関東大震災から15日後の1923年9月16日、アナーキスト大杉栄は、憲兵隊に拘引され、甘粕大尉により(異説アリ)、妻の伊藤野枝および幼い甥とともに虐殺されてしまう。
1913年に発表された本論では、人類の歴史は征服者と被征服者の両極からなる社会を作り、その双方に腐敗と堕落を引き起こした、と述べています。
そして、人の上の人の権威を排除して、みずからが主宰することが、生の拡充の至上の手段である、と主張しています。
「征服の事実がその頂上に達した今日に於ては、階調はもはや美ではない。美はただ乱調に在る。階調は偽りである。真はただ乱調に在る。」
大逆事件後の抑圧的な時代に、こんなことを言えるのはスゴイです。
岩波文庫『日本近代文学評論選 (明治・大正篇)』で、8ページ。
1913年に発表された本論では、人類の歴史は征服者と被征服者の両極からなる社会を作り、その双方に腐敗と堕落を引き起こした、と述べています。
そして、人の上の人の権威を排除して、みずからが主宰することが、生の拡充の至上の手段である、と主張しています。
「征服の事実がその頂上に達した今日に於ては、階調はもはや美ではない。美はただ乱調に在る。階調は偽りである。真はただ乱調に在る。」
大逆事件後の抑圧的な時代に、こんなことを言えるのはスゴイです。
岩波文庫『日本近代文学評論選 (明治・大正篇)』で、8ページ。
日本近代文学評論選 (明治・大正篇)岩波書店このアイテムの詳細を見る |
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます