GITANESのフィルターが、
なんてフレーズも何年か先には誰にもわからない
言葉になっているだろう。
それとは無関係に・・・。
景気対策のはずの定額給付金は頗る評判が悪い。
選挙前のバラマキだから悪いとか、金額が低すぎて効果が疑わしいとか
理由は色々あるようだが、とにかく評判は悪い。
先日も書いたが、著名人や評論家の人々は
「受け取らない」とか「受けとって寄付する」などと表明するが、
それは勝手にやればいいことだ。
また、寄付するならば給付を待たずに先に寄付すればいいのに
とも感じる。
景気対策として、減税方式ではなくて給付金方式にするのだから、
すぐにその金を遣わなければ全く意味がないのだが、貰ってしまえば
使い道は貰った方の勝手だ・と思われてしまうのが、給付金方式の
欠点でもある。
引用
」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」
定額給付金「受け取って貯金」が一番賢い (ゲンダイネット)
●経済ジャーナリスト・荻原博子氏がアドバイス
およそ7割の人が「やらないほうがいい」と考えている定額給付金が13
日、衆議院で採決が強行された。麻生内閣は「景気刺激策」なんて言って
いるが、「3年後には消費税でガッポリ返してもらう」というのだから、
とても「みんなでニコニコ使おう」なんて気分にはなるまい。
しかし8割の人は「くれるならもらってやろうじゃないか」とも答えている。
では、何にどう使えば庶民生活に最も有効なのか――。
「とにかく貯金しなさい」と言うのは経済ジャーナリストの荻原博子氏だ。
「少なくとも向こう2年間は、庶民生活はどんどん苦しくなると覚悟しなけ
ればなりません。いまは“現金”を持っている人が一番強い。ある程度の
蓄えがあれば、仮に会社がつぶれたり、リストラされても、失業保険と合
わせて2年くらいは暮らしていけます。1人1万2000円、標準家庭で
6万4000円では、たいして預貯金は増えませんが、家族で2、3回焼き肉
食べて終わりというよりは、将来的にはずっと有効です。銀行口座に振り込
まれて、いつの間にか使っちゃったというのが、いちばんダメ!」
それじゃあ、まったく景気対策にならないと怒るエコノミストも出てくる
だろうが、そんなこたぁ庶民の知ったことじゃない。なにはともあれ、麻生
政権の経済無策のもとでは生活防衛が最優先だ。
「金利の高い借金がある家庭は、返済に回して少しでも負担を減らすというの
も使い道のひとつでしょうね。これからは正社員の給料も大幅にカットされて
きますから、家計に占める借金返済負担がズシンと重くなります」
(荻原博子氏=前出)
貯金しても超低金利でほとんど利息はつかないが、手元の現ナマを1万円
でも増やしておくことが、目下の最大のリスクヘッジということだ。
」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」
昨年アメリカの金融市場が大きく凹んだ際も、この経済ジャーナリスト
という肩書きを持つ人物は
「我々が取るべき対策は?」と尋ねられ、
「とにかくサイフのヒモをぎゅっと締めることです」と即答した。
テレビでそれを観ていた私はひっくり返ったものだ。
景気が悪そうだ→サイフのヒモを締めよう
彼女のプロフィールによれば「難しい経済の話を非常にわかりやすく解説
する」ところが支持されているとのことだ。
たしかに素晴らしい。この上なくわかりやすい。
うちのオカンでも思いつくぐらいの「サイフのヒモを締める」という
対策を提言するなんて、素晴らしいにも程があるぞ というぐらいに
素晴らしい。
国民全員がサイフのヒモを締めまくった結果、実体経済がどんなことに
なろうともそんなことは知ったことじゃない。各自自己防衛だけを
考えればいいのよ!
という理論だ。最強だ。これより素晴らしい手法があろうか。
これぞ経済ジャーナリストだ。
『1人1万2000円、標準家庭で6万4000円では、たいして預貯金
は増えませんが家族で2、3回焼き肉食べて終わりというよりは、将来的には
ずっと有効です。』
という一文も素敵だ。
今、家族で2,3回焼肉食べて終り の金額なのであれば
将来的にもその金は「家族で2,3回焼肉食べて終わり」に変わりはないのに。
金額と用途と時間軸をぐちゃぐちゃにしてしまい、さも気の利いた
コメントのようにしているところが、
やはりわかりやすいコメントで素晴らしい。
素晴らしすぎて、素晴らしいという言葉しか出てこないところが
素晴らしい。
などということとは無関係に、今日は
「ヒモがついたサイフを見たことがある人って何%ぐらいいるんだろう」
と思っただけです。
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