昨日12日、早稲田大学大隈講堂で開かれた、第2回「Peace Night 9(ピースナイトナイン)」に、かえるネット新宿のみなさんと一緒に参加しました。
高校生や大学生の「9条とわたし」に続いて「早稲田からのPeaceメッセージ」ということで、学生が自分の言葉で「あなたにとって、平和とは?」の問いへの答えを画用紙に書いたものが画面に映し出されました。
「小さなことにくよくよできること」「日常である」「大事な人を愛せること」「空が青く見えること」(ちゃんとメモしてないので、不正確ですが)などなど、一人一人の普通の意見、感覚に共感できました。早稲田9条の会「Article 9」の発想に「これはいいなー」と内心感嘆していました。
「Prayer9」のダンスも!
「世界の窮状から」と題したコーナーでは、イラクの青年のビデオメッセージと、朝日新聞の元中東アフリカ総局特派員の吉岡一さんのイラク報告がありました。
「こんなにたくさんの若い人が」9条をテーマに集まったことに、「かなり感激してます」と冒頭におっしゃったのが印象的でした。
イラクで取材したのは7ヶ月だったが、PTSDに悩まされておられるとのこと。今も現地に住んでいるビデオの青年は、「結婚はしたくない。こんな絶望的な状況で子どもはつくれない」と語っていたそうです。
日本がこの戦争に加担するいわれはまったくなかったと、吉岡さんは断言しました。大量破壊兵器はうそだった(こちらは今では誰でも知ってますが)し、「石油のための戦争」もうそ!イラクの石油省を米軍が占領した映像が流れたが、その後米軍は撤退し、原理主義集団が占拠したそうです。クルド地域の油田に行ったら、アメリカ企業は来ていなかったそうです。「石油のためしょうがない」と日本の協力を取り付けるための世論誘導だったのではと、吉岡さんはみているそうです。
また、中東の人々は日本のアニメを見て育ち、9条を持つ日本を尊敬していたのに、派兵したことで、サマワ以外の中東の人々は本当に衝撃を受けたと話してくださいました。
学生と、井上ひさしさんのトークは、小森陽一さん(東大教授、9条の会事務局長)をコーディネーターに進められ、井上さんのストリップ劇場勤務時代のこと、現在宮本武蔵を題材にした芝居を書いている最中だが、歴代の剣の達人たちの結論は、武器を使わず勝つ、殺さず、殺されないことだという話、
学生の問いに答え、「学生でもできることはたくさんある。自分の専門をしっかり学んで、隣の人、バイト先の店長などに一人ずつ広げていこう」という話など、楽しい中に深いメッセージのこめられた話は、まさに井上ひさしの芝居に通じるものを感じました。
実行委員会からのアピールの採択のやり方ががまた、若者らしいというか、創意あふれるやり方で。
拍手で確認するのでなく、事前に司会の指示で携帯電話の「電源を入れて、マナーモードに」してあった参加者一堂が、携帯電話を舞台に向かって掲げました!写真を撮り損ねたのが残念でしたが、私もしっかり携帯を掲げました。この時、壇上の実行委員の一人が涙していたのが見えました。
学生の実行委員会の、参加者とまっすぐな思い、迷い、悩みなどいろいろな思いを共有しながら、現実を見つめ、日本と戦争とのかかわりを知り、9条の価値を選び取ることをかかげ、この企画を成功させたまっすぐさ、熱い思いに私も大変胸をうたれました。
9条を守り、活かす方法はさまざまだと思いますが、私は国政に挑戦する者として、正面から語りぬいていこうとの思いをいっそう強くしました。
かえるネット新宿のみなさんと。
東京12区の池内さおりさんと会場で会い、2ショット!
学生時代、阪神淡路大震災個人補償の取り組み以来の仲間、比例南関東ブロック、千葉4区重複の斉藤和子さん、東京6区の佐藤なおきさん、18区の小泉たみじさん、24区の長谷川あきらさんとも会場や帰り道で出会い、エールを交換しました。
蛇足ですが、会場外では、実行委員会と無関係な人たちが大挙して署名を集めるなどしていました。そのうちの一人が驚いた様子で、「冨田なおきだ!」と、呼び捨ててくれました。
新宿区あたりでのポスターや宣伝のおかげか、こういう方々にも少しは顔と名前を覚えていただいているのかと、認識を新たにした次第です。