まさかのロシアによる野蛮な侵略の中でむかえた、75回目の憲法記念日です。
有明で行われた、憲法大集会に参加しました。
写真は、西早稲田九条の会の旗を持って参加していた、沢田あゆみ新宿区議と。
3日の「しんぶん赤旗」日刊紙記事で、成澤孝人信州大学教授は、「いったん戦争が起こってしまえば、生身の人間が大事な命を失い、どんな市民もそこか逃れられない」と述べました。だからこそ戦争を起こさせないためには、2つの世界大戦の歴史と日本国憲法の原点にかえって冷静に考えようとも述べています。
この憲法が生まれた背景に、戦争の加害と被害の歴史、無辜の市民に落とされた2発もの原子爆弾=核兵器の惨害。
戦後長らく政権を担ってきた自民党が、憲法改正を党是としてきたにもかかわらず、戦後の日本国民が、「絶対に戦争はやってはいけない」という憲法の原点に共鳴して、ここまで憲法を守り抜いて来た歴史を忘れてはならないという指摘に強く共感します。
2015年に強行された安保法制から、「集団的自衛権」の名の下に、日本防衛と関係なく、専守防衛ではない自衛隊の戦闘を可能とする法律が動き出しています。
日米関係は対等ではなく、アメリカの世界戦略を下支えするために集団的自衛権を行使することは、日本が攻められていなくても他国を攻撃することを意味します。
反撃が日本国土、国民を襲います。
成澤さんは「憲法9条には、このような最悪のシナリオを防ぐ公用があることを認識すべき」と述べました。
1991年の湾岸戦争でも、憲法九条の存在を理由に、当時の海部首相は、ブッシュ(父)大統領からの自衛隊の出動依頼を断った一方、対等でない日米同盟関係を反映して、戦後に掃海艇を派遣することにもなりました。
やはり3日付の「赤旗」に登場した、安保関連法に反対する医療・介護・福祉関係者の会の高岡直子さんは、「戦後、日本の平和は米軍基地によってまもられてきたのでしょうか、それとも9条でしょうか。今こそ冷静に周りの方々と議論したらいい」と述べます。
日本の米軍基地の7割が集中する沖縄では、空から米軍機の部品が落ちてくる、水は有害物質で汚染される、コロナ感染拡大が持ち込まれる、女性は身の危険と隣り合わせ・・・。
「平時から住民の命を守らない軍隊が有事(戦争)になったら守ってくれるとはとても思えません」の言葉は、誰も否定できない実感ではないでしょうか。
集会では、立民・奥野総一郎議員、共産・志位和夫委員長、社民・福島みずほ党首もあいさつ。
これまで長きにわたり、憲法改悪を許してこなかった、多くの年配の参加者とともに、家族やペットと一緒に参加する、現役世代の参加者もけっこう見かけました。
奥野さんも述べていたように、参院選は非常に大事です。ロシアの侵略も軍事の悪循環も許さず、憲法生かす平和外交の努力を進める政治に!との決意を新たにしました。