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シーミ行事とは

2008年04月06日 11時27分47秒 | 地域情報
年中行事の多い沖縄に春のイベント「清明祭」の季節がやって来た。
清明祭と書いて、地元では「シーミー」と呼ばれています。
「シーミー」は中国から伝来した習慣で、旧暦の3月の吉日を選んで行われる祖先祭です。
清明入りした最初の日曜日の6日、昨日の天気予報では雨と成っておりましたが、本番の今日は「晴れ」で暑い「シーミー」日和。

我が門中は清明の月に入って最初の日曜日を「門中清明祭」の日と決めていますが、沖縄運動公園内の「祖先の祭られているお墓には70名余の一門の方々が集まった。」
お墓の周りの雑草を刈り取ったり、墓前を掃き清めたりしたあと、花や重箱、お酒、果物を供え、紙銭を焼いて祖先の霊を拝む。
先祖を一つにした人々が一ヶ所に集う機会があまり無いだけに清明祭が来るのをとても楽しみにしているお年よりも多い。
 7名兄弟の広がりが多く、清明祭は、其々の兄弟単位で行われておりますが、その兄弟達を「中元」(ナカムート)として、「祖先祭」つまりシーミが行われます。
僕の方は6男原で「泡瀬○○門中」になり、沖縄運動公園内の門中墓に御参りに行きました。
余りにも広がりが多い為の処置で、当然本家(元屋)に御参りに行っても入りきれない為に、毎年元屋には、代表を派遣しています。
昨年の清明祭の日から、昨日までに生まれた子供を報告したりと、にぎやかな清明祭でした。

シーミー

清明祭、毎年、春分すぎから4月中に行われる行事です。

「シーミー」は
中国から伝来した習慣で、旧暦の3月の吉日を選んで行われる祖先祭。
中国の暦法にある二十四節季の一つ「清明」(せいめい)の季節に行われます。
新暦では4月ごろに当たりますが、何日に行うかは家族や親族が話し合って決めます。
中国から伝来した18世紀頃には農事に関し、祖霊に加護を求めるものであったようですが、だんだんと沖縄独自の祖先供養の行事に変化し、現在では主に沖縄本島中南部で行われています。

 尚穆(しょうぼく)王17年(1768年)の項に始めて、毎年清明祭を行うことを定めるという記述があり、この年以降、年中行事のひとつとして行われるようになったようです。
首里士族を中心に、徐々に地方農村へ普及、伝播していきました。本島北部や先島地域(宮古・八重山)は例外で、士族階層だけに普及は留まったようで、ごく一部だけに広まったり、簡略化されていたりしているようです。

清明祭は神御清明(カミウシーミー)と清明祭(シーミーサイ)の2つに区別されます。
神御清明は清明の入り日に行うことが多いですが、最近は入り日に近い休日に行う傾向があります。

 沖縄のお墓は亀甲墓といってとても大きく、お墓の前には庭のようなスペースがあります。
一般的な清明では、まず門中墓の周辺の草刈り、清掃を行い、最後に各自の持参したお重の料理や、餅・お菓子・果物を供えます。
そして一人一人線香(本土のものとは異ります。平ウコウーとも言う)を焚いたり、紙銭(ウチカビ=あの世のお金)を焼いて先祖供養をします。
 門中(父系の血縁)墓の前で、供え物を墓前にそなえ、ひととおり、祖先供養の儀式(子孫の繁栄を祈る儀式的な意味合いが強い)が済んでから、供えていた重箱料理をみんなで食べるのです。
それもお墓の前で。
 
 シーミーは日頃疎遠な親戚と顔を合わせる(親交を深める)またとない機会。
久しぶりにあう従姉妹・従兄弟たちや親戚たちとわいわい楽しく騒ぐために参加するっと言っても過言ではないかもしれません。
清明には門中墓を中心にしてその血縁者がみずからの近い祖先に対して行うものと、神御清明(カミウシーミー)といって、遠い伝承上の祖先に対して、宗家(元屋)を中心に地方に分散した分家筋の代表者も参加して行われるものがあります。

 この時期、観光客の皆さんがお墓の前を通り、異様な光景を目撃してビックリした、と言います。
沖縄独特のお墓である亀甲墓の墓前にゴザやブルーシトが広げられ、大勢の人が重箱の料理を食べ、泡盛やオリオンビールを酌み交わしているを目撃して。
これは、お墓にピクニックに来たのではなく、先祖の霊を慰める目的で、門中(父系の血縁「親戚」)が各地から墓に集まって墓前に香をたき、泡盛や重箱を供えて、にぎやかに歓談しているのです。

 最近では、本家の家族や近い親戚だけで行なったり、それぞれ別のシーミーと掛け持ちする人も増えた為、小人数化の傾向にありますが、それでも30~50人程度参加するシーミーは珍しくありませんし、もっとも以前は、100人以上参加するシーミーもあったというから、先祖を敬う沖縄の風土って素晴らしい習慣だと思います。

 亡くなった人をいつまでも大切にする沖縄の習慣はそれ自体にも意味がありますが、なによりも、大勢の親戚が集まって、先祖をも抱きこみながら繰り広げる壮大なコミュニケーションの手段こそ、我が沖縄の誇る文化のひとつと言えるでしょう。
沖縄ではあの世とこの世のつきあいが身近なんです。
仏前だけの清明祭をする地域も中にはあるようです。
この時期、休日になるとあちらこちらで墓の前でピクニックしている光景をみることができるかと思います。

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