日本共産党千代田地区副委員長 冨田なおき

衆院東京1区で3度出馬。17年総選挙は政策協定結び比例で立候補。22年参院選に比例代表から立候補を決意しました。

8月15日に思う

2021-08-15 23:55:25 | 平和
大雨被害にあわれた方々にお見舞い申し上げます。

76回目の終戦記念日は2年続けてコロナ禍のもと、さらなる感染爆発のもと迎えました。
今日は劇団東演の「月光の夏」(今日のピアニストは根岸弥生さん、キャストは南保大樹、奥山浩、山田珠真子、中花子)を念願かなって初めて観ました。

沖縄に特攻出撃直前の音大(もう一人は師範学校)出身の若い兵士2人が、小学校を訪れ、最後にベートーヴェンの「月光」を演奏したという話は見聞きしていました。
しかし、当時の女性教師がピアノを捨てずに保存してほしいとのささやかな思いからの証言が、地元住民の感動だけでなく、大きな波紋を呼んだこと、生き残った兵士の苦しみなどは、今回初めて知りました。

国家から死を強制され、家族や子どもたち、国や民族を守るためと自らに言い聞かせて散っていった若い命。
他方、エンジン不調による不時着などで生還した特攻兵を出頭させ、別施設に閉じ込めた将校は、兵士を罵倒したうえで「沖縄線はすぐ終わる。本土決戦ではまっさきに送り出す」とうそぶきます。
負けると分かっている沖縄戦で、時間稼ぎのために命ある兵士をいたずらに死に追いやったのです。民間人の犠牲者を数多く生んだのもしかり。

楽観論で道を誤り、無責任な指導者は同時だけでなく現代日本にも生息しています。
しかもオリンピック・パラリンピックに慎重・反対論について「日本選手の活躍をテレビで観戦すれば、反対は沈静化する」と述べた菅首相。制作の横川功さんがパンフレットで指摘したように「自粛要請(実質的には強制)で苦しんでいる多くの人々の前向きな心を、舐め切って甘く見ているとしか思えない、底意地の悪い傲慢さ」を多くの人たちが見抜いています。

国民をあざむく政治が破滅的結末を招くことは、まさに歴史の教訓です。
歴史に学ばず、九条改憲に「しっかり挑戦したい」という首相につきあっていられません。
1日付の「東京」に報じられた「平和世論調査」では、9条改憲を明確に支持するのは2割程度。

憲法の理念を生活のあらゆる場面にいかすためのたたかいは日々欠かせませんが、
来る総選挙で、自公政権に代わる選択肢をはっきり示し、政権交代を市民と野党のみなさんとともに成し遂げる決意を新たにしました。



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広島被爆73年の日に

2018-08-06 23:58:39 | 平和
8月6日。1945年に広島に原爆が投下されて73年の夏です。
豪雨災害が多くの犠牲と被害をもたらし、各地の慰霊碑をも覆うという、未曾有の状況での関係者の方々のご苦労に、心から連帯の気持ちを表します。

去年は、7月に人類史上初の核兵器禁止条約が採択されました。
被爆者と市民運動が国際政治を動かしていることが目に見える状況が進みつつあるなか、
去年は長崎をメイン会場に開かれた、原水爆禁止世界大会に送り出していただきました。

被爆者の方々の発言、とりわけ、日本被団協代表委員の谷口稜嘩(すみてる)さんの亡くなる直前となった渾身のビデオメッセージ、各地の原水爆禁止運動の組織の違いを超えたヒバクシャ署名の共同のとりくみの発言、また中満泉・国連事務次長・軍縮問題上級代表のあいさつを、「ここまできた!」と高揚する思いで聞いたのは昨日のような思いです。

被爆者の存在と声に世界からますます光が当たり、
今年の米朝首脳会談で、朝鮮半島の非核化に大きくかじを切った北東アジア情勢が進むなか、

今日の広島平和記念式典で、安倍首相は「非核国と核兵器国の橋渡し」とこれまでのセリフを口にしました。
一方、世界の大勢である核兵器禁止条約には一言も触れず。
被爆者への国家補償にも触れませんでした。

この問題でも、市民と野党の共闘でこそ、
被爆者と世界の思いにこたえる日本の政治に前進できる。
その思いを新たにしています。


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米朝・対立から対話へ。時代は動いているー週末の対話

2018-06-14 01:03:53 | 平和
やれば、できる。史上初の米朝首脳会談の報道に接して、率直にそう感じました。

共同声明では、
1、新たな米朝関係の確立
2、朝鮮半島における永続的で安定した平和体制構築への努力
3、4月の南北首脳会談で合意した「板門店宣言」の再確認による完全な非核化への決意
4、戦争捕虜・行方不明者の遺骨返還への協力
の合意を表明。

敵対関係から、「平和と繁栄」の新たな関係の転換へ、合意事項を「完全かつ速やかに履行する」とし、交渉を継続するとしています。

つい先日まで、戦争になるのではないかとすら危ぶまれていた、法的には今も戦争状態の両国が、
「過去に足を取られ、古い偏見と慣行に行く手をさえぎられ」ながらも「障害をすべて乗り越えて今日ここにいる」(金正恩・国務委員長)という思いで直接首脳による対話を実現し、

友好関係に転じる努力で合意したことを、歴史的な合意として、心から歓迎します。

もちろん、まだ非核化と平和体制構築のとば口に立ったところです。

両国も、周辺国も、非核化と東アジアの平和体制構築へ、最大限の努力がいっそう求められます。
日本共産党は、対話による平和的解決を一貫して求め、朝鮮半島の非核化と北東アジア地域の平和体制構築を一体的・段階的に進めることを関係国に要請してきました。

日本共産党の志位和夫委員長が談話で述べたように、
このプロセスが成功を収めれば、世界史の一大転換点となり、地域の情勢を一般させるでしょう。

先週末、ある飲食の席で、複数の方と、おおむねこんな会話がありました。
Aさん「北朝鮮はがらっと変わりましたね」
Bさん「アメリカもだけど」
Aさん「安倍さんの圧力が効いたってことですかね」
冨「オバマ政権が対話をやめて、北朝鮮は開発をエスカレートさせちゃった。
 北朝鮮にしてみればアメリカに攻められないのなら、カードの核を手放すのは、十分ありだ と思いますよ。会って対話しないと、プラスの結果は出ない」
Bさん「小泉首相が平壌に行ったのは、良かったってことですかね」
冨「そう思います」
Aさん「市ヶ谷の防衛省には、PAC3がありますしね」
冨「当たらないって防衛省自身も、内部でひそかに認めていたとわかりました」
Aさん「逆に撃ち落としたら落下してかえってひどいことに」
Bさん「PAC3も、イージスアショアも税金の無駄ということですね」

ひとり、日本政府だけが数日前まで「最大限の圧力」と言い続け、まだ「イージス・アショア」などと固執する姿は、真の日本の安全保障とアジアの平和よりも、自らの人気取りを優先する、みじめで、歴史に汚名を残すものと言わざるを得ません。

やはり志位委員長が談話で述べたことですが、
今からでも、日朝平壌宣言に基づき、核・ミサイル、拉致、過去の清算など、両国間の諸懸案を包括的に解決し、国交正常化の努力をし、始まった平和のプロセスを前に進めるために、汗をかこうと言いたいと思います。



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米英仏のシリア攻撃は国際法違反

2018-04-17 00:53:00 | 平和

米・英・仏が、13日(日本時間14日午前)シリアのアサド政権が化学兵器を使用したとの理由で軍事攻撃を行いました。

もとより、化学兵器の使用は非人道的な行為であり、許せません。

同時に、シリアでは14日にも化学兵器禁止機関(OPCW)が調査を開始する予定でした。
国際社会が事実を確認しておらず、国連からのお墨付きもない下で一方的に軍事攻撃をおこなったのは、国連憲章と国際法を踏みにじる暴挙です。

同時に、アメリカなどの態度は、調査より軍事攻撃を優先させるもので、真相解明を困難にするものです。
トランプ大統領が攻撃前に「ロシアよ、準備しておけ」などと脅し文句を発したことは、
核大国同士の軍事衝突の危険を理解しない、自制力のない人物だということをあらためて世界に示しました。

14日の国連安保理の緊急会合でも、グテレス事務総長は、
各国が「事態が制御不能になるのを避ける必要がある」とし
「国連憲章は諸点において非常に明白だ」と述べました。

武力行使を認める安保理決議もないままに3カ国が行った攻撃は国連憲章違反だという認識を示したものです。

多くの参加国からも、「事実究明、安保理の義務、全国際社会に対する攻撃だ」(ボリビア)
「いかなる解決策も国連憲章に一致しなければならない」(ペルー)など、自制と外交解決を求める声が相次いでいます。

アメリカは昨年にも同じ理由でシリアを攻撃しました。
しかし、事態は一層複雑になり、悪化にしかなっていません。
日本は、昨年同様支持を表明。ここでもアメリカを支持する盲従ぶりを改めされられるのは、自民党内の「ポスト安倍」ではなく、
憲法無視、隠ぺいと改ざんの政権を許さない、市民と野党の粘り強い共闘の力です。
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今度は小学校に米軍ヘリの窓が落下、断じて許せない

2017-12-14 00:36:01 | 平和
沖縄・名護市安部(あぶ)にオスプレイが墜落して1年。
今日(13日)、米軍普天間基地に普天間第二小学校の運動場に、
米軍ヘリCH53Eの窓枠が落下しました。1メートル四方、金属製との報道です。

TBSのNEWS23では、皆川キャスターが原寸大の窓枠を示して見せました。衝撃的な大きさでした。



この写真はそのあと放映した、現地の映像です。

今回は児童がけがしています。あとわずかのところで、命が奪われていたかもしれません。

すでに7日、同じ宜野湾市・緑ヶ丘保育園にCH53の部品が落下したばかり。
1週間で2度、子どもの命と安全が脅かされる事故が続いたということ。



現地では、今日の事故後も米軍機が小学校の上を飛んでいると報告していました。
これは、日米政府間の合意に完全に違反している(NHKニュース)日常を示しています。

米軍は、日本国民の生命などまじめに考慮しない。断じて許せません。
もっともっと声を上げよう。


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保育園に米軍機部品が落下!反省もない米軍機飛行はやめよ

2017-12-10 01:02:56 | 平和
8日は太平洋戦争開戦の日でしたが、
それに先立つ7日、沖縄・普天間基地近くの保育園の1歳児の部屋の上に、米軍ヘリのものとみられる部品が熱を帯びて落下しました。

園長先生が、沖縄防衛局長に対し、「あと50センチずれていたら、子どもたちが園庭に出入りする場所に落ちていた。
米軍機の飛行を停止しなければ、このような事故は何度でも起きる。私たちの命を軽視して何のために飛ばすのか」と、厳しく抗議したこと、

沖縄県副知事が、沖縄防衛局と外務主に対し、米軍機の飛行自粛を求めたことを、8日、9日の『しんぶん赤旗』日刊紙は伝えています。

沖縄で起きているこの現実は、多くの日本国民にとって、どんな意味を持つのか。
起きないほうがいいが、遠い県のことだし、日米同盟は大事だから、仕方がないのでしょうか?

自分や知人、地域の子ども、孫がこういう目にあい、傷ついたらそれは仕方ないのか?ありえません。
事故を繰り返しながら住民の頭上を頻繁に飛びつ付ける米軍機の飛行を少なくとも自粛させるべきです。

『琉球新報』のホームページによれば、米軍は、米軍機の部品と認めながら、飛行と事故の因果関係を否定し、事実が判明しないもとでの抗議・要請を拒否しています。

あくまでアメリカの軍事的利益が上にあり、基地をおいている日本国民の生命を守るために行動しているわけではないことを、メディアは多くの国民に知らせるべきです。




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日米・米韓の首脳会談「圧力」のこの違い

2017-11-08 12:41:12 | 平和



6日に行われた日米首脳会談。
この日、息子の学校の保護者持ち回りの通学路パトロールに出かけたら、子どもたちがよく遊ぶ公園前にも警察官の姿が。パトロールを終えて戻ってきたら、子どもたち相変わらず遊んでいましたが、警官は任務を終えたのか、姿はなくなっていました。

権力者が来るかどうかなどにかかわりなく、いつも子どもたちを見守ってくださっている地域の方に、感謝のあいさつをし、パトロールは無事終了。

それにしても、この日米の会談は、なんだったのか。

北朝鮮問題で多くの国民が心配している、核・ミサイル問題を解決する道筋を、多くの人は聞きたかったのではないでしょうか。

両首脳が確認したのは、
1、武力行使を含む「すべての選択肢」のアメリカの立場を全面支持
2、対話のための対話に意味はない。圧力を最大限に強める

というもの。従来通りです。外交的解決の道筋は語られなかったようです。

しかし、多くの国民は、世論調査を見ても、対話・平和的の解決を望んでいます。
拉致被害者家族の横田早紀恵さんも、
「制裁も必要だが、対話も必要」「戦争だけはやめてほしい」(4日配信・時事)と述べています。

一方、昨日の米韓首脳会談。
ニュースでは共同記者会見での「最大限の制裁と圧力」とのテロップが踊っていましたが、
ムン・ジェイン大統領はその前に「北朝鮮が自ら核を放棄して真剣な対話に出てくるまで」との言葉を述べています。
ムン氏は、確認した原則は
「北朝鮮核問題の平和的解決と、
朝鮮半島における恒久的な平和体制を定着させる」ことだと述べました。

トランプ大統領は、軍事力について
「実際に使うことがないことを願っている」と述べ、
北朝鮮との直接対話の可能性は「それについては話さない」と全否定はせず。

「北朝鮮が正しいことをするように仕向けることが大事だ」とも述べています。

トランプ政権は、この間、米メディアのインタビュー(6日)に、今は時期尚早としつつも、
「必要であればだれとでも会談する」
「話をすることは悪いことではない。扉は開いている」と述べています。

このアメリカ政権の対話への模索を、無駄にする役割を果たそうとしているのが、
日本の安倍政権ということになります。


アメリカの退役軍人の共和、民主両党の連邦議員は、この4日、
北朝鮮の核兵器を破壊するために地上戦になれば、
数日で数百万人の犠牲者が出るとし、
「北朝鮮問題で有効な軍事的選択肢というものはない」「深い憂慮」を表明しています。

こうした現実の危険をわきまえない安倍政権の態度は、ムン・ジェイン政権との対比があまりも際立ちます。
安倍首相はトランプ氏に「先制攻撃はするな」くらいのことを言うべきなのに、しなかった。

さらに「もっと武器を買え」と公式の記者会見で言われ、
「そうしましょう」
的な態度を示す。
自ら、軍事対軍事の悪循環を大きくする異常さがあらわになりました。

質疑では、軍事攻撃の際に拉致被害者の危険について問われた両首脳は、一切答えられませんでした。
大事なことに、大筋での答えをもたない。
安倍晋三氏には、首相としても、政治家としても、国民の生命・安全を任せられないことが、何よりもはっきりした点だと思います。

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繰り返すミサイル発射に抗議!安保理決議は何をよびかけているか

2017-09-16 00:32:24 | 平和
けさ(15日)は、北朝鮮がまたも日本上空を通過してのミサイル発射を強行しました。
世界の平和解決、核兵器禁止条約に示された努力に正面から背く暴挙です。

日本共産党の志位委員長の談話を紹介します。
直近の国連安保理決議が何をよびかけているか。それこそが打開のカギではないでしょうか。

以下、引用します。

北朝鮮の弾道ミサイル発射に厳しく抗議する
――経済制裁強化と一体に「対話による解決」に踏み出せ

 2017年9月15日  日本共産党幹部会委員長  志位和夫


一、北朝鮮は、本日、国際社会が強く自制を求めているもとで、再び太平洋上に向けて、通告なしに日本列島の上空を飛び越える弾道ミサイルの発射を強行した。これは、世界と地域の平和と安定にとっての重大な脅威であり、累次の国連安保理決議に違反した暴挙である。日本共産党は、厳しく糾弾し、抗議する。

一、世界と地域の平和と安定を破壊し、おびただしい犠牲をもたらす軍事衝突は絶対に回避しなければならない。

北朝鮮に対して、国連安保理決議を遵守し、これ以上の軍事的な挑発を中止するよう、厳重に求める。すべての関係国に対して、緊張を激化させる軍事的行動の自制を呼びかける。

一、9月11日に全会一致で採択された国連安保理決議は、経済制裁強化の措置を決定するとともに、「対話を通じた平和的・包括的な解決」を呼びかけている。危機打開と問題解決のためには、経済制裁強化が必要だが、それだけでは足りない。経済制裁強化と一体に、「対話による解決」の道に踏み出すことが不可欠である。

一、とりわけ米朝両国の直接対話はいよいよ緊急で切実な課題となっている。1994年の朝鮮半島危機を訪朝で解決に導いたカーター米元大統領は、米朝指導者間かそれに準じるレベルの対話を呼びかけている(12日)。欧州各国の首脳が、米朝間の対話を仲介する意向を表明している。国際社会および日本政府に対して、米朝両国に直接対話をうながし、危機打開と問題解決をはかるために、可能なあらゆる手立てをとることを強く要請する。



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終戦記念日を故郷で迎え

2017-08-17 20:03:49 | 平和



アップが遅くなりましたが、15日まで、帰省していました。

芭蕉の「閑さや岩にしみ入蝉の声」の句で知られる立石寺(山寺)に息子と訪れました。
当初は、少し歩いた「せみ塚」まで行って帰ればいいかと思っていましたが、

始めは渋っていた息子が思いのほかやる気を見せたので、上り続け、





結局、奥の院まで登りきることになりました。息子はなかなか誇らしげな様子。
私は汗まみれ。お腹が強調される、ツートンカラー状態でした(^^;)

私は学生時代に大学の先輩と初めて上ったのが22年前。

妻と登ったのが10数年前ですから、久しぶりの登りの感触と、たまらない絶景でした。



下山後は、最近、息子が学校の授業で俳句を習うようになったことがヒントになり、

山寺芭蕉記念館にも初めて行ってみました。
芭蕉に代表される俳句が栄える以前の俳諧、
芭蕉自身の筆による俳句や絵も見ることができ、息子には少し早かった気がしましたが、貴重な機会でした。

終戦記念日を前後して、あらためて実感したのは、戦後は決して終わっていないということです。

地元の山形新聞も、「帰らない遺骨 県内72年終わらぬ戦後」との連載をしていました。

私事ですが、祖父と議論したのはほんの2、3年前です。
戦死した祖父の兄も祀られている靖国神社をどう見るか。
身内の戦死は、いまの平和な世界の礎となる尊い犠牲なのか、間違った目的のために駆り出された末の犬死なのか。

国家のせいで不条理に命を奪われた人に、「命をささげてくれてありがとう」とは絶対に言えないし、言いたくありません。
日本の侵略戦争で殺された外国の人たちに対しても、取り返しのつかない謝罪の思いこそあれ、感謝というのは考えられません。

いまの日本は、国民に、世界に誓った平和国家としての歩みを真摯に続けているとは、お世辞にも言えません。
憲法9条を「1項、2項は変えない」と言いながら第3項をわざわざ書き加えようともくろむ安倍首相。

変化がないなら、誰も憲法を変えようとは思わないでしょう。
「戦力は、これを保持しない」「国の交戦権は、これを認めない」と明記する9条2項を空文化し、
海外で自衛隊に無制限の武力行使をさせようとのねらいを、
幅広いみなさんとともに見抜き、許さない決意を、改めてここに述べたいと思います。

だいたい、自民党が都議選で大惨敗したのは、
安倍首相の国政私物化、憲法と民主主義を粗末に扱う姿勢への国民の厳しい審判だったはずです。

それでも9条改憲にこだわるのは、「過去の戦争はすばらしい、あの時代はいい時代だった。日本国憲法は卑屈だ」との特異な歴史観からと言わざるを得ません。

日本国憲法前文が謳う、「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した」ことは、
実現不可能な絵空事では決してありません。
国連加盟国の3分の2が賛成して、核兵器禁止条約を採択しました。9月にも各国の署名・批准手続きが始まります。

国際政治の主役は、核兵器の固執する少数の国ではなく、
多数の国々と市民社会にとって代わられています。

それが分からず、交渉にも参加できず、「署名することはない」との日本政府の立場はどうか。
核保有国と非保有国の「橋渡し」どころか、
核保有国のみじめな代理人という役回りを、唯一の戦争被爆国の政府が演じています。

安倍政権下での憲法9条改悪に反対で一致する立憲野党4党と、市民の共闘こそが受け皿。
核兵器禁止条約に署名できる日本政府を実現するため、
観客としてでなく、ともに主役として、新しい時代を切り開くことを、この拙文をお読みのみなさんに、心からよびかけます。




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核兵器禁止条約の国連会議

2017-04-05 00:19:11 | 平和





投稿できない日が続いてしまいましたが、新年度のスタートを切りました。
最初の2枚の写真は、3月31日に雨も降る中、「しんぶん赤旗」の集金中に通った、区立千代田小前の神田公園の桜。アーチ状に学校側に伸び、すばらしい景色を形作っています。


こちらは、4日、近所の赤旗読者に、牛尾こうじろう区議が4月8日(土)14時からに万世橋区民館で行う、区政報告会の案内を配りながら写した、
神田明神裏参道の桜です。

ニューヨークの国連本部で行われた、核兵器禁止条約の国連会議では、
こちらの記事にもあるように、
http://www.asahi.com/articles/ASK3Y7QW9K3YUHBI02D.html

日本共産党の志位和夫委員長が、党代表としては初めて国連会議で発言しました。
7日(金)18時半から、志位委員長が党本部大会議場でこの様子を報告することも発表されました。

各国政府とともに、市民社会の代表も、会議の正式な構成メンバーとされたからこそ、この発言は実現しました。

唯一の戦争被爆国である日本政府が、核保有国の意向を「忖度」し、交渉には参加しないという情けない姿をさらしたなか、
被爆者の発言とともに、重要な貢献ができたと思います。

それにしても、核保有国が、会場の外で「会合に意味がない」と抗議したことは、傑作でした。
核保有国にとって、どうでもよいことなら、黙殺すれば済むのに、わざわざこ抗議の行動に及んだことは、
いかに、自分たちの今後の核保有にとってのハードルになるのかを告白したに等しい行為です。

「アメリカなどに何を言っても核はなくならない」のではなく、いよいよ現実に国際社会が、
有毒ガスなどではできてきた保有・使用の禁止を、核兵器でも「悪の烙印」としてつきつけるところまできました。

これに対応できない安倍・自公政権には世界の趨勢は全く見えていないようで、
この点でも、即退場を申し渡すべき事態だと痛感しています。


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