運不運

運気なんてのは持ち回りでさ、良い時もあれば悪い時もある、悪い時は何やっても悪い方向にしか転んでいかないから、それなりに気を付けるわけだけど良い時には、ほぼほぼ油断しまくってるからその油断が悪い方向に向かった時に、布石として悪い方向に効いてくる気がする。ああああの時油断してたからなぁ、ってちょっと後悔したりする。
運が良い時でも油断はダメだ。
と、今日は車を運転してて二回くらい出会いがしらでヒヤッとした。最近、どうにも運がよろしくなさそうだと気を付けてて良かったわい、と思ったんだけど、ああ、そうか、油断しても何も起こらないってのは運が良い状態なんじゃなかろうか、などと思ったわけさ。運が良いから油断できるって訳じゃなく、油断しても運が良いから何も起こらないって事だ。
油断って油を断つってどうしてこんな字づらになったんだろう？などとつまんない事を考えながら車の運転してても大丈夫なのは、強運の持ち主だったわけだ。
今日のは歩道から車道を横切る形でノンブレーキの自転車おばちゃんが飛び出してきたのがいちばん冷えた。計ったようにドンピシャのタイミング。ちょっと手前に踏切があって一旦停止した時に勢いよく歩道を驀進してるおばちゃんが目の隅っこにうつったから何とか止まれたんだけど、気が付かなければ踏切から先が上り坂になってたから勢いよく轢いてたと思う。ああ、怖かった。
おばちゃんが走りながら「ごめんなさいねぇ」と叫んで通り過ぎて行ったけど、とりあえずどこかで無謀運転の年寄に轢かれないように祈っておいた。
いやぁほんと世界は何でできてるんだろうとちょっと先行きが不安になったのはおばちゃんのクソ度胸のせいだと思う。