不登校と青年期の親の会ほっとそっとmama

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「自閉症の子とともに生きて」

2011-01-22 17:31:33 | 講演会
先日、四国中央市特別支援教育育成会主催の
講演会に参加する機会がありました。

講師は、毎日新聞社論説委員をされている
野沢和弘氏。自閉症の子どもさんの父親でもある立場から
様々なお話を聴くことができました。

四国へは何回か足を運ばれておられるようで、
今月29日には松山で、障害者虐待防止セミナーの講演も
されると案内がありました。

野沢氏の話の中で、何年か前に、女優の香里奈さんがドラマの設定で、
知的障害があり子どもを生み育てるというドラマがありましたが、
その脚本の監督をされていたそうで、脚本の中で差別的なセリフがないかどうかなど
監修していたというエピソードも。

また、障害者の差別をなくし、権利を守るために条例をつくろうと
研究会を立ち上げ、議論し、議会でようやく条例が成立したそうです。

自閉症の子どもとの生活が、初めはわけもわからず大変だったこと、
仕事を理由に子どもとのかかわりから逃げ、奥さんに押しつけていた時期もあったことなど、障害児をもつ家族としてご苦労もあったことも話されていました。

多くの「おやじたち」が最初は親の会にも参加せず、
母親まかせだったりしていたのが、そのうち母親に引っ張られるようにして
ほとんど無理矢理参加していたことも。

ほとんどの父親たちは、障害をもつ子どもが生まれてどうしたらいいかわからない。
職場でもどう話して良いのかわからず、こどものことに触れないようにする。
そういうしんどい状況があるという。

子どもとの関係でパニックになると父親もどうしていいか対処できずにいる。
そういうこと一つ取り上げても、職場の同僚に変な気を遣わせまいとしている
自分がいる。

同じコトなのに、親の会へ行ってそのコトを話すと、
みな笑い話になる。みな経験済みだったり、我が家も同じだと
安心する。そして、職場では寡黙な父親も、おやじの会では笑顔がでてきたと。

母親もそうであるように父親もまた同じ生き物なんだ、と思う。
やはり、そういう居場所が必要なのだと。
コメント
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