メザスヒカリノサキニアルモノ若しくは楽園

地球は丸かった 太陽が輝いていた
「ごらん、世界は美しい」

感動の映画と美しい風景と愛おしい音の虜

舟を編む

2014年03月12日 | 映画
舟を編む を観た。

出版社に勤める馬締(マジメ)という正確も真面目な青年が辞書作成の部署にて恋に仕事に奮闘する物語。

とてもいい映画でした。
大好きな松田龍平主演、ヒロインが大好きな宮崎あおいということでその時点で興味津々でした。

石井裕也監督作品です。
川の底からこんにちはでは相当感動させられました。
若手ならではの個性的監督なイメージが強かったです。
映画監督としてはかなり若いですが相当ハイペースなキャリアの積み方ですっかりこんな王道映画を撮るようになりましたね。

冴えないシャイ過ぎる男とおしとやかな女性とのプラトニックな恋愛は自分の好むタイプのものです。
かなり個性的な主人公のキャラでしたが、松田龍平の演技力にピッタリでした。
最近は探偵はBARにいるなどハードボイルドなキャラをやることも多いですがこういうシャイナ役もピッタリですね。
シャイだが内に秘めた情熱が良く伝わる素晴らしい演技でした。

宮崎あおいの上品さは相変わらず一級品です。
最近この手の若奥さんやマドンナ役が多いですが、この雰囲気出せる女優さんが他に居ないので非常に貴重ですね。
とにかくたまらなかったです。
めぞん一刻のあの人みたいな感じでした。
モテない男が憧れる高嶺の花の感じがよく出てました。

僕の好きなオダギリジョーが助演してますが、なんだかんだで美味しい役でした。
馬締と対極のようなキャラですが最後にはしっかりと彼を助ける感じに感動です。

そして加藤剛、小林薫といった実力派の脇役陣。
外れなく素晴らしいです。
加藤剛とのやりとりはこの作品の一番の感動ポイントかもしれません。

物語展開も重厚でとても濃かったです。
幾つものささやかな要素を上手に入れ込んでそれを見事に消化してました。

最近売れっ子な黒木華も脇役で出てます。
いい脇役感を出せる貴重な若手女優ですね。

辞書作るってこんなに大変なのか・・・と勉強になりました。
自分は若い頃から辞書を読むのが趣味だったもので。

こんな恋愛をしたい!仕事を頑張ろう!
という気持ちにさせられる映画です。
働き盛りの男性には特に必見な映画です。

流石の石井裕也監督です、確かな力を持った監督です。
違和感なくとても高い完成度で観せてくれます。


そんなわけで8点です。


かなり前に観たがレビューを書いてない事に気付き書きました。
日本アカデミー賞を取ってるのを観て。
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