不登校と青年期の親の会ほっとそっとmama

10月19日(土)私設公民館たまいば座談会。10/26~27双海でキャンプ参加者募集中。

「自分の感受性くらい」

2011-04-25 17:04:48 | いろいろ
ドキュメンタリー映画「月あかりの下で」の
映画のなかで、生徒たちに、どうか卒業してほしいと
涙を流して語った担任の平野先生が、
茨木のり子さんの詩集「落ちこぼれ」の
中から、一編の詩を読んだ。


「自分の感受性くらい」

ばさばさに乾いてゆく心を
ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて

気難しくなってきたのを
友人のせいにはするな
しなやかさを失ったのはどちらなのか

苛立つのを
近親のせいにはするな
なにもかも下手だったのはわたくし

初心消えかかるのを
暮らしのせいにはするな
そもそもが ひよわな志にすぎなかった

駄目なことの一切を
時代のせいにはするな
わずかに光る尊厳の放棄

自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ


・・・この詩を耳にしながら、先生の声を心で聴きながら、
彼らは何を考えたのだろうか・・

4年生最後の卒業式の
みんなのあの素晴らしい笑顔

先生の心の叫びが
みんなに届いたんだろうな

みんないい顔をして
巣立っていきました。

この4年間という月日を経て、
こどもたちは大きく成長していった。
ひとりひとりに寄り添いながら、
丁寧に ゆっくりと・・
だからこそ
彼らたちはこの場所に居たかったんだ

そんな温かい居場所を
大切な居場所を
必要としているこどもたちがいることを
忘れてはいけない

どんなこどもたちにも
平等に教育を受ける権利があることを
決して忘れてはいけない。
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