人一日目。
初出勤の日、出て来いと言われた時刻の３０分ほど前に
会社に到着し、通された部屋でなにもすることがないまま
ただボーッと座っていた。

「今日から『働く』人かあ・・・。重いなあ・・・。」
というのが正直な感想だった。

研修も何もなく、いきなり実戦の職場だったので
周りがバタバタ動き回る中、まったくなにもできないまま
一日が過ぎていった。

「ああ、つまらんなあ・・・。こりゃあ１ヶ月続かんなあ・・・。」

何をやっていいか分からないし、誰かが何かを体系付けて教えて
くれる訳でもない。
１日中立ったままの仕事だし、疲れる。足も痛いしだるい。


「明日もこんな感じだろうか？いや、働くっていうのは、
ひょっとしたら（６０歳ぐらいまで）ずっと、こういうこと
なんだろうか？」


暗澹たる気持ち・とはこんなもんだろうかと感じた、
社会人一日目。



その日から今日でちょうど丸２０年経った。
それも、２０年前と同じ会社で。

いろんな人に、いろいろ感謝しなければ。