GITANESは読書のお伴。
それとは無関係に・・・。
3月は比較的読んだ方だったと思う。
別に「何冊読まなければ」なんて
ハードルがある訳ではない。
読んだから偉い訳でも、読まないと
負けな訳でもない。
記録は元々二度買い防止のために
始めたことで、また冊数を目の当たり
にしたら「節約しよう」という気に
もなるかも、との思いだったが
まったく効果はない。
」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」
●貴戸湊太/その塾講師、正体不明
塾という特殊な環境の小説ということで
読んでみた。
読みやすい。
作者氏は塾講師もやっていたとのことで、
なるほど。
●今野敏/触発 警視庁捜査一課・碓氷弘一
29年前の作品らしい。
最近の今野敏氏の著書と比べると
いろいろ説明も多い。
まったく筋に関係ない人物に世相を
語らせてるなあ、と思っていたら
ちゃんと本筋に絡んでいるのだった。
なるほど。
●秋場大輔/決戦!株主総会
ドキュメントLIXIL死闘の8カ月
買って一年ほど放置していたこの本を
ようやく読んだが、これは面白い。
風呂で読み進めてフラフラになった。
止め時がわからなくなる。
しかし、大企業のドキュメンタリー
だから「好ましくない」風に書かれた
人も実名で登場するが、本人もその
家族や周囲の人も大変だっただろう。
残酷に思える。
どんな弁明の機会があっただろうか。
●松永弘高/先駆けの勘兵衛
武辺者の物語で、痛快な戦記だと思い
購入したが、本格的な戦闘シーンは
400ページを過ぎても始まらず
モヤモヤした、とあるところで書いたら
作者氏から丁重なメッセージをいただいた。
いやいや、そうじゃないんです。
面白かったんです。すんません。
●三浦しをん/エレジーは流れない
一見ムダな細々したことが散りばめ
られているが、それらが後でちゃんと
効いてきたり、いや結局出て
こなかったりという縦横無尽感が
この人の良さなんだろう。
面白いな。
●夏川草介/スピノザの診察室
内容も読みやすくて文字も読みやすい。
あのシーンがクライマックスだろう。
それもよくわかる。
これって、続編があるような気が
していたら、今年刊行予定とのこと。
また映像化もあるらしい。
●安孫子正浩/教場の風
ある人の、ある失敗に続くシーンで
余韻の中に物語は終わる。
この終わり方がいい感じだった。
とあるところで書いたら、これにも
作者氏からメッセージを頂戴した。
変なことを書かなくてよかった。
いや、変なところがなかったんだけど。
●井原忠政/三河雑兵心得拾五
関ヶ原仁義上
実は前巻でもう追うのをやめようか
と思っていた。
惰性もあるしまあ読んでみようと
買ったのだが、ちょっと持ち直した
のか。
●燃え殻/それでも日々は続くから
天声人語などに代表されるメディア
のコラムって
「正解はまあオレ知ってるけど
世間では大変だねえ。みんな怒って
るよ。まあせいぜいがんばれ」
のような、横町の小金持ちの
訳知り顔文章なのだが、
そんなものより燃え殻氏の
エッセイの方がずっといい。
●長浦京/リボルバー・リリー
まあ無茶苦茶なんだが面白い。
関東大震災の頃の大活劇。
鉄砲撃ちまくり、人が撃たれまくり
死にまくり、爆発しまくり
殴られ切られまくり。
でも浮かんでくるのは映像化の
俳優さんたちの顔。
やっぱり映像化の前に読む方が
いい。