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tontonjyoのブログ

yahooから引っ越して来ました。思ったことを適当に書いています

アメリカに依存しない安全保障。日本の方向性か・・・

2010-06-05 00:48:03 | 日記




まぁ、アメリカとの軍事的な双務化、パワー・シェアリング、ニュークリア・シェアリングなんて方向性もあるでしょうけど、それって集団的自衛権について前向きに考える必要があって、所謂、9条改定や非核三原則の破棄が前提になるんじゃないですか。

国民の多くが望むならそれも良いのかもしれませんが、しかし、現在の世論調査を見る限り、民意として9条改定には否定的。また、民情として核兵器に対しても否定的です。それを踏まえればアメリカに依存しない方向性って、どう考えれば良いですかね。

昨今言われる抑止力なんて、要するに武器を突き付けると言うことでしょう。結局、どこかが負担を強いられたり、囚人のジレンマが発生したりする。じゃぁ、その武器を突き付け睨み合うと言う状況を打破するにはどうするかって発想ですか・・・。





そうですね・・・。地域的取り決めなんかどうです。

相互条約・地域的条約なんてことでしょうかね。当然、一方的破棄なんてこともあるでしょうから、もろ手を上げて云々は無理でしょうけど、それでも、ある程度の抑止効果が望めるじゃないですか。相互不可侵条約みたいな方向性だってあると思いますね。

経済を前提にした共同体は無理でも、相互主権尊重、相互領土保全、相互内政不干渉 、紛争の平和的手段による解決、武力による威嚇または行使の放棄 、この辺までの内容を締結できれば、武力的抑止力と言った面で、当然、ゼロでは駄目でしょうけど、ある程度軽減できるかもしれませんね。

まず、国境の確定などの交渉は必要でしょうけど、一旦、条約締結を前提に議論・交渉を始めれば、それを前提に諸問題の凍結も可能でしょう。

当然、過程において国益が失われることもあるかもしれないが、互譲を前提に交渉を進めると言う方向性。

結局、今すぐの締結は無理だと思います。中長期的展望です。今後、日本をどうするかと言う方向性ですね。時間がかかろうが、それを決めることは大きなことじゃないですか。

「交渉には武力の背景が必要だ。」と言うなら、俺は、それを否定する訳ではありません。「軍事的背景の相互関係が成り立ち、その状態に疲れて初めて、交渉の糸口が見つかる。」なんて言うのも一つの真実でしょうから。

日本には、そもそも自衛隊と言う軍事の背景がありますからね。自衛隊がいる限り、ここからは進めないと言う線はあるんじゃないですか。それで不足だと言うなら、国民に問うしかないでしょう。

韓国と北朝鮮はセットで交渉だね。まぁ、交渉相手が北朝鮮なら「相手しだい。」で良いのでしょうけど、中国だと仮定するなら、問題は台湾ですかね・・・。

条約が締結される以上、日本の海洋利権は保証されるでしょうが、台湾有事での介入を放棄することが前提になるでしょうから、当然、アメリカにも、そのように対処することを迫れる。ここを、どう評価するかでしょうね。

「台湾と中国の問題。」と切って捨て、ほうっておくと言う方向性もあるとは思います。しかし、どうでしょう。日本には台湾に親近感を抱いている人も多くいるようですから、「台湾を見捨てるのか。」なんて主張も出て来るかもしれません。俺も心穏やかとは行きませんね。この辺は微妙な感じだと思います。

まぁ、同時に、台湾と中国の関係性に恒久的な結論を出すよう交渉する必要も出て来るんだろなぁ。ここを片付けないと駄目だろう・・・。



核に限定するならどうです。民主党案の東北アジア非核地帯条約とかどうでしょうね。国連や核なき世界を謳うオバマ大統領、現在の米国も、非核地帯には肯定的ですから。

当然、核保有国の署名が前提になると思いますが、もし、締結に漕ぎ着けることができれば、核の傘なんて概念に縛られる度合いが軽減されると思います。

日本、韓国、北朝鮮が条約当事国で、付属議定書によってアメリカ、中国、ロシアの署名を促す。そう言う方向性ですね。

まぁ、「現状で締結なんなんて、でき得るのか。」と問われば、ハッキリ言って、俺は「無理だろうね。」としか答えられない。しかし、日本の方向性と言う前提なら、十分な意味があると思います。

例えば、キューバ危機を発端に模索されたトラテロルコ条約。1968年に条約が発効されて、問題のキューバが署名したのは2002年。対象国すべての署名、批准が完了するまでこれだけの時間がかかっているんです。だから先だって始めても良いんだと思いますよ。交渉・議論の前提は諸問題の凍結の前提にもなるでしょうから。





アメリカに依存しないなんて前提があるとして、問題は何に向かって進むかって言うことでしょう。

まぁ、世論調査を見る限り、9条改定にも否定的、核兵器にも否定的、それが民意だとして、「自前の防衛・自衛はどこまで可能か。何が必要か。検証するべき。」と言ったことを否定するつもりはないが、それとは別の可能性として予防外交と言う形を用い、ある程度形になる協定を模索すると言う方向性もあるでしょう。





学がないですから、俺個人の楽観主義的妄想の範疇ですが、それでも、日本には何か方向性が必要だと思う。そう言う話です。



参考にさせて頂きました。

《外務省》【東南アジアにおける友好協力条約】
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/treaty/treaty159_15.html

《外務省》【非核地帯条約】
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/kaku/n2zone/sakusei.html

【岡田かつや TALK-ABOUT】
http://katsuya.weblogs.jp/blog/

【国連決議、「非核地帯」支持を明記 民主党構想に追い風】
http://www.47news.jp/CN/200909/CN2009091801000136.html