この映画では、かつてGMの電気自動車EV1がいかにして社会から葬られたかが描かれています。
しかし、最も印象に残ったのは、次世代の本命とみられる燃料電池自動車に関する" The Hype about Hydrogen" (水素は石油に代われるか?)の著者 ジョセフ J ロムの発言でした。
彼は「水素は有望ではありません」 と語り、燃料電池車の実現には5つの奇跡が起こり、以下の問題がすべて克服される必要があるといいます。
1. クルマのコストが高い
2. 大量の水素を積み込むスペースを確保する必要がある
3. 水素は高価
4. 水素の補給所が必要
5. Hybrid車など競合技術の進歩
特に 3項の 「水素は化石燃料から作ったとしてもガソリンの2-3倍はする」 と 5項の「燃料電池は既存の電池の技術進歩に追いつけない」 は印象的でした。
以前 HDD が発売されたころは記憶容量は1ディスクあたり10MB程度でした。 当時から磁気ディスクはメモリディスクに代替されるといわれながら技術進歩により現在でも使われ続けています。 これと同様なことが現在の電池の性能向上によりEVに使われ続ける可能性大だと思います。
最後に、この映画が示す現在の環境と実用性を満たす本命はプラグインハイブリッドでした。
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