２０

GITANESとともに、という訳にはいかない。
それとは無関係に・・・。

社会人一日目。
初出勤の日、出て来いと言われた時刻の３０分ほど前に
会社に到着し、通された部屋でなにもすることがないまま
ただボーッと座っていた。

「今日から『働く』人かあ・・・。重いなあ・・・。」
というのが正直な感想だった。

研修も何もなく、いきなり実戦の職場だったので
周りがバタバタ動き回る中、まったくなにもできないまま
一日が過ぎていった。

「ああ、つまらんなあ・・・。こりゃあ１ヶ月続かんなあ・・・。」

何をやっていいか分からないし、誰かが何かを体系付けて教えて
くれる訳でもない。
１日中立ったままの仕事だし、疲れる。足も痛いしだるい。


「明日もこんな感じだろうか？いや、働くっていうのは、
ひょっとしたら（６０歳ぐらいまで）ずっと、こういうこと
なんだろうか？」


暗澹たる気持ち・とはこんなもんだろうかと感じた、
社会人一日目。



その日から今日でちょうど丸２０年経った。
それも、２０年前と同じ会社で。

いろんな人に、いろいろ感謝しなければ。